Round16日本日本GP

MotoGP

2019.10.20(日)

ツインリンクもてぎ
天候:晴れ時々曇り
気温:21℃
コースコンディション:ドライ
観客:5万1,123人(3日間:8万8,597人)

第16戦 日本GP

マルケス今季10勝目を達成し、4年連続25回目のコンストラクターズタイトルを獲得する。

第16戦日本GPは、今季10回目のポールポジションからホールショットを奪ったマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が、快調にラップを刻み、24周のレースで真っ先にチェッカーを受けました。この結果、Hondaは最高峰クラスで4年連続25回目のコンストラクターズタイトルを獲得、2冠を達成しました。

今大会、フリー走行、予選と着実にセットアップを進めたマルケスは、好スタートを切ると2周目に1分45秒台に入れて後続を引き離しました。中盤には2番手を走るファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)に約2.5秒のリードを築いてレースをコントロール。終盤は燃費が厳しくなったために1分46秒台から47秒台にペースを落としましたが、着実な走りでチェッカーを受けました。

前戦タイGPでマルケスがライダースタイトルを獲得、今大会はコンストラクターズタイトルを獲得しました。今年も3冠を目指すHondaは、現在、Repsol Honda Teamが首位のドゥカティを17点差追っており、残り3戦で逆転を狙います。

予選5番手から決勝に挑んだカル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)が5位でフィニッシュしました。オープニングラップ6番手につけたクラッチローは、その後8番手までポジションを落としますが、中盤に入ると、ジャック・ミラー(ドゥカティ)、アレックス・リンス(スズキ)、フランコ・モルビデリ(ヤマハ)をかわし5番手に浮上。終盤はミラーとリンスの追撃を振り切って5位でチェッカーを受けました。2年連続で日本GPの表彰台獲得は果たせませんでしたが、し烈な5位争いを制した走りはサーキットに集まったファンを魅了しました。

今大会を終えると右肩の手術のため終盤の3戦を欠場する中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)は、13番グリッドから熱走を見せて16位でフィニッシュしました。本来の走りにはほど遠いパフォーマンスで、終盤には右肩にしびれが出て一段と厳しい走りを強いられましたが、地元ファンの熱い声援を受け、今季ラストランを走り切りました。ポイント獲得は果たせませんでしたが、痛みを堪えて熱走を見せた中上に大きな拍手が送られました。

日本GPで過去3度優勝しているホルヘ・ロレンソ(Repsol Honda Team)は、フリー走行、予選と不安定なコンディションが続いたため、思うようにセットアップを進めらませんでしたが17位でフィニッシュしました。ポジションは満足できるものではありませんが、ケガから復帰してもっともトップとのタイム差が少ないレースとなり、一歩前進しました。シーズンは残り3戦、Repsol Honda Teamのチームタイトル獲得に向けて全力を尽くすことになります。

コメント

マルク・マルケス(MotoGP 1位)
マルク・マルケス 「レースは簡単ではありませんでした。戦略は明確で序盤からプッシュして後方とのギャップを広げることでした。チームは1分46秒前半で計算していましたが、僕は強さを感じ1分45秒後半で走ることができました。うれしい誤算でしたが、少しスローダウンしなければなりませんでした。できるかぎりスムーズに走行し2秒の差をつけることができましたが、残り2周で燃料が少なくなりました。なぜならもてぎはとても難しいサーキットだからです。今大会は、コンストラクターズチャンピオンシップのタイトルのプレッシャーが少しありましたが、プレッシャーは好きです。みんなが一生懸命働いているHondaのためにタイトルを獲得できてとてもうれしいです。レースに向けて、最良のセッティングと戦略を見つけるために、チーム全体がすばらしい仕事をしてくれました」

カル・クラッチロー(MotoGP 5位)
カル・クラッチロー 「今日はいい結果を残すことができたのでうれしいです。予選で5番手となり、レースでは力強い走りで5位でフィニッシュできました。序盤のペースがもっと速かったらよかったのですが、できる限りいいポジションでフィニッシュするために、うまくマシンとタイヤをコントロールしなければなりませんでした。何人かのライダーといいバトルをして5位でフィニッシュできたのでよかったです。マルクは優勝し、僕は難しいタイGPのあとで5位を獲得できたので、いい日本GPになりました。ここでばん回できてよかったです。一生懸命がんばってくれたチームに感謝しています。来週末のフィリップアイランドが楽しみです。フィリップアイランドはいい思い出も、そうでない思い出もありますが、いいレースをしたいです」

