今年からサイドウォールが赤い“レッドタイヤ”が採用され、タイヤが2種類になりました。スタートして最初はソフトコンパウンドのレッドでいったのですが、サイドウォールが柔らかくて少し車高が下がるために、なかなかペースを上げられない。その後これまで使ってきた通常のタイヤに換えたらすごく調子がよくなり、けっこう抜いて順位も上げられたし、トップ6にはいけると思っていたんですが……。
タイヤが完ぺきに温まっている状態からイエローなどで冷える分にはいいものの、その前に冷えてしまうと、グリップしなくなる傾向があるんです。だから、タイヤを交換してさあこれからというときに、イエローになると辛い。そういうシチュエーションが重なるとグリップしなくなり、アクセルが思うように踏めなくなってしまいます。
クラッシュに巻き込まれたのも、その前に続いたイエローの影響でした。タイヤがグリップしないから後続にインを許してしまい、アウト側に行くしかなかったんですが、まさかそこにスピンしたマシンがいるとは。避けようがない事故というか、本当に運が悪かったとしか言えません。
予選19位/決勝15位 （>>決勝プレスリリース）
練習走行時のクラッシュが辛かったですね。それまでのクルマはがんばればがんばっただけ応えてくれるというか、思いどおりの状態だったんですが、いきなり滑ってコンクリートに思いっきり当たりました。本当に痛かったです。クルーが懸命に直してくれたものの予選に間に合わず、決勝前のウォームアップでも、自分の理想にはなっていませんでした。.
決勝ではセットアップを変えたのがうまくいき、レッドタイヤではまだ少しバランスが悪かったんですが、通常のタイヤに換えたらすごくよくなりました。他のチームメートもそうですが、うちのチームは作戦がよくて抜群のタイミングでピットに入れたので、あのままいけばトニー(カナーン)の後ろの4位でフィニッシュできたと思います。
しかし前戦に引き続き、すぐ目の前でクラッシュがあり、巻き込まれてしまいました。一番スピードが落ちる最終コーナーで前との間隔がいっきに縮まるんですが、ミスしたクルマに次々とぶつかっていき、僕は「避けられた!」と思ったんですが、前のクルマが弾かれてこっちにジャンプしてきて……。この悪い流れをなんとか変えないとですね。
予選17位/決勝20位 （>>決勝プレスリリース）
