Round12テルエルテルエルGP

MotoGP

2020年10月23日(金)

モーターランド・アラゴン
天候:晴れ
気温:20℃
コースコンディション:ドライ

第12戦 テルエルGP

中上貴晶がトップタイム。カル・クラッチローが3番手、アレックス・マルケスが6番手とHonda勢が好調なスタート

前戦アラゴンGPに続き、モーターランド・アラゴンで2週連続開催となった第12戦テルエルGPのフリー走行は、Honda勢が好調なスタートを切りました。FP1で2番手につけた中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)が、FP2で首位に浮上し、自身初の初日総合首位。3番手にはカル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)で、FP1の10番手から1秒以上タイムを短縮して3番手で初日を終えました。

前戦アラゴンGPで5位フィニッシュの中上は、FP1ではフロントにソフト、リアにミディアムを装着して2番手。FP2では、前後ミディアムで走行し、タイヤテストに集中しました。そして、セッション終盤には前後ソフトでタイムアタックを敢行し、1分47秒台を2周連続でマーク。今季7回目のセッショントップタイムをマークして、初めて総合首位で初日を終えました。2日目の予選では、今季2回目のフロントローと初のポールポジション(PP)獲得に挑みます。

今季、ケガと手術の影響で3レースを欠場しているクラッチローは、復帰してこれが4戦目となりますが、今大会は今季初の表彰台と優勝に挑みます。前戦アラゴンGPでは今季初のフロントロー獲得となる3番手と復調をアピールしましたが、決勝は序盤にペースを上げられず8位でした。しかし、依然として好調をキープ。今大会は2戦連続フロントローと今季初PPが期待されます。

フランスGP、そしてアラゴンGPと2戦連続表彰台に登壇したアレックス・マルケス(Repsol Honda Team)が、3連戦最後の戦いとなるテルエルGPでも3戦連続表彰台と初優勝に挑みます。FP1ではセッション終盤にトップタイムをマークして初のセッション首位。FP2ではソフトタイヤで挑んだアタックをうまくまとめられず、FP1のタイムを更新できずに6番手にポジションを落としました。しかし、2日目の予選では2戦連続でダイレクトでのQ2進出を目指し、ベストグリッドを目指します。

右腕上腕を骨折し、治療とリハビリを続けるマルク・マルケス(Repsol Honda Team)の代役として出場しているステファン・ブラドルが、初日11番手とまずまずのスタートを切りました。前戦アラゴンGPでは17位と苦戦しましたが、今大会は、FP1で快調にタイムを短縮して4番手。FP2でも順調にセットアップを進め、11番手でした。2日目のフリー走行ではダイレクトでのQ2進出を目指します。

コメント

中上貴晶(MotoGP 1番手)
中上貴晶「今日はいい初日となりました。FP1のレースペースにはかなり満足しています。FP1は少し風がありましたが、それでも強さを発揮できました。FP2では、リアにソフトコンパウンドを使ったときにトップタイムを出すことができました。かなりいい走りができましたし、マシンはとてもいいです。今やっていることをとにかくキープしていきたいです。明日の予選でいい結果を出したいです。日曜日に向けてこれはとても重要なことです。1列目か2列目のグリッドを獲得できるようにがんばります」

カル・クラッチロー(MotoGP 3番手)
カル・クラッチロー「先週のレースのセッティングではあまりいいフィーリングがありませんでした。ほかのセッティングも試しましたが、今日は風の影響もあり、100%のフィーリングはありませんでした。FP1ではテクニカルな問題が少しありました。FP2ではリアにハードコンパウンドを試しましたが、このタイヤを使うには路面温度が十分ではありませんでした。でも、少なくともトライをする意味はありました。そして2度目と3度目の走行で少しプッシュできるようになり、トップ3に入ることができました。チームは非常にがんばっています。Honda勢も近くにいます。明日の予選が楽しみです」

アレックス・マルケス(MotoGP 6番手)
アレックス・マルケス「先週末からさらに仕事を積み重ね、一歩一歩前進することができました。いい初日になりました。FP1の最後でアタックしているときに小さな転倒をしてしまいました。ケガはありません。転倒はセッションの最後でした。それでもトップ10にとどまることができました。今週末は天気がいいので、仕事を進めやすくなっています。明日へ向けてまだ細かい部分に取り組まなければなりませんが、今日はいいスタートを切ることができました」

ステファン・ブラドル(MotoGP 11番手)
ステファン・ブラドル「今日はかなりいいフィーリングがありました。ポジションが上がり、勢いもつきました。前進していますし、新しいことにトライもでき、いいセッションになりました。この調子で残りの週末もがんばります。なにかを大きく変えたという部分はありません。とにかくずっとマシンのセッティングに取り組んできました。明日もいくつかトライしたいことがあり、どうなるか楽しみです」

MotoGP リザルト

順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 30 中上貴晶 Honda 1'47.782
2 12 M.ビニャーレス ヤマハ +0.175
3 35 カル・クラッチロー Honda +0.329
4 20 F.クアルタラロ ヤマハ +0.382
5 36 J.ミル スズキ +0.400
6 73 アレックス・マルケス Honda +0.402
7 42 A.リンス スズキ +0.408
8 27 I.レクオナ KTM +0.578
9 41 A.エスパルガロ アプリリア +0.644
10 44 P.エスパルガロ KTM +0.657
11 6 ステファン・ブラドル Honda +0.662
12 88 M.オリベイラ KTM +0.745
13 5 J.ザルコ ドゥカティ +0.750
14 33 B.ビンダー KTM +0.763
15 21 F.モルビデリ ヤマハ +0.830
16 38 B.スミス アプリリア +1.028
17 9 D.ペトルッチ ドゥカティ +1.088
18 43 J.ミラー ドゥカティ +1.429
19 4 A.ドヴィツィオーゾ ドゥカティ +1.458
20 63 F.バニャイア ドゥカティ +1.537
21 53 T.ラバト ドゥカティ +1.951

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