Moto3クラスは、予選7番手から決勝に挑んだハウメ・マシア(Leopard Racing)が9台による優勝争いを制し、アラゴンGPから2連勝を達成しました。この優勝でHondaは、ロードレース世界選手権における通算800勝を達成しました。
今大会は、トップグループが20台以上という大混戦となり、後半はその中から9台が抜け出し、し烈な優勝争いとなりました。先週のアラゴンGPで今季初優勝を達成しているマシアは、序盤はトップ集団の中で9番手前後につけていましたが、後半になると集団の前方グループへとポジションを上げ、ラストラップにトップに浮上しました。この2連勝でマシアは、総合6位から4位に浮上。首位のアルベルト・アレナス(KTM)との差を24点としました。
その集団の中でバトルを繰り広げたジョン・マクフィー(Petronas Sprinta Racing)が6位。総合2位で予選10番手から決勝に挑んだ小椋藍(Honda Team Asia)は9位でした。小椋は総合2位をキープしましたが、トップのアレナス(KTM)との差は、13点差から19点差へと開きました。新型コロナウイルス感染者の濃厚接触者として前戦アラゴンGPを欠場し、今大会で復帰したトニ・アルボリーノ(Rivacold Snipers Team)が10位でした。
以下、フィリップ・サラク(Rivacold Snipers Team)が13位、ガブリエル・ロドリゴ(Kömmerling Gresini Moto3)が14位、チームメートのジェレミー・アルコバ(Kömmerling Gresini Moto3)が15位でそれぞれポイントを獲得しました。
最終ラップまでトップ集団に加わった鈴木竜生(SIC58 Squadra Corse)は転倒リタイア。ルーキーの山中琉聖(Estrella Galicia 0,0)は23位、國井勇輝(Honda Team Asia)は25位でともにポイントを獲得できませんでした。
ハウメ・マシア(Moto3 優勝)
「最高の気分です。シーズン序盤は大変でしたが、今は目標にたどりつけたと思うし、本当にうれしいです。この優勝をとにかく楽しみたいです。そして繰り返せるようにがんばります。チームにとても感謝しています。すばらしい仕事をしてくれました」
ジョン・マクフィー(Moto3 6位)
「追い上げることができてとてもうれしいです。17番手からのスタートだったので難しいレースになることは分かっていました。いいスタートを切ることができて、素早く順位を上げることができました。しかし最終コーナーで危ない瞬間があり、12番手あたりまで下がってしまい、再び追い上げなければいけなくなりました。2番手まで追い上げることができました。最後の5周はトップ3で走行できたのでとてもうれしいです。最終ラップは少し残念でした。何度かアグレッシブにオーバーテイクをしましたが、はらんでしまい6番手まで下がってしまいました。最終ラップもプッシュしましたが、数コーナーでリカバーすることはできませんでした。レースを通して力強い走りができたのはよかったです。優勝したライダーと同じペースがありました。残りの3レースもこの調子でがんばります」
小椋藍(Moto3 9位)
「バイクのフィーリングはよく、自分自身、乗れていたと思います。しかし、レースでは、ほかのライダーたちとの戦いをうまくマネージメントすることができませんでした。前方にスペースがあり、フィーリングもよかったのに、いい戦いができませんでした。今日のレースは、この点についてもっと改善しなければいけません。シーズンは残り3戦。一戦一戦全力で挑みます」
國井勇輝(Moto3 25位)
「期待した結果を残すことができませんでした。スタートを決めることができず、前のグループと大きなギャップを作ってしまいました。これまでの大会に比べて、今週はウォームアップまで順調に来ていたのでとても悔しいです。レースをどうマネージメントすればいいのか。もっと学ばなくてはいけないと痛感しました」
順位 | No. | ライダー | マシン | タイム/差 |
---|---|---|---|---|
1 | 5 | ハウメ・マシア | ![]() | 37'44.602 |
2 | 71 | 佐々木歩夢 | KTM | +0.051 |
3 | 27 | 鳥羽海渡 | KTM | +0.152 |
4 | 75 | A.アレナス | KTM | +0.296 |
5 | 13 | C.ヴィエッティ | KTM | +0.331 |
6 | 17 | ジョン・マクフィー | ![]() | +0.372 |
7 | 53 | D.オンジュ | KTM | +0.583 |
