Round16日本日本GP

Moto3

2019.10.20(日)

ツインリンクもてぎ

第16戦 日本GP

ロレンソ・ダラ・ポルタが今季2勝目。日本勢は鈴木竜生が僅差の4位

Moto3クラスは、5台によるし烈な優勝争いとなり、総合首位のロレンソ・ダラ・ポルタ(Leopard Racing)が6番グリッドからすばらしい走りで優勝しました。オープニングラップは7番手。その後、大集団の中で9番手までポジションを落としますが、レース中盤の9周目にトップに浮上すると、20周のレースで真っ先にチェッカーを受けました。

今大会は最終ラップまで大接戦となりましたが、ダラ・ポルタの優勝でHondaは今季11勝目を達成。2位のKTMに69点差をつけ、3年連続19回目のコンストラクターズタイトルに王手をかけました。次戦オーストラリアGPで50点差以上でレースを終えればタイトルが決まります。

予選3番手から前半トップを走った鈴木竜生(SIC58 Squadra Corse)が、最終ラップの攻防で4位に終わり、惜しくも表彰台を逃しました。フリー走行、予選、決勝と力強い走りを見せて地元ファンを大いに沸かせました。惜しくも今季3回目の表彰台獲得は果たせませんでしたが、残り3戦の活躍に期待が膨らみました。

セルジオ・ガルシア(Estrella Galicia 0,0)が5位、ジョン・マクフィー(Petronas Sprinta Racing)が6位、マルコス・ラミレス(Leopard Racing)が8位、アロンソ・ロペス(Estrella Galicia 0,0)が9位。トップ10に6台のHonda勢が名前を連ねました。

鈴木とともに今大会の優勝と表彰台獲得が期待された日本人勢は、佐々木歩夢(Petronas Sprinta Racing)が13位、小椋藍(Honda Team Asia)が14位でした。ワイルドカードで出場の山中琉聖(Estrella Galicia 0,0)が15位。鳥羽海渡(Honda Team Asia)は思うようにペースを上げられず17位でした。

コメント

ロレンツォ・ダラ・ポルタ(Moto3 1位)
ロレンソ・ダラ・ポルタ 「トップでフィニッシュラインを通過できて最高の気分です。タイにいるときに祖母が亡くなり、優勝を祖母に捧げたいと思っていました。タイではそれができませんでしたが、ここでその目標を達成することができて、とてもうれしいです。ウォームアップではマシンに問題がありました。このようなかたちで一日をスタートするのはあまりうれしくありませんでしたが、チームが最後まで一生懸命がんばってくれました。そしてすばらしいマシンを準備してくれました。マシンは速く、とてもいいフィーリングがありました。次は僕の大好きなサーキットです。いつもと同じように仕事に取り組みます。チームに本当に感謝しています。すばらしい日になりました」

鈴木竜生(Moto3 4位)
鈴木竜生 「トップでレースを引っ張りましたが、後続を引き離せなかったので2番手に下がり、タイヤを温存し、最後に勝負しようとしました。序盤は計画通りだったのが、終盤は2番手をキープすることができませんでした。たくさんの声援に応えることができなかったことがとても悔しいです。この悔しい気持ちを、次のレースにぶつけたいです」

ジョン・マクフィー(Moto3 6位)
ジョン・マクフィー 「トップグループに追いつくために一生懸命がんばりましたが、スリップストリームが使えないコース前半でタイムを少し落としました。前の集団に追いついてもまた遅れてしまいました。カネットが僕の前で転倒してラインを乱したことも影響しました。レースを終えて自分のタイムを見たら、上位のライダーのペースと同じだったのでとても残念でした。チャンピオン争いをしている多くのライダーたちが、今日は僕より後ろでフィニッシュしたり、リタイアしました。総合5位になり、残り3戦は、総合2位から4位までの選手が僕の目標になります」

佐々木歩夢(Moto3 13位)
佐々木歩夢 「朝のウォームアップは悪くなかったのですが、マシンのネガティブな部分を改善しようとセッティングを変えたら、よかった部分が生かせなくなりペースを上げられませんでした。フロントが切れ込み、厳しい走りとなりました。出来れば表彰台を獲得したかったのでとても残念でした。次のオーストラリアは好きなサーキットなので、しっかりと戦いたいです。レースウイークを通して、マシンをしっかりまとめていけるようにがんばります」

小椋藍(Moto3 14位)
小椋藍 「朝のウォームアップランでセッティングを試しましたが、思うようなマシンに仕上げることができず、自分のパフォーマンスも足りず、順位を上げることができませんでした。これまでは、予選が悪くても決勝でなんとかばん回できていたのでとても残念でした。残り3戦、こんな悔しいレースにならないよう、セッションごとにレベルを上げていけるようにします」

