Round12テルエルテルエルGP

MotoGP

2020年10月24日(土)

モーターランド・アラゴン
天候:晴れ
気温:22℃
コースコンディション:ドライ

第12戦 テルエルGP

中上初PP獲得。クラッチロー7番手、アレックス10番手から決勝に挑む

連日快晴に恵まれた第12戦テルエルGPは、25日、予選を行い、初日のフリー走行でトップタイムをマークした中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)が、2日目も好調な走りを見せて初ポールポジション(PP)を獲得しました。

FP3では、わずかの差で2番手へと一つポジションを落としましたが、迎えた予選Q2では、1回目のアタックで1分47秒072をマークし、今大会の自己ベストで首位に立つと、2回目のアタックでは、1分46秒882へとさらにタイムを更新し、一度も首位を譲らず、初PP獲得を果たしました。第6戦スティリアGPでは、最後のアタックでミスがありPPを逃しましたが、その雪辱を果たしました。

今大会は、前戦アラゴンGPから2週連続の開催ということで、初日からハイレベルな走りが実現しました。フリー走行では主にタイヤテストに集中し、アラゴンGPとは異なるセットでロングランを実施。コンディションの変化に対応できるようにデータを積み重ねました。明日の決勝を想定するFP4では、前戦アラゴンGPと同じフロントにミディアム、リアにソフトという選択でロングランに挑み、アラゴンGPの自身のタイムを上回る1分48秒台で周回を重ねました。明日の決勝では、初表彰台、初優勝に挑みます。

ケガと手術の影響で今季3レースを欠場しているカル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)が7番グリッドを獲得しました。2戦連続フロントロー獲得は果たせませんでしたが、復帰4戦目を迎え、完全に復調したことを感じさせる走りでした。前戦アラゴンGPでは、フロントロースタートも序盤にペースが上がらず8位という結果でしたが、今大会はチームメートの中上とともに、今季初表彰台、初優勝に挑みます。

フランスGP、アラゴンGPと2戦連続で2位表彰台に立ってきたアレックス・マルケス(Repsol Honda Team)が、2戦連続でQ2進出を果たし、PPを獲得した中上から0.721秒差の10番手。前戦アラゴンGPの11番手を更新する今季ベストグリッド獲得となりました。決勝に向けて重要なセッションとなるFP4では、フロントにミディアム、リアにソフトを装着して1分48秒台から49秒台で連続ラップをこなしました。決勝では、追い上げのレースと、3戦連続表彰台獲得、そして初優勝に期待が膨らみます。

右腕上腕を骨折し治療とリハビリを続けているマルク・マルケス(Repsol Honda Team)の代役として9戦目を迎えるステファン・ブラドル(Repsol Honda Team)は予選16番手で、今季ベストグリッドを獲得しました。ブラドルは、初日11番手と好調なスタートを切り、2日目のFP3で総合19番手へとポジションを落としました。そして、Q1では6番手とQ2進出は果たせませんでしたが、16番グリッドを獲得しました。決勝ではフランスGPの8位を超える今季ベストリザルトに挑みます。

 

コメント

中上貴晶(MotoGP 1番手)中上貴晶
「最高の気分です。とてもいいラップを刻むことができました。セクター1は0.1秒遅かったのであまりいい走りではありませんでしたが、最後のアタックだったので、ベストを尽くしました。そしてセクター2でばん回し、セクター3と4でさらに速く走ることができました。1分47秒を切ったとは知りませんでした。なぜならトラックにモニターがなく、ポールポジションなのかどうかも分かりませんでした。でも最後にピットレーンに戻ると、クルーがP1を見せてきたので、やっとPPを獲得したことを知りました。最高の気分です。いい仕事をしてくれたチームに感謝したいです。でも最も重要なのは明日です。集中して、方向性を見失わないようにしたいです。PPを獲得したことをとても誇りに思います。集中力をキープして、明日のレースもがんばります」

カル・クラッチロー(MotoGP 7番手)カル・クラッチロー
「先週のアラゴンGPはフロントローを獲得できましたが、今日の予選は簡単ではありませんでした。一生懸命プッシュし、アタックしているときに、高速コーナーで危うく転倒しそうになりました。4、10、そして最終コーナーです。ベストを尽くしました。今週はいい仕事をしていると思います。タカはとてもいいラップを刻みました。ポールポジションを獲得した彼とチームにおめでとうと言いたいです。明日のレースが楽しみです。タイムはとっても接近しているので、とても難しいレースになると思います。今週末はたくさんのライダーがプッシュしてくると思います」

アレックス・マルケス(MotoGP 10番手)アレックス・マルケス
「先週末は1分48秒1でした。今日のFP3は47秒5だったので一歩前進できたと思います。でも3列以内のグリッドを目標にしていました。わずかに届きませんでした。今年のMotoGPはこんな感じで、わずか0.5秒の差で違いが出てきます。ペースはいいのですが、今週はみんなが一歩前進しているので、10番グリッドからスタートをして表彰台を目指すのは難しいです。明日はいいスタートを切ることが重要です。ユーズドタイヤでは力強い走りができると思うので、明日はトップ5は可能だと思います。いいレースをしたいです」

ステファン・ブラドル(MotoGP 16番手)ステファン・ブラドル
「今週末はかなり速くなりました。今日の最終的なポジションは後方ですが、昨日より速いペースです。転倒してしまったため、お気に入りのマシンは使えませんでしたが、グリッドポジションとラップは先週よりよくなったのでうれしいです。明日はとても速いレースになると思います。なぜならみんな2週間分のデータがあるからです。何人かの強いライダーより前のグリッドにいるので、いいレースができると思います」

MotoGP リザルト

順位 No. ライダー マシン タイム
130中上貴晶Honda1'46.882
221F.モルビデリヤマハ1'46.945
342A.リンススズキ1'47.155
412M.ビニャーレスヤマハ1'47.241
55J.ザルコドゥカティ1'47.297
620F.クアルタラロヤマハ1'47.326
735カル・クラッチローHonda1'47.377
888M.オリベイラKTM1'47.509
944P.エスパルガロKTM1'47.519
1073アレックス・マルケスHonda1'47.603
1127I.レクオナKTM1'47.621
1236J.ミルスズキ1'47.642
1341A.エスパルガロアプリリア1'47.372
1443J.ミラードゥカティ1'47.394
1533B.ビンダーKTM1'47.478
166ステファン・ブラドルHonda1'47.585
174A.ドヴィツィオーゾドゥカティ1'47.747
1863F.バニャイアドゥカティ1'47.759
199D.ペトルッチドゥカティ1'47.855
2053T.ラバトドゥカティ1'48.114
2138B.スミスアプリリア1'48.402

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