今年初開催のトロントは、5月にレースのプロモーションのために初めて行きました。飛行場からそのままテレビ局に入り、移動の時に街を見たんですけど、きれいなところなので住んでみたいと思いました。収録の後はインドア・カート場に行き、マルコ(アンドレッティ)と僕のチームに分かれて、久しぶりにカートに乗りましたよ。もちろん、これもプロモーションのひとつです!

コースはダウンタウンからすぐだと聞いていたんですが、残念ながらその場所を見てまわることはできませんでした。INDY500の期間中の休みを利用して行ったので、あまり時間が無かったんですね。でもここはチームオーナーのマイケル(アンドレッティ)が一番勝っているコースで、7回もCARTで優勝していますから「なんでも俺に聞け!」って言ってくれてます。

コースのイラストを見る限り、全長が1.75マイル(2.8km)で、フロントストレート(A)はそれほど長くないでしょう。でもその先のターン1(B)は路面のイン側にコンクリートの補修があるそうで、注意が必要だと思います。ブレーキングの途中に路面が変わるとロックしやすく、1回緩めてもう1回踏み直すようなことをしなければならないかもしれません。

その先のバックストレッチ(D)に向けての高速コーナー(C)は、市街地だとブラインドで見えないでしょうから、クラッシュがないことを祈りながらアクセルを踏んでいくようですね。市街地コースは路面の凸凹が多いので、常設コースに比べてサスペンションのストロークを多めに取るんですが、こういう高速コーナー(C)でサスペンションが柔らかいと、クルマが動き過ぎるのでバランスが重要だと思います。

今度行くのはレースの時だと思いますが、ぜひゆっくり街を歩いてみたいですね。トロントは日本食のお店が多いと聞いていますし、お寿司も美味しいそうです。アメリカはサーモンやイカが旨いのですが、カナダのお寿司もぜひ食べたいですね。去年のカナダのレース(エドモントン)も盛り上がったので、トロントでも大勢の人にレースを楽しんでもらいたいです。

2008年成績:予選‐位 決勝‐位


武藤英紀の所属チームオーナー、マイケル・アンドレッティがターン1を立ち上がる(2002年)

武藤英紀の所属チームオーナー、マイケル・アンドレッティがターン1を立ち上がる(2002年)