NSX press 2003 vol.30
take pleasure! NSX top for race for driving for style for Friendship
「年に1度、全国の仲間が集う。心地よいフレンドシップを楽しむフェスタ。」 イメージ図
NSXフェスタのロゴ。
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佐藤琢磨選手がパレードを引っ張り、
日本GPの感動が蘇った。
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今年もNSX fiestaが開催された。もう12回目を数える、NSXオーナーと仲間の心にしっかりと根づいた恒例のイベントである。
10月18日(土)・19日(日)の2日間。今年の開催は例年より早い。それは、F1最終戦の日本GPの興奮をNSX fiestaにつなげたいとの開催側の思いからだった。そしてその意図は最高の形で成就した。ご存じの通り、佐藤琢磨選手が日本GPに緊急出場し、見事6位入賞を果たしたからだ。
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琢磨選手の6位とジェンソン・バトン選手の4位入賞により、B・A・R Hondaが今年の目標と定めたコンストラクターズ5位を獲得。大いに盛り上がった鈴鹿で、NSX fiestaに参加したオーナーたちはオープニングにパレードランを行ったのだ。それもつい1週間前の記憶に新しい興奮に加え、琢磨選手がゲストとして参加。パレードランの先頭をオーナーたちとともに走ったのだからたまらない。
NSX fiestaのオープニングは、年に一度の再会を果たしたオーナーたちの感動と琢磨フィーバーでかつてない盛り上がりをみせた。
なおも琢磨フィーバーは続く。
NSX-Rに乗り、参加者を乗せて鈴鹿を全開走行。
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「いろいろなスポーツカーに乗りましたが、NSXは運転していて最高の一体感を感じる世界一のスポーツカーだと思います」
パレードのあとに行われたトークショーで、琢磨選手は終わったばかりの日本GPでの胸の内とこれからのF1にかける思いを披露した。そして、NSXとfiestaの素晴らしさを称えた。
さらに、抽選で5名の参加者を選びNSX-Rで同乗走行。鈴鹿フルコースを全開で走った。幸運に恵まれた参加者は、まるで最愛の人に愛を告白されたような至福の表情。ただただ「すごい」「幸せです」「恐ろしいほどスムーズにNSXが走った」など放心状態で語っていた。
円熟の感ただよう、ドライビングメニューの雰囲気。 イメージ図
パレードランの直後、フルコースでフリー走行を行う「スポーツドライビング」がスタート。長年オーナーズ・ミーティングに参加し続け、マナーもスキルも身につけたベテランの素晴らしい走りが多く、見ていて安心できるメニューだった。
ミーティングを引っ張ってきた黒澤元治・清水和夫両講師の熱心な姿勢と、オーナーの努力の積み重ねの成果であろう。
山野哲也選手が講師を務めるジムカーナレッスンでも、参加者のみなさんはかなりレベルの高い走りをしていた。
ゆったりとしたパドックスイート。
充実のアトラクション。
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ゆったりと楽しむ。それがfiestaに限らずNSXのイベント全体に流れている雰囲気。やはり世界第一級のリアルスポーツカーに乗る大人の集まりとしてゆとりは大切だからだ。プログラム間の移動の時間もたっぷりと取ってある。参加者の走りを見て楽しみたい人は、ピット上に赤い絨毯が敷きつめられたパドックスイートで、飲み物を飲みながらゆっくりと見学できる。ドライバーもそこを訪れ、オーナーとの会話を楽しんでいた。
また、F1マシンの展示、誰でも参加できるラジコンカードライビング、ペーパードライバー講習、トライアルバイクデモなどアトラクションも充実。同伴者も十分に楽しめたのではないだろうか。
思わぬハプニングがあったディナーパーティ。 イメージ図
1日目のプログラムは午後4時に終わり、ゆっくりと休憩してからディナーパーティは6時半にスタート。この場は、久しぶりの再会を果たした仲間、はじめての人を交え、美味しい料理を食べながらゆっくりと語らう場となる。さらに恒例のビンゴ大会でも大いに盛り上がる。
このパーティに琢磨選手も参加。サイン攻めの長蛇の列ができても琢磨選手は笑顔で応じているのが印象的だった。
そして、恒例である2次会前の中締めの挨拶は高根沢工場のスタッフが行った。高根沢工場は、2004年にNSXなどの生産を終え、鈴鹿工場にその役目を引き継ぐ。それでお客様に感謝の気持ちを込めて挨拶をしようと壇上に上がると、逆にオーナーから感謝の花束を渡された。
もちろん当人たちは知らされておらず、ただただ驚くばかり。中締めの挨拶の場は、NSXの生産に情熱を傾けた高根沢工場のスタッフをオーナーたちが祝福するという粋なセレモニーの場となった。
この日の夜は、例年にはなく黒澤さんや清水さんも夜遅くまでオーナーたちと二次会で語り合ったという。どのような話題で盛り上がったのだろうか…。いずれにせよ、NSXというクルマを通じてこんな交流を楽しめるオーナーたちは幸せである。
イメージ図 ライフワークとしてクラブを楽しみ続けたい。NSXにも息の長い発展を期待します。
NSX OWNERS CLUB OF YOKOHAMA事務局長丸山徹さん
NSXというクルマに乗れて、こういうfiestaのような楽しいイベントに参加できて本当に幸せだと感じています。私の所属している「NSX OWNERS CLUB OF YOKOHAMA」ができたのも実はこのfiestaがきっかけです。
クラブを発足したのが1996年ですから、もう7年になります。NSXを楽しむという目的から活動を重ね、クラブ員はみんなとても仲がいいですね。この歳になって、仲のいい友人がこれほどできるとは考えていませんでした。

クラブでも、このfiestaのように筑波サーキットで年に1度のミーティングを開催しており、平日にもかかわらずたくさんの方に参加いただき楽しんでいます。ただ、クラブ独自でサーキットを借りたりするとリスクも伴いますから、最近は黒澤さんがチーフインストラクターを務めているポテンザドライビングレッスンなどに相乗りするかたちでイベントを開くことも多いですね。

サーキット走行では、スキル的にはまだまだ学ぶことだらけですが、マナーの面ではかなりしっかりしてきたと思います。私はクラブの事務局長を務めており、現場で忙しくイベントを進めていますが、人と話をするのも好きですし、よろこびを感じています。
Hondaの上原さんもおっしゃっているように、スポーツカー文化を日本で根づかせていくには、クラブの自発的な活動で活性化していかなければならないと思っています。ですので、ライフワークと思いクラブの活動を続けていきたいと考えています。HondaさんにもぜひNSXをつくり続けてもらいたいですね。

NSX-Rはまだ購入したばかりですが、高速の安定性は抜群です。上原さんや塚本さんが究極のNSXとして開発したクルマだけあるなと感じてます。もちろん購入は大変ですが、それだけの価値があると思います。このfiestaで鈴鹿を走り、ひと通りのサーキットを走りましたから、これから少しずつ攻め込んでいきたいと考えています。NSXのお陰で人生がより楽しくなりました。素晴しいスポーツカーを販売してくれて、Hondaさんには感謝の気持ちでいっぱいですね。
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