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コースは、僕がアメリカで住んでみたい街ナンバー1のサンフランシスコ郊外にあります。サンフランシスコは坂が多いですけど、景色や街並みがすごく良くて、僕が抱いていたアメリカのイメージがまさにここでした。最初にインディアナポリスに住み始めた時は、その違いにちょっと驚きましたね。今はシカゴに住んでいますが、どこも特徴があって「住めば都」です(笑)。

このコースは坂を上りながら左にアプローチする高速コーナーのターン1(A)や、下りながら180度旋回するターン6(E)が最も面白いですね。どちらもけっこう急な坂で、走っていて楽しいですよ。タイムを縮める上で重要なのは、ターン3(B)ターン4(C)ターン5(D)と続く一連のアプローチで、ここはリズム良く切り返していきたいところです。

ターン6(E)までの下りのセクションや、しっかりと減速しなければならないヘアピンのターン11(G)で、けっこう強くブレーキを踏みます。去年は左足が痛くなったほどで、ブレーキのペダルもどんどん奥にいっちゃうんですね。これほどブレーキにきついコースはないというか、おそらくシリーズの中で最もブレーキを酷使するコースではないでしょうか。

ターン11(G)のヘアピンではパワーが路面に伝わりにくいので、ここも難しいポイントです。このような低速コーナーに合わせたセットアップだと、ターン1(A)ターン10(F)のような高速コーナーで、曲がらないクルマになってしまいます。どっちのタイプのコーナーに合わせるか、そのバランスをどうやって決めるかというのが課題ですね。

去年はマリオ(アンドレッティ)のワイナリーでスポンサーなどのゲストを招待したパーティがあったんですが、コースから1時間以上離れた田舎にあるんです。こんな素晴らしい景色を楽しみながら、ワインを飲んだら最高だろうなと思いましたね。レースがある週末は飲まないので、できればそれ以外の時に、ぜひ行ってみたいと思うんですけど。

2008年成績:予選20位 決勝13位


高速かつ上り坂となっているターン1を、一気に駆け上がる武藤英紀

高速かつ上り坂となっているターン1を、一気に駆け上がる武藤英紀

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