Moto3クラスも、Moto2クラス同様、フリー走行、予選ともにウエットコンディションで行われ、ケガから2戦ぶりに復帰のニッコロ・アントネッリ(SIC58 Squadra Corse)が今季3回目のポールポジションを獲得しました。2番手にはアロンソ・ロペス(Estrella Galicia 0,0)でベストグリッド獲得の2番手を獲得。タイGPから2戦連続の表彰台獲得と初優勝を目指します。
3番手には鈴木竜生(SIC58 Squadra Corse)で今季3回目のフロントローを獲得し、Honda勢がフロントローを独占しました。決勝では、今季3回目の表彰台と2勝目を目指します。
セルジオ・ガルシア(Estrella Galicia 0,0)がベストグリッドの5番手を獲得。決勝では初表彰台を目指します。ランキング総合首位のロレンソ・ダラ・ポルタ(Leopard Racing)が6番手。8番グリッドを獲得の総合2位のアーロン・カネット(KTM)との戦いに挑みます。
前戦タイGPに出場するもケガのために決勝を欠場したガブリエル・ロドリゴ(Kömmerling Gresini Moto3)が10番手、今季2勝目を狙うジョン・マクフィー(Petronas Sprinta Racing)が11番手、総合4位で今季3勝目を狙うマルコス・ラミレス(Leopard Racing)が12番手と続きました。
以下、ホームグランプリに闘志の鳥羽海渡(Honda Team Asia)が16番手、佐々木歩夢(Petronas Sprinta Racing)が17番手、ウエットコンディションのフリー走行でトップタイムをマークした小椋藍(Honda Team Asia)は転倒を喫し18番手。ワイルドカードで出場の山中琉聖(Estrella Galicia 0,0)は、Q2進出を果たせず20番手、長谷川聖(Team Anija Club Y's)は決勝に進出することができませんでした。
ニッコロ・アントネッリ(Moto3 ポールポジション)
「予選が始まるまでは10番手か15番手で満足だとチームと話していました。しかし、セッションが始まって7分後には3番手だったので、そこでもっとプッシュしようと思いました。でも、レースは難しくなると思います。なぜならドライで走っているときはケガをした鎖骨がかなり痛んだからです。一番の目標は、2020シーズンにうまく進めるように、シーズン終盤戦をうまく締めくくることです」
アロンソ・ロペス(Moto3 2番手)
「自己ベストを達成しましたが、ポールポジションにとても近かったので、ちょっと残念な気持ちです。雨のコンディションに合うすばらしいセットアップを見つけることができ、Q1はとても力強い走りができました。2つの予選セッションを走ったことで勢いがつきました。初めてのフロントローなのでとてもうれしいです。すばらしい仕事をしてくれたチームにとても感謝しています。レースでもいいパフォーマンスを続けられることを願っています」
鈴木竜生(Moto3 3番手)
「ホームグランプリでフロントローを獲得できてとてもうれしいです。ファンやチーム、そしてHondaのためにベストを尽くしたいと思います。今日の天気はあまりよくありませんでしたが、明日はドライになる予報です。そのためすべて今日と変わってくると思います。なにが起きてもベストを尽くし、表彰台争いをしたいと思います」
鳥羽海渡(Moto3 16番手)
「難しい一日となりましたが、FP3でうまく走ることができてフィーリングもよくなってきました。しかし、Q2は雨も小降りとなり、グリップもよくなくてプッシュすることができませんでした。16番手というポジションはよくありませんが、決勝では最初からプッシュして、ベストを尽くします」
佐々木歩夢(Moto3 17番手)
「自分のミスもあり、雨のコンディションへの対応がうまくできず、グリップも悪く、思うような走りができませんでした。まだ納得できるセッティングが見つかっていませんが、決勝は晴れの予報なので、ドライではいい走りができると思うので、追い上げて上位を目指します」
小椋藍(Moto3 18番手)
「昨日の走行後、データを解析し、チームと相談をして、バイクを改善するいくつかのいいアイデアがありました。正直、ドライの状態で走ってみたかったです。FP3ではバイクのフィーリングもよく、セッションをトップで終えることができました。しかし、Q2では路面の状態が変わり、1ラップ目にミスをして、転倒してしまいました。すごくがっかりしましたが、明日のレースでは気持ちを切り替えてがんばります」
