Round07サンマリノサンマリノGP

Moto2

ミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリ

第7戦 サンマリノGP

Moto2クラスは総合5位までが22点差の接戦に

Moto2クラスは、第6戦スティリアGPを終えてウイナーが5人という大激戦。ポイントでも、総合首位のルカ・マリーニ(SKY Racing Team VR46)から、優勝経験者が並ぶ5位のマルコ・ベツェッキ(SKY Racing Team VR46)までが22点差という接戦が続いています。シーズンは、ここから今季2回目の3連戦となり、チャンピオンシップにとっても重要な戦いとなります。

総合首位につけるマリーニは、開幕戦の転倒リタイアをのぞき、優勝を含む3回の表彰台獲得。表彰台に立てないレースでもシングルフィニッシュして確実にポイントを稼いでいます。地元サンマリノGPは過去表彰台には立っていないだけに、今年は初表彰台を目指します。

総合2位のエネア・バスティアニーニ(Italtrans Racing Team)は、ホームGPで今季3勝目に挑みます。オーストリアの2連戦は、第5戦オーストリアGPの転倒リタイアの影響もあり、連戦となったスティリアGPは10位と精彩を欠きました。それだけに、ここからの連戦は、その雪辱戦となります。サンマリノGPでは、Moto3時代の2015年にキャリア初優勝を達成、16年に2位になっています。Moto2クラスではまだ表彰台はなく、ミサノでのMoto2初表彰台を目指します。

総合3位のホルヘ・マルティン(Red Bull KTM Ajo)は、前戦スティリアGPでトップでチェッカーを受けますが、トラックリミットのペナルティーで2位に降格となりました。今季2勝目を逃した悔しさを今大会にぶつけます。

総合4位には、チームメートの長島哲太(Red Bull KTM Ajo)で、第3戦アンダルシアGP、第4戦チェコGP、第5戦オーストリアGPと表彰台争いに加われませんでしたが、第6戦スティリアGPで今季初フロントローを獲得。決勝4位と調子を取り戻しました。開幕戦カタールGPの優勝、第2戦スペインGPの2位の勢いが戻ってきた長島の走りに注目です。

総合5位には第6戦スティリアGPで初優勝の達成のベツェッキ。ホームGPとなる今大会は2連勝を目指します。総合6位のサム・ロース(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は前戦スティリアGPで接触事故のために失格となっています。今大会はその雪辱に挑みます。総合7位にはチャビ・ビエルゲ(Petronas Sprinta Racing)、総合8位にはルーキーのアーロン・カネット(Inde Aspar Team)で、前戦スティリアGPではMoto2初PPを獲得しましたが決勝は転倒リタイア。今大会は初表彰台を目指します。総合9位はレミー・ガードナー(Onexox TKKR SAG Team)で前戦スティリアGPで初表彰台を獲得して勢いに乗ります。総合10位にはジョー・ロバーツ(Tennor American Racing)と続きます。

IDEMITSU Honda Team Asiaのソムキアット・チャントラは、今季2回目のポイント獲得とトップ10フィニッシュを目指します。前戦スティリアGPではロースに追突されて転倒リタイアに終わりました。今大会はその雪辱に挑みます。チームメートのアンディ・ファリド・イズディハールは、レースをこなすごとに予選グリッド、そして決勝順位を着実に上げています。ミサノは昨年、代役でMoto2クラスのデビューを飾った思い出のサーキット。今大会は念願の初ポイント獲得に挑みます。

 

コメント

ルカ・マリーニ(Moto2 総合1位)
「ミサノはチームとVR46アカデミーのホームグランプリです。いつも特別なグランプリですが、今年はいつもと少し様子が違います。すべてのファンがスタンドにいるわけではありません。しかし、今大会はファンの一部が観戦するので、モータースポーツ界のコミュニティを取り戻す美しいメッセージになります。オーストリアの連戦は複雑でした。2レース行われましたが、思っていたほど前進できませんでした。速さと強さが足りませんでした」

エネア・バスティアニーニ(Moto2 総合2位)
「初めてMoto3で優勝したのが5年前のミサノでした。オーストリアではかなり難しい2レースとなりましたが、今週末は運が向くことを願っています。フィーリングを取り戻していますし、2週連続ミサノでレースが行われるので、再びトップグループで戦えるようになると思います」

ホルヘ・マルティン (Moto2 総合3位)
「レッドブル・リンクでは優勝しましたが、その後、降格になり、とても残念でした。でもそのことは考えないようにします。とにかく前を向いて次のレースに集中します。ポジティブなことは、現在、とてもいいポジションにいることです。優勝争いをするスピードがあります。首位との差は小さいので、集中力を維持して、ミサノで行われる2レースでは最高の結果を残したいです」

ソムキアット・チャントラ(Moto2 総合24位)
「オーストリアで大きな転倒をしたので、少し休んでからミサノと今後のレースに向けてトレーニングを開始しました。以前より強くなった感じがします。次のGPに向けて自信もあります。トップ10に入り、たくさんバトルができるようにベストを尽くします」

アンディ・ファリド・イズディハール(Moto2 総合29位)
「ミサノに戻ることができてとてもうれしいです。このサーキットは特別な場所です。昨年9月に代役でMoto2のデビューをしました。そのため、この特別なサーキットで2連戦を戦えるのはうれしいことです。開幕が楽しみです。オーストリア以降、2週間にわたって、しっかり準備をしてきました。トレーニングをたくさんこなしました。ベストを尽くします」

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