山中琉聖(Moto3 15位)
山中琉聖 「最終ラップのバトルで、接触もあり、3つくらいポジションを下げてしまったのが残念です。僕のマシンは2018年型なので、ストレートでは、最新マシンについていけませんでした。そのマシンでバトルができて、ポイントを取れたことは、とてもうれしいです。佐々木歩夢選手、小椋藍選手とバトルができました。来年からのフル参戦に向けて自信になりました。CEVの最終戦バレンシアは勝って終われるように、この経験を生かしたいです」

鳥羽海渡(Moto3 17位)
鳥羽海渡 「ウォームアップで、決勝用のタイヤを試し、いいフィーリングを掴んでいたのに、トップグループについて行くことができませんでした。もてぎはブレーキングが重要なコースなので、そこで勝負することができませんでした。今大会は、とりあえず、Hondaで走る最後の日本GPとなるので恩返しをしたいと思っていました。それができずに悔しいです。残り3戦、自分を育ててくれたHondaに恩返しできるレースにしたいです」

Moto3 リザルト

順位 No. ライダー マシン タイム/差
148ロレンソ・ダラ・ポルタHonda39'34.866
275A.アレナスKTM+0.094
313C.ヴィエッティKTM+0.198
424鈴木竜生Honda+0.289
511セルジオ・ガルシアHonda+0.437
617ジョン・マクフィーHonda+3.648
75J.マシアKTM+7.225
842マルコス・ラミレスHonda+7.382
921アロンソ・ロペスHonda+8.172
1016A.ミニョKTM+12.054
1176M.ユルチェンコKTM+12.296
1223ニッコロ・アントネッリHonda+13.295
1371佐々木歩夢Honda+13.308
1479小椋藍Honda+13.333
156山中琉聖Honda+13.362
1682S.ネパKTM+13.380
1727鳥羽海渡Honda+13.487
1861C.オンジュKTM+13.940
1925R.フェルナンデスKTM+14.648
2022真崎一輝KTM+22.886
2154リカルド・ロッシHonda+22.907
2212F.サラクKTM+23.416
237D.フォッジャKTM+32.728
2469T.ブース・アモスKTM+4Laps
RT55ロマーノ・フェナティHonda+5Laps
RT44A.カネットKTM+6Laps
RT14トニ・アルボリーノHonda+11Laps
RT40D.ビンダーKTM+13Laps
RT84J.コーンフェールKTM-
RT19ガブリエル・ロドリゴHonda-

Moto3 ポイントランキング

ライダー

順位 No. ライダー マシン 総合ポイント
148ロレンソ・ダラ・ポルタHonda229
244A.カネットKTM182
314トニ・アルボリーノHonda161
442マルコス・ラミレスHonda144
517ジョン・マクフィーHonda136
623ニッコロ・アントネッリHonda122
713C.ヴィエッティKTM116
85J.マシアKTM105
924鈴木竜生Honda98
107D.フォッジャKTM92
1175A.アレナスKTM88
1279小椋藍Honda88
1384J.コーンフェールKTM76
1421アロンソ・ロペスHonda68
1555ロマーノ・フェナティHonda67
1619ガブリエル・ロドリゴHonda67
1727鳥羽海渡Honda60
1816A.ミニョKTM58
1925R.フェルナンデスKTM58
2071佐々木歩夢Honda53
2140D.ビンダーKTM44
2211セルジオ・ガルシアHonda31
2376M.ユルチェンコKTM22
2412F.サラクKTM18
2522真崎一輝KTM14
2682S.ネパKTM13
276山中琉聖Honda8
2899C.タタイKTM8
2954リカルド・ロッシHonda5
3061C.オンジュKTM4
3169T.ブース・アモスKTM2
3252ジェレミー・アルコバHonda2
3320E.バルトリーニKTM1
3453D.オンジュ KTM0
3532D.ピッツォーリKTM0
3631ゲリー・サリムHonda0
3777V.ペレスKTM0
383ケビン・ザノーニHonda0
3967G.リウ・メールKTM0
4081A.ヴィウKTM0
4173M.コフラーKTM0
4210ホセ・フリアン・ガルシアHonda0
4318R.ファン・デ・ラグマットKTM0
4483M.カワカミKTM0
4528D.ガイガーKTM0
4696B.パーシュKTM0

コンストラクター

順位 コンストラクター 総合ポイント
1Honda364
2KTM295

ランキング詳細

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