山中琉聖(Moto3 20番手)
「予選は良くありませんでしたが、決勝は晴れの予報なので、金曜日の調子で挑みます。グリッドが悪いので追い上げのレースになります。スタートからの1周でどれくらい順位を上げられるのかが重要になります。しっかりとポイントを取る走りがしたいです。前回のCEV(CEVレプソルインターナショナル選手権)のアルバセテでは、トップ争いをしながら、オーバーランしたり、自分のミスで表彰台にも上がれない悔しいレースでした。同じ思いをしないようにしっかりと走りきります」
長谷川聖(Moto3 予選不通過)
「FP3でバイクがやっと走るようになりました。ウエットでしたが、タイムアップを狙いました。でも、転倒してしまいました。ダメージもなくコースに復帰しましたが、白煙が出ているとオレンジボール(フラッグ)が提示されてコース脇に止めさせられました。マシンを確認しましたが、白煙は出ていませんでした。しかし、エンジンをかけることができずに、それで終わってしまいました。予選を走ることができず、当然ですが決勝にも出られません。短い時間でしたが、世界グランプリのライダーと走ることができました。コーナーでは負けていないと思いました。この経験をこれからに活かしていきたいです」
順位 | No. | ライダー | マシン | タイム |
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1 | 23 | ニッコロ・アントネッリ | ![]() | 2'09.293 |
2 | 21 | アロンソ・ロペス | ![]() | 2'09.379 |
3 | 24 | 鈴木竜生 | ![]() | 2'09.626 |
4 | 76 | M.ユルチェンコ | KTM | 2'09.694 |
5 | 11 | セルジオ・ガルシア | ![]() | 2'09.700 |
6 | 48 | ロレンソ・ダラ・ポルタ | ![]() | 2'10.104 |
7 | 84 | J.コーンフェール | KTM | 2'10.156 |
8 | 44 | A.カネット | KTM | 2'10.159 |
9 | 13 | C.ヴィエッティ | KTM | 2'10.350 |
10 | 19 | ガブリエル・ロドリゴ | ![]() | 2'10.377 |
11 | 17 | ジョン・マクフィー | ![]() | 2'10.397 |
12 | 42 | マルコス・ラミレス | ![]() | 2'10.483 |
13 | 75 | A.アレナス | KTM | 2'10.731 |
14 | 40 | D.ビンダー | KTM | 2'10.738 |
15 | 16 | A.ミニョ | KTM | 2'10.820 |
16 | 27 | 鳥羽海渡 | ![]() | 2'10.981 |
17 | 71 | 佐々木歩夢 | ![]() | 2'11.395 |
18 | 79 | 小椋藍 | ![]() |
1'57.227 (FP2) |
以下Q1 | ||||
19 | 5 | J.マシア | KTM | 2'10.380 |
20 | 6 | 山中琉聖 | ![]() | 2'11.256 |
21 | 82 | S.ネパ | KTM | 2'11.341 |
22 | 55 | ロマーノ・フェナティ | ![]() | 2'11.350 |
23 | 61 | C.オンジュ | KTM | 2'11.547 |
24 | 22 | 真崎一輝 | KTM | 2'11.780 |
25 | 54 | リカルド・ロッシ | ![]() | 2'11.794 |
26 | 25 | R.フェルナンデス | KTM | 2'11.899 |
27 | 14 | トニ・アルボリーノ | ![]() | 2'12.393 |
28 | 69 | T.ブース・アモス | KTM | 2'12.878 |
29 | 7 | D.フォッジャ | KTM | 2'13.163 |
以下FP2 | ||||
30 | 12 | F.サラク | KTM | 1'58.263 |