Round10フランスフランスGP

Moto3

2020年10月11日(日)

ル・マン・サーキット
天候:曇り/雨
コースコンディション:ドライ/ウエット Moto3(ドライ)MotoGP、Moto2(ウエット)
気温:Moto3(14℃)、MotoGP(12℃)、Moto2(15℃)
観客:5000人(日曜日)

第10戦 フランスGP

トニ・アルボリーノが2戦連続の2位表彰台

Moto3クラスは、今大会も激戦となり、10数台がトップグループを形成しましたが、難しいコンディションの中で、最後は8台のグループになりました。目まぐるしく入れ替わる順位。だれが勝つか分からないレースで、トニ・アルボリーノ(Rivacold Snipers Team)がトップと0.142秒差の2位でフィニッシュしました。これでアルボリーノは2戦連続で2位。今季4回目の表彰台獲得で総合4位。チャンピオン争いにしっかり生き残ることになりました。

今季初ポールポジション獲得のハウメ・マシア(Leopard Racing)はトップと0.336秒差の4位。厳しい戦いの中で積極的に前に出ましたが、惜しくも今季2回目の表彰台と初優勝を逃しました。そして、トップグループで健闘したガブリエル・ロドリゴ(Kömmerling Gresini Moto3)が、8位でチェッカーを受けました。

トップグループとやや間隔が開いたセカンドグループもし烈な戦いとなり、9台による9位争いに。予選17番手の小椋藍(Honda Team Asia)がグループトップの9位でフィニッシュしました。この結果、総合2位にダウンしたものの、今大会2位で総合首位に浮上したアルベルト・アレナス(KTM)との差は6ポイント。連戦となるアラゴンでは、逆転を目指します。

11位にセルジオ・ガルシア(Estrella Galicia 0,0)、12位にフィリプ・サラク(Rivacold Snipers Team)、13位にデニス・フォッジャ(Leopard Racing)と続き、それぞれポイントを獲得しました。

ルーキーの山中琉聖(Estrella Galicia 0,0)は、予選18番手からセカンドグループの中で18位、國井勇輝(Honda Team Asia)は、予選24番手から初ポイント獲得が期待されましたが、序盤の遅れが響いて20位でした。3戦ぶりに復帰の鈴木竜生(SIC58 Squadra Corse)は転倒リタイアでした。

 

コメント

トニ・アルボリーノ(Moto3 2位)
トニ・アルボリーノ「優勝することができればもっとハッピーでしたが、2位でも十分うれしいです。金曜日のフリー走行は不安定な天候となり苦労しました。しかし、チーム一丸となってマシンをよくすることができました。今日のレースはどれだけポジションを入れ替えたか分からないくらい激しい戦いでした。難しいコンディションでしたが、表彰台に立ててうれしいです。次のアラゴンの2連戦ではもっといいレースにしたいです」

ハウメ・マシア(Moto3 4位)
ハウメ・マシア「今日は優勝できず残念です。残り2周で思ったようにブレーキができなくなり、オーバーテイクができなくなりました。アラゴンでもう一度がんばります」

ガブリエル・ロドリゴ(Moto3 8位)
ガブリエル・ロドリゴ「速いペースのレースでした。完ぺきなマシンがあったので、チームに感謝したいです。序盤は問題なくトップについていきました。でも、そのあとタイヤが消耗してきてから加速で苦戦しました。ブレーキングでオーバーテイクするのも危なく感じるようになりました。それでもポイントを獲得できました。次は大好きなアラゴンで2連戦です。目標はもっと前進することです」

小椋藍(Moto3 9位)
小椋藍「バルセロナのレースから、いいリズムで走ることができていません。今日は17番手スタートで25番手までポジションを落とし、それから追い上げてなんとか9位でフィニッシュしました。それほど悪くはなかったと思いますが、上位グループで戦うことができなかったのは残念です。徐々にですが、リズムはよくなっていると思います。次戦のアラゴンは好きなコースです。アラゴンでいいレースができるようにトライします」

