Moto3クラスは、5台によるし烈な優勝争いとなり、総合首位のロレンソ・ダラ・ポルタ(Leopard Racing)が6番グリッドからすばらしい走りで優勝しました。オープニングラップは7番手。その後、大集団の中で9番手までポジションを落としますが、レース中盤の9周目にトップに浮上すると、20周のレースで真っ先にチェッカーを受けました。
今大会は最終ラップまで大接戦となりましたが、ダラ・ポルタの優勝でHondaは今季11勝目を達成。2位のKTMに69点差をつけ、3年連続19回目のコンストラクターズタイトルに王手をかけました。次戦オーストラリアGPで50点差以上でレースを終えればタイトルが決まります。
予選3番手から前半トップを走った鈴木竜生(SIC58 Squadra Corse)が、最終ラップの攻防で4位に終わり、惜しくも表彰台を逃しました。フリー走行、予選、決勝と力強い走りを見せて地元ファンを大いに沸かせました。惜しくも今季3回目の表彰台獲得は果たせませんでしたが、残り3戦の活躍に期待が膨らみました。
セルジオ・ガルシア(Estrella Galicia 0,0)が5位、ジョン・マクフィー(Petronas Sprinta Racing)が6位、マルコス・ラミレス(Leopard Racing)が8位、アロンソ・ロペス(Estrella Galicia 0,0)が9位。トップ10に6台のHonda勢が名前を連ねました。
鈴木とともに今大会の優勝と表彰台獲得が期待された日本人勢は、佐々木歩夢(Petronas Sprinta Racing)が13位、小椋藍(Honda Team Asia)が14位でした。ワイルドカードで出場の山中琉聖(Estrella Galicia 0,0)が15位。鳥羽海渡(Honda Team Asia)は思うようにペースを上げられず17位でした。
ロレンツォ・ダラ・ポルタ(Moto3 1位)
「トップでフィニッシュラインを通過できて最高の気分です。タイにいるときに祖母が亡くなり、優勝を祖母に捧げたいと思っていました。タイではそれができませんでしたが、ここでその目標を達成することができて、とてもうれしいです。ウォームアップではマシンに問題がありました。このようなかたちで一日をスタートするのはあまりうれしくありませんでしたが、チームが最後まで一生懸命がんばってくれました。そしてすばらしいマシンを準備してくれました。マシンは速く、とてもいいフィーリングがありました。次は僕の大好きなサーキットです。いつもと同じように仕事に取り組みます。チームに本当に感謝しています。すばらしい日になりました」
鈴木竜生(Moto3 4位)
「トップでレースを引っ張りましたが、後続を引き離せなかったので2番手に下がり、タイヤを温存し、最後に勝負しようとしました。序盤は計画通りだったのが、終盤は2番手をキープすることができませんでした。たくさんの声援に応えることができなかったことがとても悔しいです。この悔しい気持ちを、次のレースにぶつけたいです」
ジョン・マクフィー(Moto3 6位)
「トップグループに追いつくために一生懸命がんばりましたが、スリップストリームが使えないコース前半でタイムを少し落としました。前の集団に追いついてもまた遅れてしまいました。カネットが僕の前で転倒してラインを乱したことも影響しました。レースを終えて自分のタイムを見たら、上位のライダーのペースと同じだったのでとても残念でした。チャンピオン争いをしている多くのライダーたちが、今日は僕より後ろでフィニッシュしたり、リタイアしました。総合5位になり、残り3戦は、総合2位から4位までの選手が僕の目標になります」
佐々木歩夢(Moto3 13位)
「朝のウォームアップは悪くなかったのですが、マシンのネガティブな部分を改善しようとセッティングを変えたら、よかった部分が生かせなくなりペースを上げられませんでした。フロントが切れ込み、厳しい走りとなりました。出来れば表彰台を獲得したかったのでとても残念でした。次のオーストラリアは好きなサーキットなので、しっかりと戦いたいです。レースウイークを通して、マシンをしっかりまとめていけるようにがんばります」
小椋藍(Moto3 14位)
「朝のウォームアップランでセッティングを試しましたが、思うようなマシンに仕上げることができず、自分のパフォーマンスも足りず、順位を上げることができませんでした。これまでは、予選が悪くても決勝でなんとかばん回できていたのでとても残念でした。残り3戦、こんな悔しいレースにならないよう、セッションごとにレベルを上げていけるようにします」
山中琉聖(Moto3 15位)
「最終ラップのバトルで、接触もあり、3つくらいポジションを下げてしまったのが残念です。僕のマシンは2018年型なので、ストレートでは、最新マシンについていけませんでした。そのマシンでバトルができて、ポイントを取れたことは、とてもうれしいです。佐々木歩夢選手、小椋藍選手とバトルができました。来年からのフル参戦に向けて自信になりました。CEVの最終戦バレンシアは勝って終われるように、この経験を生かしたいです」
鳥羽海渡(Moto3 17位)
「ウォームアップで、決勝用のタイヤを試し、いいフィーリングを掴んでいたのに、トップグループについて行くことができませんでした。もてぎはブレーキングが重要なコースなので、そこで勝負することができませんでした。今大会は、とりあえず、Hondaで走る最後の日本GPとなるので恩返しをしたいと思っていました。それができずに悔しいです。残り3戦、自分を育ててくれたHondaに恩返しできるレースにしたいです」
順位 | No. | ライダー | マシン | タイム/差 |
---|---|---|---|---|
1 | 48 | ロレンソ・ダラ・ポルタ | ![]() | 39'34.866 |
2 | 75 | A.アレナス | KTM | +0.094 |
3 | 13 | C.ヴィエッティ | KTM | +0.198 |
