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インディカー・シリーズ

round 04

SCHEDULE

May 9 2014, QUALIFYING Grand Prix Of Indianapolis

アメリカインディアナポリス

ルーキーのジャック・ホークスワースが、初開催のグランプリ・オブ・インディアナポリスで、キャリアベストとなる2番手を獲得
佐藤琢磨は16番手から決勝に挑む

2014年5月9日(金)・予選   会場:インディアナポリス・モーター・スピードウェイ(ロードコース)   天候:曇り、ときどき雨   気温:22℃

毎年5月に行われる、インディカー・シリーズ最大のレースであるインディ500を前に、今年改修されたインディアナポリス・モーター・スピードウェイ内のロードコースにおいて、シリーズ第4戦のグランプリ・オブ・インディアナポリスが、新たに開催されることとなりました。

  • ジャック・ホークスワースジャック・ホークスワース
  • ライアン・ハンターレイライアン・ハンターレイ
  • 佐藤琢磨佐藤琢磨
  • 佐藤琢磨佐藤琢磨
  • 佐藤琢磨佐藤琢磨

2本の長いストレートがレイアウトされた全長2.434マイルのロードコースでは、ストレートでのスピードを高く保ちながら、14カ所あるコーナーでも、できる限りグリップを確保する必要があります。マシンのセッティングはとても難しく、そこに5月のインディアナならではの天候という、不確定要素が加わります。走行初日の5月8日(木)は晴天に恵まれ、路面もドライコンディションが保たれましたが、9日(金)の予選日になると朝方に雨が降り、プラクティスはウエットコンディションとなりました。その上、3段階の予選では、最初のステージこそドライコンディションだったものの、第2ステージ開始直前に雨が降り、ファイナルステージのスタートを前に再度強い雨となり、2セッションともにウエットコンディションでの戦いとなりました。

予選では、Hondaエンジンで走るドライバーのうち、第3戦Hondaインディ・グランプリ・オブ・アラバマで優勝したばかりのライアン・ハンターレイ(Andretti Autosport)、ルーキーのジャック・ホークスワース(Bryan Herta Autosport)、そしてシモン・パジェノー(Schmidt Peterson Motorsports)の3名が、上位6名で争われるファイナルステージに進出しました。

ポールポジションが決まる10分間のステージは、直前に降った強い雨によって仕切り直しとなったあと、どんどん乾いていくというコンディション下で行われました。6名のドライバーたちは、激しいアタック合戦を繰り広げ、ルーキーでイギリス出身のホークスワースがトップに。その直後、今度はハンターレイがトップに躍り出ました。

予選の残り時間がわずかとなったころ、アタックを続けていたハンターレイが、最終コーナーからの立ち上がりでマシンを滑らせ、リアからコース外側の壁に激突。赤旗とチェッカーフラッグが同時に出され、予選はその時点で終了となりました。

赤旗を出す原因を作ったということで、ハンターレイにはペナルティーが科せられ、2周分の最速記録が取り消されました。その結果、ハンターレイは予選トップではなく3番手となり、ホークスワースはキャリアベストの2番手となりました。インディカー参戦4戦目にして、初めて予選のファイナルに駒を進めたホークスワースは、10日(土)の決勝レースでは、フロントロー外側グリッドからスタートします。

なお、ベストの2ラップが取り消しとなりながらも、ハンターレイは3番手につけ、また、パジェノーが4番手と、3名のHondaドライバーが、予選トップ4に入りました。

佐藤琢磨(A.J. Foyt Racing)は、走行初日からマシンのセッティングが思うように決まらず、予選を前にした3度目のプラクティスで、新たなトライを予定していました。ところが、走行を目前にして雨が降り、新しいセッティングにトライするチャンス逃しました。結果、厳しい条件下で予選を迎えねばならず、ハードなアタックを続けたものの、Q1突破が果たせず、予選16番手となりました。

コメント

ジャック・ホークスワース(2番手)
「シーズンのスタートから、とていい走りをみせられていると思います。チーム、そして自分たちのマシンは、スピードと可能性を秘めていると強く感じています。明日のレースでも私たちは、今日までのプラクティスと予選でみせてきたスピードを発揮したいです。フロントローからのスタートで、目の前にはだれもいないのですから、大きなチャンスだと思います。スタートでトップに立てれば、一気に引き離せるよう、思いきり走ります」

佐藤琢磨(16番手)
「厳しい一日になりました。今朝のプラクティス3がウエットコンディションになったことで、私たちは昨日のデータ解析後に考え出した、新しいセットアップを試すことができませんでした。そのため、未知の部分を残したまま予選に突入しました。全力で走りましたが、十分なスピードは得られませんでした。昨日までと比べれば、マシンのセットアップは少し向上させることができました。昨日はラップタイム的にもマシンのバランスから言っても、苦しい状況に置かれていましたから。明日のスケジュールではウォームアップセッションがないので、今日の予選でのデータをもう一度じっくりと見直し、レース用のセットアップを決定します。オーバーテイクは十分に可能なコースレイアウトですので、いい走りを実現し、上位で戦うことができるようがんばります」

マーク・クロフォード | HPD インディカー・エンジン・プロジェクト LPL
「予選までの私たちのパフォーマンスには、大変満足しています。インディアナポリスの新しいロードコースは、長いフロントストレートがあり、スピードが非常に高いです。そして、バックストレートも長く、高速でのバトルとなります。これはほかのコースにはない特徴です。我々は、インディ500に向けてベストの準備ができるよう心がけ、それが実現できていると思います。昨日は2度のプラクティスが行われ、我々はどちらのセッションでも、トップタイムを記録することはできませんでしたが、両セッションで7人のHondaドライバーが、トップ10に入りました。Hondaエンジンはその強さを改めて示していると思います。開幕以来みせているパワーを、インディアナポリスでも引き続き発揮し続けています。明日のレースも自信があります。レースをリードし、勝利を目指して戦えることを確信しており、なんの心配もしていません」

予選リザルト

順位 No. ドライバー エンジン タイム
1 17 S.サーベドラシボレー 1'23.8822
2 98 ジャック・ホークスワース Honda 1'24.0788
3 28 ライアン・ハンターレイHonda1'24.8882
4 77 シモン・パジェノーHonda1'25.2881
5 12 W.パワーシボレー1'25.5216
6 9 S.ディクソンシボレー1'25.6548
7 11 S.ブルデーシボレー1'24.5187
8 2 J.P.モントーヤシボレー1'24.6209
9 10 T.カナーンシボレー1'24.7099
10 3 H.カストロネベスシボレー1'24.8839
 
11 27 ジェームズ・ヒンチクリフ Honda 1'25.1318
12 15 グレアム・レイホール Honda 1'25.4748
13 25 マルコ・アンドレッティ Honda 1'10.2488
15 67 ジョセフ・ニューガーデン Honda 1'10.3601
16 14 佐藤琢磨 Honda 1'10.2804
17 18 カルロス・ウエルタス Honda 1'10.4264
18 19 ジャスティン・ウィルソン Honda 1'10.4141
19 34 カルロス・ムニョス Honda 1'10.5097
20 41 マーティン・プロウマン Honda 1'10.4591
21 26 フランク・モンタニー Honda 1'10.5571
22 16 オリオール・セルビア Honda 1'10.5996
25 7 ミハイル・アレシン Honda 1'11.2704