最終戦の日本グランプリ大会は、当初予定されていたHARPからスポーツランドSUGOに会場を移しての開催となった。チャンピオンは前回の四国大会で両クラスとも決定していたが、ランキング2位以下の確定は今大会にかかっていた。
菅生での全日本は今季3度目になるが、毎回コースレイアウトが大幅に異なり、今大会はハイスピード型の趣き。決勝当日の朝は晴れていたが、午後からは雨になり、ヒート2が行われる頃にはマディコンディションとなった。
●250ヒート1
ホールショットを取ったのは勝谷だったが、オープニングから田中がリーダーとなった。田中を追う上位陣には勝谷、小田切、大河原、成田が控える。熱田は1周目7番手、高濱は10番手につけた。
序盤から好位置につけた小田切は2周目に2番手に浮上したが、逃げ足の速い田中がリードを広げ独走態勢に持ち込む。一方、熱田は中盤からペースアップを図り、10周目には3番手まで挽回、12周目には小田切をかわして2番手までポジションを上げた。
トップの田中と熱田の差は一時8秒ほどあったが、25分すぎから熱田の猛追が両者の差を一気に詰め、ラスト2周で熱田が逆転。今季12勝目となるヒート優勝を、熱田が掌中に収めた。かわされた後も熱田に食い下がった田中が、フープスで転倒リタイアしたため、2位には小田切が入った。
●250ヒート2
午後からの雨でマディとなったコースで、小田切が初のホールショットを決めた。直後には成田、辻と続き、熱田は6番手からレースを始めた。序盤から飛ばす小田切は、3周で11秒ものリードを築き、完全な独走態勢に持ち込む。熱田は8周目には3番手まで浮上したが、転倒でポジションを下げてしまい、辻と勝谷に再度挑む展開となった。
後半になっても豪快に飛ばし続ける小田切は、成田に対し最大25秒のアドバンテージを見せつけ、ぶっちぎりのままスタートトゥフィニッシュを達成。この結果、チャンピオン熱田に次ぐランキング2位の座は、小田切のものとなった
熱田は転倒を繰り返しながらも、最後の2周で勝谷と辻をかわし、3位まで漕ぎ着けた。今季最後の表彰台の上では、熱田の口から「来年はGPに行けることになりました。」と新たな参戦計画が披露された。
●125ヒート1
加賀がホールショットを奪ったが、2周目からは渡辺がリーダー。加賀と入れ代わるように芹沢と田島が浮上すると、10分すぎ頃から渡辺、芹沢、田島の三つ巴のトップ争いとなる。この混戦から抜け出した芹沢が、終盤もリードを守りきり、今季3勝目を挙げた。
●125ヒート2
雨の中、田島がスタートトゥフィニッシュで優勝。4番手でスタートした芹沢は、1周目の3コーナーで転倒した後、7位まで挽回してチェッカーを受けた。
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