MAINTENANCE NOTE バイクの点検整備について
はじめに 日常点検 12か月定期点検 24か月定期点検 定期交換部品について 使用環境に応じた点検項目
12か月定期点検
 
距離加味項目
点検時期欄の“距離加味”項目については、前回の点検からの走行が1,500km以下の場合、点検を省略できます。ただし、点検項目を省略した場合、次回はかならず点検を実施してください。

点火装置
1. スパーク・プラグの状態
(距離加味)
スパーク・プラグ(白金プラグ及びイリジウム・プラグを除く。)を取り外し、次の点検を行います。
   
(1) 電極に汚れ、損傷及び摩耗がないか並びに絶縁碍(がい)子に焼損がないかを目視などにより点検します。
   
(2) 中心電極と接地電極とのすき間(プラグ・ギャップ)が規定の範囲にあるかをプラグ・ギャップ・ゲージなどにより点検します。
   
(3) 白金プラグ及びイリジウム・プラグの清掃・調整はしないでください。白金プラグ及びイリジウム・プラグのプラグ・ギャップの点検はワイヤータイプのプラグゲージで点検します。



2. 点火時期
(1) エンジン暖機後、アイドリング状態でタイミング・ライトなどを用いて、点火時期が適切であるかを規定の合わせマークを見て点検します。

バッテリ
1. ターミナル部の接続状態
(1) ターミナル部に、緩み及び腐食がないかを目視などにより点検します。

エンジン本体
1. 低速及び加速の状態
(1) エンジンを暖機させた状態で、アイドリング時の回転がスムーズに続くかを点検します。

回転計を用いて点検する場合は、アイドリング時の回転数が規定の範囲にあるかを点検します。

(2) エンジンを徐々に加速したとき、スロットル・グリップに引っ掛かりがないか、かつ、エンスト、ノッキングなどを起こすことなくスムーズに回転するかを走行するなどして点検します。

2. 排気ガスの状態
(1) エンジンを十分に暖機させた状態で、回転計を用いてアイドリング回転数が規定の範囲にあるかを点検します。
   
(2) 排気ガスの色が白煙及び黒煙でないかを目視などにより点検します。
   
(3) 排出ガス規制適合車については、以下の項目に異状がないことを確認するか、又はアイドリング時のCO(一酸化炭素)及びHC(炭化水素)の排出濃度をCO・HCテスタにより点検します。
〈確認項目〉
エンジンオイルの汚れ及び量
スロットル・バルブ及びチョークバルブの作動
燃料装置のリンク機構の状態
エキゾースト・パイプ、マフラの緩み及び損傷
原動機のかかり具合及び異音
キャブレータの同調
原動機本体の弁すき間
低速及び加速の状態
点火時期
ブローバイ・ガス還元装置の配管の損傷
一酸化炭素等発散防止装置の配管の損傷及び取付状態
一酸化炭素等発散防止装置の二次空気供給装置の機能
マフラの機能

3. エア・クリーナ・エレメントの状態
(距離加味)
(1) エレメントを取り外し、汚れ、詰まり、損傷などがないかを目視などにより点検します。

フロントフォーク
ブレーキ・ペダル及びブレーキ・レバー
ブレーキ・ロッド及びケーブル類
ブレーキ・ホース及びパイプ
マスタ・シリンダ、ホイール・シリンダ及びディスク・キャリパ
ブレーキ・ドラム及びブレーキ・シュー
ブレーキ・ディスク及びパッド
ホイール
トランスミッション
ドライブ・チェーン及びスプロケット
ドライブ・ベルト
点火装置
バッテリ
エンジン本体
潤滑装置
燃料装置
冷却装置
エキゾースト・パイプ及びマフラ
フレーム
その他

点検整備の方法を正しく行わないことや、不適当な整備,未修理は、転倒事故などを起こす原因となり、死亡または重大な傷害に至る可能性があります。
点検整備は、取扱説明書・メンテナンスノートに記載された点検方法・要領を守り、必ず実施してください。
異状箇所は乗車前に修理してください。

安全に関する表示

「運転者や他の方が傷害を受ける可能性のあること」を回避方法と共に、下記の表示で記載しています。
これらは重要ですので、しっかりお読みください。
危険
指示に従わないと、死亡または重大な傷害に至るもの
警告
指示に従わないと、死亡または重大な傷害に至る可能性があるもの
注意
指示に従わないと、傷害を受ける可能性があるもの
☆その他の表示
お車のために守っていただきたいこと
知っておいていただきたいこと
知っておくと便利なこと

点検整備のしかた

本ページは、125cm3以下と126cm3以上の排気量を対象に編集していますが、機種によっては関係のない項目、説明文や図が異なる項目もありますのでご了承ください。
ページTop