4 | 24 | 鈴木竜生 | ![]() | +0.289 |
5 | 11 | セルジオ・ガルシア | ![]() | +0.437 |
6 | 17 | ジョン・マクフィー | ![]() | +3.648 |
7 | 5 | J.マシア | KTM | +7.225 |
8 | 42 | マルコス・ラミレス | ![]() | +7.382 |
9 | 21 | アロンソ・ロペス | ![]() | +8.172 |
10 | 16 | A.ミニョ | KTM | +12.054 |
11 | 76 | M.ユルチェンコ | KTM | +12.296 |
12 | 23 | ニッコロ・アントネッリ | ![]() | +13.295 |
13 | 71 | 佐々木歩夢 | ![]() | +13.308 |
14 | 79 | 小椋藍 | ![]() | +13.333 |
15 | 6 | 山中琉聖 | ![]() | +13.362 |
16 | 82 | S.ネパ | KTM | +13.380 |
17 | 27 | 鳥羽海渡 | ![]() | +13.487 |
18 | 61 | C.オンジュ | KTM | +13.940 |
19 | 25 | R.フェルナンデス | KTM | +14.648 |
20 | 22 | 真崎一輝 | KTM | +22.886 |
21 | 54 | リカルド・ロッシ | ![]() | +22.907 |
22 | 12 | F.サラク | KTM | +23.416 |
23 | 7 | D.フォッジャ | KTM | +32.728 |
24 | 69 | T.ブース・アモス | KTM | +4Laps |
RT | 55 | ロマーノ・フェナティ | ![]() | +5Laps |
RT | 44 | A.カネット | KTM | +6Laps |
RT | 14 | トニ・アルボリーノ | ![]() | +11Laps |
RT | 40 | D.ビンダー | KTM | +13Laps |
RT | 84 | J.コーンフェール | KTM | - |
RT | 19 | ガブリエル・ロドリゴ | ![]() | - |
順位 | No. | ライダー | マシン | 総合ポイント |
---|---|---|---|---|
1 | 48 | ロレンソ・ダラ・ポルタ | ![]() | 229 |
2 | 44 | A.カネット | KTM | 182 |
3 | 14 | トニ・アルボリーノ | ![]() | 161 |
4 | 42 | マルコス・ラミレス | ![]() | 144 |
5 | 17 | ジョン・マクフィー | ![]() | 136 |
6 | 23 | ニッコロ・アントネッリ | ![]() | 122 |
7 | 13 | C.ヴィエッティ | KTM | 116 |
8 | 5 | J.マシア | KTM | 105 |
9 | 24 | 鈴木竜生 | ![]() | 98 |
10 | 7 | D.フォッジャ | KTM | 92 |
11 | 75 | A.アレナス | KTM | 88 |
12 | 79 | 小椋藍 | ![]() | 88 |
13 | 84 | J.コーンフェール | KTM | 76 |
14 | 21 | アロンソ・ロペス | ![]() | 68 |
15 | 55 | ロマーノ・フェナティ | ![]() | 67 |
16 | 19 | ガブリエル・ロドリゴ | ![]() | 67 |
17 | 27 | 鳥羽海渡 | ![]() | 60 |
18 | 16 | A.ミニョ | KTM | 58 |
19 | 25 | R.フェルナンデス | KTM | 58 |
20 | 71 | 佐々木歩夢 | ![]() | 53 |
21 | 40 | D.ビンダー | KTM | 44 |
22 | 11 | セルジオ・ガルシア | ![]() | 31 |
23 | 76 | M.ユルチェンコ | KTM | 22 |
24 | 12 | F.サラク | KTM | 18 |
25 | 22 | 真崎一輝 | KTM | 14 |
26 | 82 | S.ネパ | KTM | 13 |
27 | 6 | 山中琉聖 | ![]() | 8 |
28 | 99 | C.タタイ | KTM | 8 |
29 | 54 | リカルド・ロッシ | ![]() | 5 |
30 | 61 | C.オンジュ | KTM | 4 |
31 | 69 | T.ブース・アモス | KTM | 2 |
32 | 52 | ジェレミー・アルコバ | ![]() | 2 |
33 | 20 | E.バルトリーニ | KTM | 1 |
34 | 53 | D.オンジュ | KTM | 0 |
35 | 32 | D.ピッツォーリ | KTM | 0 |
36 | 31 | ゲリー・サリム | ![]() | 0 |
37 | 77 | V.ペレス | KTM | 0 |
38 | 3 | ケビン・ザノーニ | ![]() | 0 |
39 | 67 | G.リウ・メール | KTM | 0 |
40 | 81 | A.ヴィウ | KTM | 0 |
41 | 73 | M.コフラー | KTM | 0 |
42 | 10 | ホセ・フリアン・ガルシア | ![]() | 0 |
43 | 18 | R.ファン・デ・ラグマット | KTM | 0 |
44 | 83 | M.カワカミ | KTM | 0 |
45 | 28 | D.ガイガー | KTM | 0 |
46 | 96 | B.パーシュ | KTM | 0 |
順位 | コンストラクター | 総合ポイント |
---|---|---|
1 | ![]() | 364 |
2 | KTM | 295 |