山中琉聖(Moto3 18位)
山中琉聖「まずまずのスタートを切ることができて、1周目はポイント圏内まで上がれたのですが、あまりいいフィーリングではなくて、そこからポジションを上げることができなくなりました。そのあとコースのペナルティーエリアを走行したため、ロングラップを走行しなければなりませんでした。残念です。次のアラゴンで引き続き前進できるようにがんばりたいです」

國井勇輝(Moto3 20位)
國井勇輝「スタートをうまく決めることができず、ポジションを落としてしまいました。その遅れを取り戻そうとしましたが、またミスを犯してしまいました。しかし、ペースは悪くなくて、今週の自分のベストラップと同等のタイムを出せました。これは、今日のレースでのポジティブな部分です。今大会は、単独でもいいリズムで走ることができるようになりました。次戦のアラゴンは、このいいフィーリングを活かせるようにしたいです」

Moto3 リザルト

順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 13 C.ヴィエッティ KTM 37'37.384
2 14 トニ・アルボリーノ Honda +0.142
3 75 A.アレナス KTM +0.198
4 5 ハウメ・マシア Honda +0.336
5 16 A.ミニョ KTM +0.569
6 71 佐々木歩夢 KTM +0.834
7 25 R.フェルナンデス KTM +1.361
8 2 ガブリエル・ロドリゴ Honda +1.625
9 79 小椋藍 Honda +15.003
10 99 C.タタイ KTM +15.139
11 11 セルジオ・ガルシア Honda +15.269
12 12 フィリップ・サラク Honda +15.381
13 7 デニス・フォッジャ Honda +15.574
14 54 R.ロッシ KTM +15.729
15 82 S.ネパ KTM +17.743
16 70 B.バルテュス KTM +18.991
17 50 J.デュパスキエ KTM +19.173
18 6 山中琉聖 Honda +25.148
19 89 カイルール・イダム・パウィ Honda +26.189
20 92 國井勇輝 Honda +26.360
21 73 M.コフラー KTM +26.959
22 53 D.オンジュ KTM +30.306
RT 23 ニッコロ・アントネッリ Honda +4Laps
RT 17 ジョン・マクフィー Honda +5Laps
RT 52 ジェレミー・アルコバ Honda +5Laps
RT 27 鳥羽海渡 KTM +5Laps
RT 40 D.ビンダー KTM +7Laps
RT 9 D.ピッツォーリ KTM +10Laps
RT 24 鈴木竜生 Honda +15Laps
RT 55 R.フェナティ ハスクバーナ +16Laps
RT 21 A.ロペス ハスクバーナ +16Laps

Moto3 ポイントランキング

ライダー

順位 No. ライダー マシン 総合ポイント
1 75 A.アレナス KTM 135
2 79 小椋藍 Honda 129
3 13 C.ヴィエッティ KTM 119
4 14 トニ・アルボリーノ Honda 115
5 17 ジョン・マクフィー Honda 98
6 5 ハウメ・マシア Honda 83
7 2 ガブリエル・ロドリゴ Honda 77
8 24 鈴木竜生 Honda 75
9 25 R.フェルナンデス KTM 73
10 7 デニス・フォッジャ Honda 63
11 40 D.ビンダー KTM 62
12 55 R.フェナティ ハスクバーナ 57
13 16 A.ミニョ KTM 47
14 52 ジェレミー・アルコバ Honda 46
15 11 セルジオ・ガルシア Honda 37
16 23 ニッコロ・アントネッリ Honda 33
17 82 S.ネパ KTM 26
18 53 D.オンジュ KTM 22
19 71 佐々木歩夢 KTM 20
20 12 フィリップ・サラク Honda 20
21 27 鳥羽海渡 KTM 19
22 21 A.ロペス ハスクバーナ 16
23 6 山中琉聖 Honda 13
24 99 C.タタイ KTM 10
25 54 R.ロッシ KTM 5
26 70 B.バルテュス KTM 0
27 92 國井勇輝 Honda 0
28 50 J.デュパスキエ KTM 0
29 73 M.コフラー KTM 0
30 9 D.ピッツォーリ KTM 0
31 89 カイルール・イダム・パウィ Honda 0
32 60 D.ガイガー KTM 0

コンストラクター

順位 コンストラクター 総合ポイント
1 KTM 212
2 Honda 211
3 ハスクバーナ 61

ランキング詳細

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