8 | 40 | D.ビンダー | KTM | +0.772 |
9 | 79 | 小椋藍 | ![]() | +0.955 |
10 | 14 | トニ・アルボリーノ | ![]() | +2.259 |
11 | 21 | A.ロペス | ハスクバーナ | +2.489 |
12 | 25 | R.フェルナンデス | KTM | +2.493 |
13 | 12 | フィリップ・サラク | ![]() | +2.520 |
14 | 2 | ガブリエル・ロドリゴ | ![]() | +2.686 |
15 | 52 | ジェレミー・アルコバ | ![]() | +2.745 |
16 | 7 | デニス・フォッジャ | ![]() | +2.895 |
17 | 99 | C.タタイ | KTM | +3.019 |
18 | 16 | A.ミニョ | KTM | +3.622 |
19 | 55 | R.フェナティ | ハスクバーナ | +5.448 |
20 | 82 | S.ネパ | KTM | +5.620 |
21 | 70 | B.バルテュス | KTM | +5.680 |
22 | 23 | ニッコロ・アントネッリ | ![]() | +6.103 |
23 | 6 | 山中琉聖 | ![]() | +16.543 |
24 | 50 | J.デュパスキエ | KTM | +21.606 |
25 | 92 | 國井勇輝 | ![]() | +21.716 |
26 | 9 | D.ピッツォーリ | KTM | +21.812 |
27 | 89 | カイルール・イダム・パウィ | ![]() | +32.799 |
28 | 73 | M.コフラー | KTM | +33.600 |
RT | 24 | 鈴木竜生 | ![]() | +1Lap |
RT | 11 | セルジオ・ガルシア | ![]() | +1Lap |
順位 | No. | ライダー | マシン | 総合ポイント |
---|---|---|---|---|
1 | 75 | A.アレナス | KTM | 157 |
2 | 79 | 小椋藍 | ![]() | 138 |
3 | 13 | C.ヴィエッティ | KTM | 137 |
4 | 5 | ハウメ・マシア | ![]() | 133 |
5 | 14 | トニ・アルボリーノ | ![]() | 121 |
6 | 17 | ジョン・マクフィー | ![]() | 119 |
7 | 25 | R.フェルナンデス | KTM | 93 |
8 | 40 | D.ビンダー | KTM | 90 |
9 | 24 | 鈴木竜生 | ![]() | 83 |
10 | 2 | ガブリエル・ロドリゴ | ![]() | 79 |
11 | 55 | R.フェナティ | ハスクバーナ | 70 |
12 | 7 | デニス・フォッジャ | ![]() | 69 |
13 | 52 | ジェレミー・アルコバ | ![]() | 57 |
14 | 16 | A.ミニョ | KTM | 47 |
15 | 71 | 佐々木歩夢 | KTM | 43 |
16 | 27 | 鳥羽海渡 | KTM | 40 |
17 | 11 | セルジオ・ガルシア | ![]() | 37 |
18 | 23 | ニッコロ・アントネッリ | ![]() | 33 |
19 | 53 | D.オンジュ | KTM | 32 |
20 | 82 | S.ネパ | KTM | 26 |
21 | 12 | フィリップ・サラク | ![]() | 23 |
22 | 21 | A.ロペス | ハスクバーナ | 21 |
23 | 99 | C.タタイ | KTM | 14 |
24 | 6 | 山中琉聖 | ![]() | 13 |
25 | 54 | R.ロッシ | KTM | 5 |
26 | 70 | B.バルテュス | KTM | 0 |
27 | 92 | 國井勇輝 | ![]() | 0 |
28 | 50 | J.デュパスキエ | KTM | 0 |
29 | 73 | M.コフラー | KTM | 0 |
30 | 9 | D.ピッツォーリ | KTM | 0 |
31 | 89 | カイルール・イダム・パウィ | ![]() | 0 |
32 | 60 | D.ガイガー | KTM | 0 |
順位 | コンストラクター | 総合ポイント |
---|---|---|
1 | Honda | 261 |
2 | KTM | 252 |
3 | ハスクバーナ | 79 |