ランキング首位の熱田孝高は、2位の大河原に対し69ポイント、3位の小田切に対し73ポイントのアドバンテージを持ち、今大会に臨んだ。ヒート1終了時に66ポイントのリードがあれば、熱田のチャンピオン獲得が決定する状況である。
瀬戸大橋特設会場で全日本が開催されるのは6年ぶりのことになるが、ここは埋立地特有のフラットな地形にレイアウトされたコースで、土質は硬いサンド。レース進行につれてギャップが深くなり、ラインの見極めがポイントとなった。
●250ヒート1
高濱がホールショットを奪い、序盤からレースをリードした。2番手以下には成田、釘村、勝谷、増田、小田切と続く。注目の熱田はスタート22番手と出遅れた。5周目には勝谷が2番手に浮上するが、高濱は早々と6〜7秒のリードを築き独走態勢。勝谷はその後、高濱との距離を詰めたが、8周目の転倒で脱落。2番手には着実にポジションを上げて来ていた小田切が浮上した。
オープニングラップを15番手で終えた熱田は、序盤は走りが硬く中団に埋もれていたが、10分過ぎ辺りからハイペースをつかみ、10周目には成田をかわして3位に浮上。これで上位は高濱、小田切、熱田というチームHRCの1−2−3が形成される。この態勢はレース終了まで変わらず、高濱は見事なスタートトゥフィニッシュで今季初優勝。3位でチェッカーを受けた熱田が、今年度の250チャンピオンに確定した。
●250ヒート2
中山がホールショットを奪った後、大河原、釘村、成田と目まぐるしくトップが入れ替わる。高濱は1周目7番手、小田切は8番手、熱田は13番手から上位を目指した。
中盤になると、釘村を先頭に成田、大河原、高濱、小田切の5台が接近戦となったが、コーステープをリアブレーキに巻き込んだため、ピットインした高濱が脱落してしまう。トップ争いはやがて釘村と小田切の一騎打ちとなり、14周目にはCRFを駆る小田切がリーダーとなった。
トップに立った小田切は、終盤独走態勢に持ち込み今季2勝目をゲット。この結果、2/1の総合優勝もつかんだ。このヒート、熱田は練習走行中の転倒の影響もあり、ペースが上がらないまま5位でフィニッシュした。
●125ヒート1
好スタートの加賀が、中盤までレースを引っ張ったが、スタート20位から追い上げた田島が優勝し、125チャンピオンを獲得した。
●125ヒート2
スタートから加賀、溝口と入れ替わったトップ争いに、田島が割って入り、レース後半を制して優勝した。
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