中上貴晶(MotoGP 16位)
中上貴晶 「今大会、自分のパフォーマンスが低いことはレース前から覚悟していましたが、初日のフリー走行を終えた時点で予想以上に厳しい状況になりました。そのため今日のレースは完走することを目標にグリッドに並びました。しかし、思うようなパフォーマンスを発揮できず、加えてレース終盤は右肩のしびれも強くなり、自分の走りをすることができませんでした。今日はスタートからゴールまで、旗を振ってたくさんの声援をおくってもらいました。ファンの力強い声援に応えようという思いで、最後までがんばることができました。応援してくれたファンに感謝したいです。チームもこの数戦、僕をささえてくれました。これで今シーズンは終わります。今月下旬に手術をして、しっかりケアをし、来年はさらに強くなってかえってきたいと思います。期待に応えることはできませんでしたが、熱い声援、本当にありがとうございます。心から感謝しています」

ホルヘ・ロレンソ(MotoGP 17位)
ホルヘ・ロレンソ 「今週末はマシンを改善することができました。フィーリングもよくなりました。レース後半は、序盤よりペースもよくて楽しく走ることができました。ケガから復帰してから、トップとの差が最も縮まったレースでした。終盤はトップとの差が1秒でした。問題は序盤のペースにあります。終盤ほどマシンをうまくコントロールできずタイムをかなり落としました。しかし終盤に向けてブレーキングを遅らせることができるようになりラップタイムも上がりました。トップと30秒以内のペースで周回できたかもしれません。この勢いをフィリップアイランドにつなげられるようにがんばります」

MotoGP リザルト

順位 No. ライダー マシン タイム/差
193マルク・マルケスHonda42'41.492
220F.クアルタラロヤマハ+0.870
34A.ドヴィツィオーゾドゥカティ+1.325
412M.ビニャーレスヤマハ+2.608
535カル・クラッチローHonda+9.140
621F.モルビデリヤマハ+9.187
742A.リンススズキ+9.306
836J.ミルスズキ+10.695
99D.ペトルッチドゥカティ+14.216
1043J.ミラードゥカティ+18.909
1144P.エスパルガロKTM+25.554
1288M.オリベイラKTM+27.870
1363F.バニャイアドゥカティ+29.983
1482M.カリオKTM+31.232
1541A.エスパルガロアプリリア+32.546
1630中上貴晶Honda+37.482
1799ホルヘ・ロレンソHonda+40.410
1817K.アブラハムドゥカティ+43.458
1955H.シャーリン KTM+46.206
2050S.ギュントーリスズキ+50.235
RT46V.ロッシヤマハ+4Laps
RT29A.イアンノーネアプリリア+17Laps

MotoGP ポイントランキング

ライダー

順位 No. ライダー マシン 総合ポイント
193マルク・マルケスHonda350
24A.ドヴィツィオーゾドゥカティ231
342A.リンススズキ176
412M.ビニャーレスヤマハ176
59D.ペトルッチドゥカティ169
620F.クアルタラロヤマハ163
746V.ロッシヤマハ145
843J.ミラードゥカティ125
935カル・クラッチローHonda113
1021F.モルビデリヤマハ100
1144P.エスパルガロKTM85
1230中上貴晶Honda74
1336J.ミルスズキ66
1441A.エスパルガロアプリリア47
1563F.バニャイアドゥカティ37
1688M.オリベイラKTM33
1729A.イアンノーネアプリリア33
185J.ザルコKTM27
1999ホルヘ・ロレンソHonda23
2053T.ラバトドゥカティ18
216ステファン・ブラドルHonda16
2251M.ピッロドゥカティ9
2350S.ギュントーリスズキ7
2455H.シャーリン KTM7
2517K.アブラハムドゥカティ5
2682M.カリオKTM2
2738B.スミスアプリリア0

コンストラクター

順位 コンストラクター 総合ポイント
1Honda356
2ドゥカティ270
3ヤマハ268
4スズキ201
5KTM96
6アプリリア68

チーム

順位 チーム 総合ポイント
1Ducati Team400
2Repsol Honda Team383
3Monster Energy Yamaha MotoGP321
4Petronas Yamaha SRT263
5Team SUZUKI ECSTAR246
6LCR Honda187
7Pramac Racing162
8Red Bull KTM Factory Racing114
9Aprilia Racing Team Gresini80
10Red Bull KTM Tech 340
11Reale Avintia Racing23

ランキング詳細

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