モータースポーツ > インディカー・シリーズ > 第3戦 ロングビーチ > 決勝

インディカー・シリーズ

round 03

SCHEDULE

April 19 2015, RACE Toyota Grand Prix of Long Beach

アメリカロングビーチ

マルコ・アンドレッティが10番グリッドから8位でフィニッシュ
佐藤琢磨は最終ラップの燃料切れにより18位でゴール

2015年4月19日(日)・決勝  会場:ロングビーチ市街地特設コース  天候:快晴  気温:21〜23℃

グランプリ・オブ・ロングビーチは、アメリカ全土はもちろん、世界にその名が知れ渡っています。海沿いの公道を封鎖して行われるこのストリートレースは、毎年4月に開催されており、地域では恒例のお祭りのようなイベントとして定着しています。41度目の開催を迎えた今年も、インディカー・レースは華々しく、大勢のファンを前で繰り広げられました。

  • マルコ・アンドレッティマルコ・アンドレッティ
  • カルロス・ムニョスカルロス・ムニョス
  • 佐藤琢磨佐藤琢磨
  • 佐藤琢磨佐藤琢磨
  • 佐藤琢磨佐藤琢磨

週末を通して天候はすばらしく、これ以上ない好コンディションのもとで80周のレースが行われました。23台のインディカーは、コンクリートウォールとフェンスで囲まれた全長1.968マイルのコースで激しいバトルを展開。Honda勢のマルコ・アンドレッティ(Andretti Autosport)が予選10番手から8位でゴールしました。アンドレッティにとって、今シーズン2度目のトップ10フィニッシュです。また、予選12番手だったカルロス・ムニョス(Andretti Autosport)は、今シーズン初のトップ10入りとなる、9位でゴールしました。

予選4番手からロングビーチでの2勝目を狙っていたライアン・ハンターレイ(Andretti Autosport)は、スタートでポジションを落としたあと、ハードタイヤでのマシンのハンドリングがよくなかったため、13位でのゴールとなりました。上位フィニッシュが期待されていたグレアム・レイホール(Rahal Letterman Lanigan Racing)も、同じくハンドリングのトラブルにより11位でフィニッシュしました。

予選では他車のアクシデントでアタックができない不運に見舞われ、20番グリッドからのスタートとなった佐藤琢磨(A.J. Foyt Racing)は、2013年に優勝したコースでファンを沸かせようと意気込んでいました。ところが、今回のレースではフルコースコーションが1度しか出されず、コース上でのオーバーテイクは困難に。佐藤はポジションを上げていくことができませんでした。そこで彼らは作戦を利用してのポジションアップを狙い、ピットストップでのタイムロスもありながら15番手まで浮上しました。しかし、最終ラップのバックストレッチでエンジンが燃料切れとなり、最終コーナーを回ったところで大きく失速。惰性でゴールラインを横切るまでに3台にパスされ、18位という結果となりました。

第3戦を終えたインディカー・シリーズは、再び北米大陸を東に戻り、休む間もなく次の週末にバーバー・モータースポーツ・パークでHondaグランプリ・オブ・アラバマを開催します。

コメント

マルコ・アンドレッティ(8位)
「トップ10フィニッシュはいつでもうれしいものですが、今日の場合は自分たちが与えられた状況で、最大限の成果を得ていたはずなのに8位という結果でしたので、少し納得がいかないです。なにかミスを犯したために8位になったというのなら分かるのですが、今日の自分たちには、8位以上でのゴールは難しかったと思います。私たちはあらゆる面で今よりも進歩しなければなりません。来週のバーバー・モータースポーツパークでは、マシンをより高いレベルに仕上げられるようがんばります」

佐藤琢磨(18位)
「今週はずっと厳しい状況が続いていましたが、決勝日もそれは変わりませんでした。しかし、私たちはレース前のファイナルプラクティスで、マシンをいいものに仕上げました。予選が赤旗によって短時間で終了したため、私たちはマシンの実力を確認できませんでしたが、ファイナルプラクティスでトップ10に入るラップタイムを記録し、自分たちのスピードに対して自信を持ちました。スターティンググリッドは後方でしたが、レースを本当に楽しみにしていました。作戦もいいものが用意できていたと思います。ところが、今日のレースではフルコースコーションが少なく、ポジションを上げていくチャンスがほとんどなかったです。そして、最後は燃料の計算ミスがあり、最終ラップの最終コーナーでエンジンが燃料切れに陥りました。私はギアをニュートラルに入れて惰性でゴールすることを目指したのですが、そこでポジションをいくつか失う結果となりました。クルーたちは週末を通じ、長時間にわたってマシンの整備に全力を注いでくれていただけに、いい結果を手にできなかったのが残念です」

アート・セントシアー|HPD社長
「今日のロングビーチでのレースはHPDの社員全員にとって、本当に悔しいものでした。私たちはパフォーマンスを向上させなくてはなりません。今週末の戦いで、どの部分を進歩させるべきなのかを見極められたと思います。今後、私たちはHondaをインディカー・シリーズのビクトリーサークルに復活させるべく、持てる力のすべてを注ぎ込んでいきます」

決勝リザルト

順位 No. ドライバー エンジン 周回数 タイム/差
19S.ディクソンシボレー801:37'35.2353
23H.カストロネベスシボレー80+2.2221
32J.P.モントーヤシボレー80+13.4862
422S.パジェノーシボレー80+13.7382
510T.カナーンシボレー80+14.6249
611S.ブルデーシボレー80+15.0829
767J.ニューガーデンシボレー80+18.8398
827マルコ・アンドレッティHonda80+33.9476
926カルロス・ムニョスHonda80+34.9599
108S.サーベドラシボレー80+35.5359
 
1115グレアム・レイホールHonda80+37.4628
125ジェームズ・ヒンチクリフHonda80+38.7713
1328ライアン・ハンターレイHonda80+40.3347
1441ジャック・ホークスワースHonda80+41.2744
1698ギャビー・シャヴェスHonda80+46.6589
1718コナー・デイリーHonda80+50.0574
1814佐藤琢磨Honda80+53.8043
197ジェイムス・ジェイクスHonda80+1'39.7966
2119フランチェスコ・ドラコーネHonda78+2Laps

ポイントスタンディング

ドライバー
順位 No. ドライバー エンジン 総合ポイント
12J.P.モントーヤシボレー119
23H.カストロネベスシボレー116
310T.カナーンシボレー93
49S.ディクソンシボレー87
55ジェームズ・ヒンチクリフHonda83
61W.パワーシボレー80
722S.パジェノーシボレー73
811S.ブルデーシボレー66
967J.ニューガーデンシボレー66
1015グレアム・レイホールHonda62
 
1127マルコ・アンドレッティHonda61
1226カルロス・ムニョスHonda56
137ジェイムス・ジェイクスHonda54
1428ライアン・ハンターレイHonda51
1641ジャック・ホークスワースHonda48
1725シモーナ・デ・シルベストロHonda44
1898ギャビー・シャヴェスHonda42
2014佐藤琢磨Honda37
2319フランチェスコ・ドラコーネHonda23
2518カルロス・ウエルタスHonda20
26 18 コナー・デイリー Honda 13