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April 11 2015, QUALIFYING Indy Grand Prix of Louisiana
ニューオーリンズ
2015年4月11日(土)・予選 会場:NOLA モータースポーツパーク 天候:雨 気温:21〜22℃
2015年のインディカー・シリーズ第2戦は、今年が初開催のインディ・グランプリ・オブ・ルイジアナです。メキシコ湾に面するルイジアナ州の大都市ニューオーリンズ。その郊外に作られたNOLA モータースポーツパークは、平坦な土地に細長くレイアウトされた全長2.74マイルのコースで、2本の長いストレートと高速コーナー、タイトなコーナーが連なるパートもあるチャレンジングな場所です。ドライバーたちは、低速から高速までをカバーする、レベルの高いセッティングをマシンに施さねばなりません。
開幕戦に続いて24台がエントリーし、走行初日の4月12日(金)には2度のプラクティス、走行2日目の土曜日には、1度のプラクティスが行われました。時折り雨に見舞われる中、なんとかドライかドライに近いコンディションでの走行が重ねられました。しかし、土曜日の午後4時20分にスタート予定だった予選は、午後になってから降り出した雨が止まなかったために全車がレインタイヤを装着して走る、完全なウエットコンディションで始まりました。さらに、2グループに分かれての第1セグメントにおいて、2グループ目が走り出したところで雨が雷雨へと変わったために走行がストップ。そのまま天候が回復する見込みが立たなかったことから、運営は予選の続行を断念することに。明日のレースのスターティンググリッドは、3段階の予選がすべて完了されなかったため、エントラントポイントによって決定されました。
グリッドが、開幕戦を終えてのポイントスタンディング順に与えられることから、Honda勢のドライバーはライアン・ハンターレイ(Andretti Autosport)が7番グリッド、ジャック・ホークスワース(A.J. Foyt Racing)が8番グリッドから、明日のレースのスタートを切ります。そして、マルコ・アンドレッティ(Andretti Autosport)とグレアム・レイホール(Rahal Letterman Lanigan Racing)は、それぞれ10番グリッドと11番グリッドからスタートします。
佐藤琢磨(A.J. Foyt Racing)は、ニューオーリンズの暑いコースコンディションもとで、マシンセッティングが思うように進んでいませんでしたが、ウエットだった路面が急速に乾いていったプラクティス2では、トップ10に入るラップタイムをマークし、予選を楽しみにしていました。ウエットコンディションを得意とする佐藤としては、開幕戦に続いて上位グリッドを獲得するチャンスでしたが、予選が最後まで行われず、明日のレースを13番グリッドからスタートすることとなりました。
決勝日もニューオーリンズの天候は不安定であることが予想されます。雨がいつ降ってもおかしくないため、レースがドライコンディションで争われるのか、ウエットでの戦いになるのか、ドライからウエット、あるいはその逆のウエットからドライへと変化するコンディションなのか、全く読めません。ニューオーリンズで初開催となるインディカーのレースです。オープンホイールマシンによるエキサイティングな75周のバトルの、実現が期待されます。
ライアン・ハンターレイ(7番グリッド)
「予選は残念ながら行われませんでしたが、私たちは3度のプラクティスを使ってマシンをいい方向にセットアップできています。雨の予選が最後まで行われていたらよかったです。ストップしてしまったのは悔しいですね。私たちのマシンはかなり速いものに仕上がっていた印象です。2グループ目での走行では、赤旗が出された時点まで、2番手につけていました。あのまま予選が続いていたら、ポールポジションを獲得できていたかもしれません。明日のレースはどうなるか、天候に大きく影響を受ける、おもしろい戦いになりそうですね」
佐藤琢磨(13番グリッド)
「ウエットコンディションの予選をフルに戦いたかったです。実際には、私たちのグループの方が路面に水が多い状況となっており、私たちのマシンは車高を低く設定しすぎていたために、速いラップタイムを記録できずにいました。それでも、ピットに入って車高を調整することができたため、またアタックをしたいと考えていました。エントラントポイントによってスターティンググリッドは13番手になりました。難しいポジションからの戦いになりますが、ウエットコンディションでの走行を予選で行い、有用なデータを集められました。ウエットであればポジションを上げていくことは十分に可能だと思います。もちろん、ドライコンディションでも全力を出しきって、上位でのフィニッシュを目指します」
アート・セントシアー|HPD社長
「予選が雨で行われなかったのは本当に残念です。雨でも、ニューオーリンズのファンは、大勢がサーキットに足を運んでくれていましたから。Hondaチームとドライバーたちは、プラクティス1からプラクティス2で、大きくマシンを進歩させていました。まだエアロキットは使い始めたばかりで、パフォーマンスがフルに引き出されていないようですが、走行を重ねて、着々とマシンを速くすることができているようです。予選でも速さをみせるドライバーが多くいたので、決勝のスターティンググリッドがポイント順になったのは残念です。ライバル勢が前方のグリッドに並びますから。それでも、明日のレースは本当に楽しみです。今の時点では、まだコンディションがウエットになるのかドライになるのかが分かっていませんが、どちらであっても、Hondaドライバーたちはすばらしいパフォーマンスをみせてくれるものと期待しています」
※予選が中止となったため、決勝グリッドはポイントランキング順となります
順位 | No. | ドライバー | エンジン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | 2 | J.P.モントーヤ | シボレー | - |
2 | 1 | W.パワー | シボレー | - |
3 | 10 | T.カナーン | シボレー | - |
4 | 3 | H.カストロネベス | シボレー | - |
5 | 22 | S.パジェノー | シボレー | - |
6 | 11 | S.ブルデー | シボレー | - |
7 | 28 | ライアン・ハンターレイ | Honda | - |
8 | 41 | ジャック・ホークスワース | Honda | - |
9 | 20 | L.フィリッピ | シボレー | - |
10 | 27 | マルコ・アンドレッティ | Honda | - |
11 | 15 | グレアム・レイホール | Honda | - |
13 | 14 | 佐藤琢磨 | Honda | - |
14 | 26 | カルロス・ムニョス | Honda | - |
16 | 5 | ジェームズ・ヒンチクリフ | Honda | - |
17 | 98 | ギャビー・シャヴェス | Honda | - |
18 | 25 | シモーナ・デ・シルベストロ | Honda | - |
22 | 7 | ジェイムス・ジェイクス | Honda | - |
23 | 19 | フランチェスコ・ドラコーネ | Honda | - |
24 | 18 | カルロス・ウエルタス | Honda | - |