マアジのアタリは、最初、サオ先を小さくクックッと引き込む感じで訪れる。その感触がもう少し強くなり、見ためにもしっかりしたものになったと思ったら、サオを静かに持ち上げて聞きアワセをしてみよう。すると、重い手応えに変わるはずだ。
ハリに掛かったあとは、マアジの口が軟らかいことを考慮し、焦らず一定のスピードでリールを巻く。巻き取りが遅すぎてもラインがたるんでバレることがあるので、魚の重みを感じながら一定の速度で巻き続けるのがコツだ。
海面にビシが見えたら、サオを持ち上げてまずテンビンを手に取る。その後は、サオを横に置き、そのまま片方の手でテンビンを持ち(バケツに置いてもよい)、もう片方の手でなるべく下(=魚に近いほう)のハリスを掴んで、アジを船縁にぶつけないように一定のテンションを保ったまま優しく躊躇せずに船内に放り入れる。なお、型がよく重いアジの場合は、無理せずタモ入れのサポートを受けよう。
最初のアタリのあと、少しリールを巻いて待っていると、2尾目がもう1つのハリに掛かることもある。それによって「一荷(=2尾同時に釣ること)」もねらえるが、まずは1尾ずつていねいに釣ってみるとよいだろう。
基本を忠実に守って、手返しよく釣れば、ビギナーでも20~30尾の美味しいマアジが釣れることも珍しくないのがライトアジ釣りだ。まずは気軽にチャレンジしてみよう。