round 15

September 14 2012, QUALIFYING Auto Club Speedway 第15戦 フォンタナ
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ルーキーのジョセフ・ニューガーデンが高速オーバルで予選4番手を獲得
佐藤琢磨は16番手から今シーズン最終戦に挑む

2012年9月14日(金)・予選  会場:フォンタナ・オートクラブスピードウェイ  天候:快晴  気温:39℃

2012年のIZODインディカー・シリーズは、早いもので最終戦を迎えました。シーズンの最後を飾るレースが行われるのは、カリフォルニア州フォンタナのフォンタナ・オートクラブスピードウェイです。05年以来となるインディカー・レースを開催するこのコースは、全長2マイルのスーパースピードウェイ。コーナーには14度、グランドスタンド前の湾曲した部分も11度のバンクとなっており、サイド・バイ・サイドが多いエキサイティングなバトルが見られるものと期待されています。

フォンタナ・オートクラブスピードウェイは2日間のイベントで、金曜日の午前中にプラクティスを90分間行ったあと、午後に予選が開催されました。朝から照り続けた南カリフォルニアの強い日差しのもと、気温が39℃にまで上がった暑さの中で予選は行われました。

クジ引きで決まった順番で1台ずつが2周の連続アタックを行うインディカー独特の予選では、Hondaエンジン搭載で戦うルーキー、ジョセフ・ニューガーデン(Sarah Fisher Hartman Racing)がキャリアベストの予選結果となる4番手を手に入れました。テネシー州出身、アメリカのファンが大きな期待を寄せる若手ドライバーのこれまでの予選での自己ベストは7番手(ロングビーチ、インディアナポリス、ミルウォーキーの3回)でした。第13戦ソノマで他車と接触、手の指を骨折して第14戦ボルチモアを欠場したニューガーデンですが、フォンタナの超高速オーバルでは2周合計のラップタイム1分06秒6918、平均時速215.919マイルというすばらしい数字をマークしました。

また、予選5番手にはスコット・ディクソン(Chip Ganassi Racing)がつけ、6番手はアレックス・タグリアーニ(Barracuda Racing)が獲得しました。

佐藤琢磨(Rahal Letterman Lanigan Racing)はIZODインディカー・シリーズ参戦3年目ですが、フォンタナ・オートクラブスピードウェイでのレースは今回が初めてです。予選日のプラクティスで多くの周回を重ね、データを多く収集する計画だった佐藤陣営でしたが、フルコースコーションが多く出され、彼らが予定していただけの走り込みは行えませんでした。それでも、限られたデータを活用して予選用セッティングを完成させ、佐藤はプラクティス時から大幅にスピードアップを果たし、予選結果は16番手となりました。500マイルの長いレースを戦い抜くために、マシン作りはいい方向に向かっています。

コメント

ジョセフ・ニューガーデン(4番手)「今日の予選ではずっとスロットル全開で走り続けることができていました。あと少しダウンフォースを少なくしても大丈夫だったかもしれません。しかし、トラブルがあってプラクティスを十分に走れなかった私たちとしては、そこまで攻撃的に予選を戦うことは難しかったです。今日のように気温の高いコースコンディションでマシンがどうなるかに確信が持てなかったため、あまり大きなリスクを冒すべきではないと考えました。『予選でポールポジションを獲得できるマシンより、レースで乗りやすく、信頼性があり、スタートからゴールまで安定した走りができるマシンが必要』と、チームと話をしてカリフォルニアにやって来ました。マシンをそういうものに仕上げられるよう全力を投入しています。いいマシンとして多くの周回数をこなせれば、上位を走り、上位で戦い続けることができると思います」

佐藤琢磨(16番手)「朝のプラクティスは少々フラストレーションのたまるものになりました。たくさん走って多くのセッティングを試したかったのですが、あまり走ることができませんでした。8月のテストでやり残したこともあったというのにです。そうした状況で、私たちは持っているデータを総合して予選に臨みました。そして、予選で自分たちが到達したスピードには満足しています。私たちにとってのフォンタナでのベストのスピードを出すことができました。それは8月のテスト、そして今日のプラクティスを通じて一番速いものでした。今日の走行コンディションは決して簡単なものではありませんでした。とても高い気温と路面温度で、路面のグリップは全体的に低かったと思います。マシンのバランスについても、まずまずハッピーなものになっていて、だからこそ思いきったアタックを行うことができました。夕方のファイナルプラクティスでは、また多くの仕事をこなす必要があります」

ロジャー・グリフィス|HPDテクニカル・ディレクター「非常に暑い中での予選で、ルーキーのジョセフ・ニューガーデンが見事な走りを見せてくれました。彼らは無線でドライバーに無理をしないよう話しかけ、セッティング面でもマージンを持たせて予選を戦っていました。結果は4番手となりましたが、彼らはもっと速く走れる力を備えているということです。レースでの活躍にも大いに期待が持てます。予選5番手となったスコット・ディクソンのパフォーマンスもとてもよかったと思います。明日のレースは夕方のスタートで、500マイルの長距離で争われます。そのコンディションで、Hondaエンジンは最高の力を発揮してくれるものと思います」

予選

順位 No. ドライバー チーム エンジン タイム
126M.アンドレッティAndretti Autosportシボレー01:06.6455
22R.ブリスコーTeam Penskeシボレー01:06.6487
312W.パワーTeam Penskeシボレー01:06.6851
467ジョセフ・ニューガーデンSarah Fisher Hartman RacingHonda01:06.6918
59スコット・ディクソンChip Ganassi RacingHonda01:06.8553
698アレックス・タグリアーニBarracuda RacingHonda01:06.9065
711T.カナーンKV Racing Technologyシボレー01:07.0151
84J.R.ヒルデブランドPanther Racingシボレー01:07.0549
920E.カーペンターEd Carpenter Racingシボレー01:07.0753
103H.カストロネベスTeam Penskeシボレー01:07.1615
1138グレアム・レイホールChip Ganassi RacingHonda01:07.2851
1227J.ヒンチクリフAndretti Autosportシボレー01:07.3760
 
15 77 シモン・パジェノー Schmidt Hamilton Motorsports Honda 01:07.5164
16 15佐藤琢磨Rahal Letterman Lanigan RacingHonda01:07.5354
19 10ダリオ・フランキッティChip Ganassi RacingHonda01:07.9247
2083チャーリー・キンボールChip Ganassi RacingHonda01:08.0751
23 14ウェイド・カニンガムA.J. Foyt RacingHonda01:08.7265
24 19ジェームズ・ジェイクスDale Coyne RacingHonda01:09.2120
25 18ジャスティン・ウィルソンDale Coyne RacingHonda -