Round17オーストラリアオーストラリアGP

Moto2

フィリップアイランド・サーキット

第17戦 オーストラリアGP

タイトルに王手をかけたマルケス弟の走りに注目

Moto2クラスは、総合首位のアレックス・マルケス(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)が、タイトル王手で今大会を迎えます。3戦を残し、タイトルの可能性を残す選手は上位6人。マルケス弟はこの大会で2位以下に50点以上のリードを築くとタイトルが決まります。

総合2位のトーマス・ルティ(Dynavolt Intact GP)とは36点差。以下、総合3位のアウグスト・フェルナンデス(FLEXBOX HP 40)と42点差。総合4位のホルヘ・ナバロ(Beta Tools Speed Up)と48点差、総合5位のブラッド・ビンダー(Red Bull KTM Ajo)と50点差、総合6位のルカ・マリーニ(SKY Racing Team VR46)と58点差。ここまでが数字上、タイトルの可能性を残しますが、接戦が続くMoto2クラスだけに、今大会のチャンピオン争いは大きな注目を集めることになります。

総合2位のルティはフィリップアイランドで16年に優勝、総合5位のビンダーは17年2位、18年は優勝するなど、このサーキットを得意とする選手が多いだけに、厳しいチャンピオン争いとなりそうです。

総合7位にはロレンソ・バルダッサーリ(FLEXBOX HP 40)、総合8にマルセル・シュローター(Dynavolt Intact GP)、総合9位にルーキーのファビオ・ディ・ジャンアントニオ(Beta Tools Speed Up)、総合10位にルーキーのエネア・バスティアニーニ(Italtrans Racing Team)と続き、日本GPで大きな期待を集めながら転倒リタイアに終わった長島哲太(ONEXOX TKKR SAG Team)は総合13位。今大会は3回目のフロントローと初表彰台に挑みます。

前戦日本GPで13位に終わるも前半にトップグループに加わったソムキャット・チャントラ(IDEMITSU Honda Team Asia)が初サーキットにチャレンジします。タイGPではベストリザルトとなる9位。日本GPでは13位でしたが光る走りを見せているだけに、今大会の走りに注目されます。チームメートのディマス・エッキー・プラタマも初めて経験するサーキットですが、今季初のポイント獲得に挑みます。

コメント

アレックス・マルケス(Moto2 総合1位)
「フィリップアイランドは美しいサーキットで、とても楽しいところです。同時にとても難しいサーキットです。慎重にうまく走らなければなりません。日本GPは6位でした。チャンピオンシップのことを考えると複雑な気持となる結果ですが、オーストラリアでは、できる限り準備を整えていい結果を残したいです。今週末もほかのレース同様に仕事に集中し、すべてのセッションとレースで全力を尽くします。今大会はいつもと同じ気持ちで挑みます。落ち着いて一生懸命がんばります」

トーマス・ルティ(Moto2 総合2位)
「フィリップアイランドはもてぎとは全く違うサーキットです。日本GPの勢いを一緒にオーストラリアにつなげられることを願っています。日本GPではブレーキングに取り組みました。フィリップアイランドはハードブレーキングゾーンがあまり多くありませんが、同じように、いいポイントを見つけられたらと思います。日本で再び表彰台に上がることができました。努力が報われました。ここ数戦はとても厳しいレースが続いていました。一生懸命戦ってトップ10内でフィニッシュしてきましたが、チャンピオンシップのことを考えると十分ではありませんでした。日本GPでは多くのことを学ぶことができました。そのおかげでさらにいろいろ理解することができました。フィリップアイランドでもがんばります」

アウグスト・フェルナンデス(Moto2 総合3位)
「もてぎは難しいレースになりました。フィリップアイランドではもっとうまくいくことを願っています。このサーキットは大好きです。昨年は、トップと1秒以内でフィニッシュして4位という自己ベストリザルトを出すことができたので、今年もいい走りができると思います。このサーキットは高速コーナーとスリップストリームの使い合いでいつも接戦になります。間違いなく楽しいレースになると思います。ベストを尽くして、チャンピオンシップ争いを続けたいと思います」

ソムキャット・チャントラ(Moto2 総合20位)
「初めてのオーストラリアなのでとてもうれしいです。そして、とても楽しみです。日本GPのレース序盤はすばらしい走りができました。上位のライダーたちについていって多くのことを学びました。次のフィリップアイランドではもっとセットアップを進め、再び上位争いをしたいと思います。いつものように今週末もベストを尽くします」

ディマス・エッキー・プラタマ(Moto2 総合35位)
「フィリップアイランドも僕にとっては初めてのサーキットになりますが、高速サーキットなのでとても楽しみにしています。レースウイークを通してベストを尽くし、ケガから復帰してからの2戦と同様に楽しく着実に前進したいです。目標はもてぎよりいい結果を残すことです」

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