Round17オーストラリアオーストラリアGP

MotoGP

フィリップアイランド・サーキット

第17戦 オーストラリアGP

ミック・ドゥーハンの持つ最高峰クラス54勝に並んだマルケスが、記録更新を狙う

日本GPからの連戦となる第17戦オーストラリアGPが、10月25日(金)~27日(日)の3日間、フィリップアイランド・サーキットで開催されます。1周4.4kmのフィリップアイランドは、高速コーナーが連続するレイアウトで、シーズンを通して高いアベレージスピードを誇る高速サーキットの一つです。アクセル全開で走る割合が多いので、エンジンの性能差がほとんど出ません。また、こうした特徴により、スリップストリームを使い合うことになるため、毎年し烈なバトルが繰り広げられます。今大会も壮絶な優勝争いとなることが予想されます。

前戦日本GPでは、タイトルを獲得して日本GPに凱旋したマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が今季10回目のポールポジションから今季10勝を挙げました。その結果、Hondaの4年連続25回目のコンストラクターズタイトルも決まりました。これでHondaはMotoGPクラスの重要な二つのタイトルを獲得。オーストラリアGP、マレーシアGP、バレンシアGPの3戦でRepsol Honda Teamのチームタイトル獲得に挑みます。

過去、フィリップアイランドでマルケスは、2012年にMoto2クラスのタイトルを獲得しています。MotoGPクラスでは、15年に大会初優勝、17年はポール・トゥ・ウインで2勝目。昨年は後続車に追突されシートカウルが破損してリタイアとなりました。接触したのは1コーナーで、300km/hを超えるスピードでの接触で周囲をひやっとさせました。今年もタイトルを獲得してオーストラリアGPを迎えます。シーズン11勝目が期待されます。

前戦日本GPの優勝でマルケスは最高峰クラスで54勝を挙げました。これでマルケスはHondaで5回タイトルを獲得したミック・ドゥーハンの記録に並びました。今大会はドゥーハンのもつ記録の更新に注目されます。

前戦日本GPで5位。2年連続表彰台獲得を逃しましたが、調子を上げてきたカル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)が、今季3回目の表彰台獲得に挑みます。15戦を終えて総合9位と今年は精彩を欠いていますが、終盤の3戦での巻き返しに期待されます。昨年の大会は初日のフリー走行で転倒を喫し右足首を骨折。そのため終盤戦を欠場することになりました。LCR Honda CASTROLに移籍してからフィリップアイランドではまだ表彰台獲得がありませんが、登り調子で迎える今年は昨年の雪辱に挑みます。

ケガから復帰してからなかなかポイントを獲得できないホルヘ・ロレンソ(Repsol Honda Team)ですが、前戦日本GPではレース中のペースもよく、一歩前進のレースとなりました。過去フィリップアイランドでは優勝(13年)、2位4回(10年、12年、14年、15年)と好結果を残しています。調子を上げてきたロレンソの走りに注目です。

右肩の手術のため終盤の3戦を欠場する中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)の代役としてヨハン・ザルコが出場します。Honda RC213Vに乗るのは今大会が初めて。ぶっつけ本番での走行となりますが大きな注目を集めることになりそうです。

コメント

マルク・マルケス(MotoGP 総合1位)
「フィリップアイランドは大好きなサーキットの一つです。走っていてとても楽しいところです。特に左コーナーが楽しいです。しかし、たくさんのライダー、特にヤマハが強いサーキットです。ここはいつも厳しいバトルになります。今年も難しい週末になると思います。目標はもちろん優勝ですが、レースウイークが始まったら自分のポジションを確認し、状況を考えていきたいです。いつもと同じメンタルで今週末も取り組みます。ミック・ドゥーハンは、僕の思い出の中で真っ先に上がってくるひとりです。500cc時代のドゥーハン対クリビーレの戦いは印象的でした。前戦日本GPで彼のすばらしい記録に並ぶことができたことは僕にとって特別なことです」

カル・クラッチロー(MotoGP 総合9位)
「タイは厳しい週末となりましたが、もてぎでばん回することができました。この勢いをフィリップアイランドでもキープしたいです。このサーキットは高速です。しかし、天気があまりよくないのでいつも難しい走りを強いられます。フィリップアイランドはとてもいい思い出もありますが、転倒してケガをした昨年のような、あまりよくない思い出もありますが、今年もレースが楽しみです」

ヨハン・ザルコ(MotoGP 総合18位)
「フィリップアイランドを楽しみたいです。ここは高速サーキットです。今週末のフィーリングはきっといいと思います。ドライコンディションで走れる時間が多くなって、いい週末になることを願っています。そうすればマシンを学ぶための時間が十分とれると思います。それから日曜日に向けてなにができるか考えたいです。目標はいいペースで走行し、以前のようないいフィーリングをつかむことです。レースウイークがとても楽しみです」

ホルヘ・ロレンソ(MotoGP 総合19位)
「フィリップアイランドが楽しみです。もてぎとは全く違うレイアウトですが、日本で発見したことが役に立つのかどうか試してみたいと思います。昨年はここでレースをすることができなかったので、今年はとても楽しみです。ここは僕にとって特別なサーキットです。表彰台争いや優勝争いをしたいい思い出があります。天気にも気をつけなければなりません。なぜなら天候に状況が大きく左右されることがあるからです」

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