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インディカー・シリーズ

round 01

SCHEDULE

March 28 2015, QUALIFYING Firestone Grand Prix Of St. Petersburg

セント・ピーターズバーグセント・ピーターズバーグ

2015年シーズンが開幕。参戦6年目を迎えた佐藤琢磨がHonda勢トップとなる予選5番手を獲得

2015年3月28日(土)・予選  会場:セント・ピーターズバーグ  天候:快晴  気温:20〜21℃

2015年のインディカー・シリーズがいよいよ開幕しました。今年もシーズン開幕戦の舞台はフロリダ州のリゾート地、セント・ピーターズバーグです。海辺の空港と市街地の道路を利用したコースは、広い滑走路を使った高速セクションと、次々とタイトターンを走り抜けるテクニカルなセクションで構成されます。そのため、高度なドライビングとマシンセッティングが要求されます。開幕戦には24台のマシンがエントリーしました。

  • 佐藤琢磨佐藤琢磨
  • 佐藤琢磨佐藤琢磨
  • 佐藤琢磨佐藤琢磨
  • ライアン・ハンターレイライアン・ハンターレイ
  • シモーナ・デ・シルベストロシモーナ・デ・シルベストロ

3月27日(金)に予定されていたプラクティスは雨のために1度だけの開催となりました。しかし、土曜日は朝から好天に恵まれ、気温は少し低めでしたが、日差しの照りつけるコンディションで3段階の予選が行われました。

今年のインディカー・シリーズは空力レギュレーションを新たにし、エアロキットと呼ばれる数多くのボディパーツ群を装着したマシンでの戦いとなっています。ギリギリまで開発作業が行われたエアロキットがチームへと届けられたのは2月下旬から3月初旬で、今シーズン用のマシンでのテストが始まったのは3月の半ばでした。各チームとも新しい空力パッケージでの走行時間が少ないまま開幕戦を迎えた上に、セント・ピーターズバーグはテスト走行が行えないストリートコースでのレースのため、公式プラクティスが始まってから、いかに短時間でマシンのセッティングを仕上げるかが勝負のカギを握っていました。

グリップ力の高いソフトコンパウンドのタイヤを装着しての予選、第1セグメントは2グループに分けられ、それぞれから速いラップタイムを記録した6人が第2セグメントへ駒を進めました。そして、12人で争われた第2セグメントから半分の6人が最終ステージへと進出しました。

大勢のファンが見守る中での予選最終ステージ、6人のドライバーたちはコンクリートウオールに囲まれたコースで凄まじいアタック合戦を披露しました。今年でインディカー・シリーズへの参戦6年目を迎える佐藤琢磨(A.J. Foyt Racing)は、昨年のセント・ピーターズバーグでポールポジションを獲得しています。A.J. Foyt Racingからの出場が3シーズン目となる佐藤は、エンジニアやメカニックたちと息を合わせ、これまでに好成績を残してきたコースで、金曜日から元気な走りをみせていました。プラクティス1回目に12番手タイムを出した佐藤は、予選直前のプラクティス2回目に4番手につけ、予選でも高いパフォーマンスを発揮しました。第1セグメントでは1分1秒3370というラップタイムを記録してトップで第2セグメントへ進み、12人での戦いでも1分0秒9704まで自己ベストを縮め、4番手で最終ステージに進みました。

トップ6で争われる注目の予選最終ステージ、佐藤は全力で2ラップのアタックを敢行しました。セグメント2で使用したタイヤでの走行とあって、タイム更新はなりませんでした。それでもベストタイムは1分1秒1496で、今シーズン最初の予選結果は5番手。明日の決勝レースには3列目イン側グリッドからスタートすることになりました。

Hondaドライバーは6チームから12人が開幕戦にエントリーしており、Andretti Autosportの3人が予選でトップ12に入りました。ライアン・ハンターレイが8番手、シモーナ・デ・シルベストロが11番手、マルコ・アンドレッティが12番手でした。

コメント

佐藤琢磨(5番手)
「自分たちができることをすべてやった予選でした。今年はフロントローにグリッドを確保できませんでした。しかし、自分たちの予選でのパフォーマンスには満足しています。近年のこのコースではTeam Penskeが大変手強い存在です。しかし、Honda、HPD、そしてチームのすばらしい働きにより、明日のレースに向けていいポジションを手にできました」

アート・セントシアー|HPD社長
「フロリダにしては少々涼しく、とてもいい天気に恵まれ、予選に大変多くのファンが集まってくれていました。明日のチケットは完売だそうですから、大勢のファンの前で、インディカー・シリーズが華々しく開幕することになるでしょう。新しいシーズンを迎えるのはいつでもエキサイティングですが、特に今年は新しいエアロキットを使っての戦いが始まるので楽しみです。ルックスの大きく変わったマシンでの戦いは、また一段と激しく、そして興味深いものになるでしょう。今日の予選ではまだまだマシンの空力性能をフルに引き出しているチームが少なかったと思います。その中でA.J. Foyt Racingと、佐藤琢磨がマシンを見事に仕上げて予選のトップ5につけました。Team Penskeが空力に関する理解度で一歩抜け出しているようですが、明日のレースはいったいどんな戦いになるのか、非常に楽しみです。このシーズン・オフの間に私たちHPDは、Hondaエンジンの性能アップを実現しています。とても大きな進歩を成し遂げられたと自負しています。今年もインディカー・シリーズの戦いは激しいものとなり、ファンにとって見応えのある、すばらしいシーズンになると確信しています」

予選リザルト

順位 No. ドライバー エンジン タイム
11W.パワーシボレー1'00.6931
222S.パジェノーシボレー1'00.7252
33H.カストロネベスシボレー1'00.8356
42J.P.モントーヤシボレー1'00.8532
514佐藤琢磨Honda1'01.1496
611S.ブルデーシボレー1'01.1545
710T.カナーンシボレー1'01.1182
828ライアン・ハンターレイHonda1'01.1670
99S.ディクソンシボレー1'01.2285
1067 J.ニューガーデン シボレー1'01.2478
 
1125シモーナ・デ・シルベストロHonda1'01.3657
1227マルコ・アンドレッティHonda1'01.4765
1426カルロス・ムニョスHonda1'01.4890
1515グレアム・レイホールHonda1'01.5742
165ジェームズ・ヒンチクリフHonda1'01.5780
207ジェイムス・ジェイクスHonda1'01.8323
2141ジャック・ホークスワースHonda1'02.0095
2298ギャビー・シャヴェスHonda1'01.9705
2319フランチェスコ・ドラコーネHonda1'04.2654
2418カルロス・ウエルタスHonda1'01.9716