「さぁ、野菜づくりを始めよう! それなら苗を買ってきて…」と思っている方も少なくないのでは?
苗を購入する前に、まず庭や貸し農園の土をチェックしてみましょう。貸し農園ではあらかじめ区画が決まっており、区画内の土はある程度、耕されているケースがほとんどです。
しかし庭の場合は、踏み固められたり雑草が生えていたり、ほかの草花が植わっていたり。「庭」や「地面」は、まだ「畑」ではありません。
おいしい野菜を育てるためには、まず「野菜が育ちやすい土」をこしらえること。それが畑作業の第一歩になります。詳しくは、「おいしい野菜を育てる土のつくりかた」をご覧ください。
畑が鉢栽培と大きく違うところは、土をその都度、取り替えないということ。もちろん、同じ場所でつくり続けると悪影響が出る野菜もありますが、畑では基本的には土を入れ替えることなく、同じ土を延々と使い続けます。つまり、土という資源を無駄にすることは一切ありません。これは今の時代、とても大切なことだと思いませんか?
さらに、畑の土は年々よくなるように、年を経るごとにいっそうおいしい野菜ができるように、手をかけていくことがポイントです。野菜づくりは野菜を育てるだけに止まらず、私たちが触れる土も一緒に育てていくことなのです。