Round12テルエルテルエルGP

MotoGP

モーターランド・アラゴン

第12戦 テルエルGP

アレックス・マルケス、中上貴晶が初優勝を狙う

アラゴンGPからの連戦となる第12戦テルエルGPが、10月23日(金)から25日(日)までの3日間、アルカニス郊外にあるモーターランド・アラゴンで開催されます。今年は新型コロナウイルスの感染拡大で大幅に日程が変わり、同一サーキットでの2連戦は、スペインのヘレス・サーキット・アンヘル・ニエト、オーストリアのレッドブル・リンク、イタリアのミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリに続いて4番目のサーキットとなります。また、今大会はフランスGPからの3連戦最後の戦いとなり、3連戦というハードスケジュールも、これが今季3回目となります。

モーターランド・アラゴンは、スペインGP、カタルニアGP、バレンシアGPに続くスペイン4カ所目のグランプリ開催地で、2010年にアラゴンGPとしてスタートし、先週で11回目を迎えました。テルエルGPとしての開催はこれが初となり、モーターランド・アラゴンでの開催は12回目となります。

先週のアラゴンGPは、例年より約1カ月遅い開催となり、初日のフリー走行は低い気温と路面温度に選手たちは苦戦しました。そのため、土曜日の走行からセッション開始を1時間遅らせる措置を取りました。今週のテルエルGPも同様に、Moto3クラスのセッション開始時間を現地午前9時から午前10時へと遅らせて行われます。

先週のアラゴンGPでは、予選11番手から決勝に挑んだアレックス・マルケス(Repsol Honda Team)がすばらしい追い上げを見せて2位でフィニッシュしました。初優勝にあと一歩に迫る走りは、連戦となる今大会に大きな期待を膨らませることになりました。アレックス・マルケスは、これでモーターランド・アラゴンでは3クラスで表彰台に立ったことになります。今年はルーキーには厳しい日程となっていますが、レースをこなすごとに成長してきた走りを、この数戦は、見事に結果につなげました。

また、今年は2週連続開催のサーキットでは、2週目のレースで結果を残してきました。ヘレスではスペインGPの12位からアンダルシアGPでは8位、ミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリでは、サンマリノGPの17位からエミリア=ロマーニャGPでは7位へと自己ベストを更新しています。今大会は、アラゴンGPの2位以上の結果が期待されます。

先週のアラゴンGPで5位でフィニッシュの中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)が、初表彰台獲得に挑みます。今年はMotoGPクラスのシーズン開幕となった第2戦スペインGPから10戦連続でトップ10フィニッシュを達成しました。これまでのベストは第3戦アンダルシアGPの4位ですが、今大会はそれ以上を目指します。

中上もアレックス・マルケス同様、2週目の大会で好結果を残してきました。レッドブル・リンクでは、2週目のスティリアGPで初のフロントロー獲得となる2番手から決勝では2位を快走。初表彰台を目前にしましたが、転倒事故が発生したことで赤旗中断となり、レースは再スタートとなります。このレースでは大接戦の中で7位に終わり、初表彰台獲得は果たせませんでした。今大会は2週目の開催ということで、自身もベストリザルトに闘志を燃やしています。

この数戦、調子を取り戻しているカル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)は、今季ベストを目指します。前戦アラゴンGPでは、今季初のフロントローから決勝に挑みましたが、序盤にペースを上げられず8位に終わりました。連戦となる今大会は、その悔しさをぶつけます。今年は第2戦スペインGPで左手舟状骨を骨折し、その後、右腕の腕上がりの手術を行うなどで計3レースを欠場しました。復帰から、これが4戦目となりますが、今季初表彰台、今季初優勝を目指します。

右腕上腕の骨折の治療とリハビリで欠場が続いているマルク・マルケス(Repsol Honda Team)の代役として出場のステファン・ブラドル(Repsol Honda Team)が、今季ベストを目指します。第10戦フランスGPでは今季ベストの8位。続く、アラゴンGPではさらに上位を目指しましたが、序盤に出遅れたことが影響して17位でした。今大会はアラゴンGPのデータをしっかり分析し、2戦ぶりのシングルフィニッシュを目指します。

コメント

中上貴晶(MotoGP 総合5位)
「先週末のレースには満足しています。今週再びアラゴンで走るのが楽しみです。今シーズンのここまでの重要なポイントは、安定した結果を残してきたことです。レースウイークでも重要なのは初日からいいペースで走ることです。チームも僕も今週末は表彰台争いができると信じています」

アレックス・マルケス(MotoGP 総合12位)
「先週末は力強い走りができたので、再びアラゴンで走るのが楽しみです。アラゴンGPのように上位をキープできるように一生懸命取り組まなければなりません。なぜなら、僕もそうですが、たくさんのライダーが2週目のレースで一歩前進してくるからです。目標はこれまでと同じで、プラン通り取り組み、予選で一歩前進することです。Q2へ進めるようになってきましたが、まだやるべき仕事はあります。これまでのレースと同じようにがんばれば、満足のいく走りができると思います」

カル・クラッチロー(MotoGP 総合18位)
「先週末はいいパフォーマンスができました。アラゴンでの2週目はチームと再び楽しく仕事をしたいと思います。先週末のようにいい予選になることを願っています。それがレースへ向けてとても重要なことだからです。いいスタートを切って、ほかのライダーと逃げきることができれば、戦闘的なポジションに上がれると思います。チームでベストを尽くします。先週末得たいいインフォメーションがあるので、タイヤ選択などに役立つと思います」

ステファン・ブラドル(MotoGP 総合21位)
「先週は新しいセッティングに取り組み、どんどん快適になっていきました。この方向性で引き続き仕事に取り組むことが今週の目標です。Hondaはとてもいい仕事をしています。ポテンシャルはかなりあります。モチベーションはとても上がっています。ポイントを獲得し前進できるようにRepsol Honda Teamと一生懸命、仕事に取り組みます。 今週は寒くならないことを願っています」

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