近年、ワカサギ釣りの中でも人気なのが、屋根付きの船内で快適にワカサギ釣りを楽しめるドーム船の釣りだ。湖畔の桟橋からドーム船に乗って釣り場まで移動するもの、沖に設置されたドーム船まで送迎ボートで乗り付けるものなど、いくつかのスタイルがある。また、船ではないが湖畔の桟橋をビニールハウスで囲い、同じように内部で快適に釣れるようにしたドーム桟橋も各地で増えている。どちらも実施している船宿などに事前の予約を入れて楽しむが、レンタルタックル、仕掛け、エサなども完備していて、トイレなども行きやすい。
釣りは座席の前の溝や穴からサオをだして行なうので、まずは落とし物に注意する。道具は電動タックルを使う人が多いが、レンタルの場合は手巻きのリールタックルになる。すべてのハリにエサをセットしたら、仕掛けが絡まっていないか一度確認する。仕掛けを投入したら、ミチイトがフワッとたるむのを見逃さないようにして、オモリの着底を確認する。リールを少し巻き、オモリを底から少し浮かせたら釣り開始だ。船長やスタッフからの特別な指示がない限りは底付近をねらう。ワカサギは時間帯によっては上の層を泳ぐこともあるが、基本的には底近くにいることが多い。
釣り方は「叩き釣り」と呼ぶ独特の誘い釣りが基本。電動タックルでの釣り方で、叩き台を利用するとやりやすく、リールを台などに乗せたまま、1~3cmの振幅で上下させて2~3回台を叩く。この操作で穂先に付いている仕掛けを揺らし、叩き終わったところですかさず穂先の動きを止めたら先端を注視してアタリを待つ。アタリはサオ先がピクッ、ピクピクッと小さくノックされるような動きが多い。少しでも変化があったらサオを持ち上げて合わせてみる。
ワカサギがハリに掛かったらリールのスイッチを押してそのまま巻き上げる。手巻きのリールタックルの場合も釣り方のイメージは同じだ。慣れてきたら最初のアタリを合わせたあと、少し待ってから巻き上げるなどの工夫をすると、他のハリにもワカサギが食い付き一度に複数が釣れる多点掛けもねらえる。