釣り方は、まずタイラバを海底まで沈め、着底したら速やかに巻き上げるという操作の繰り返し。そして、この時に、巻き上げを「終始一定の速さで行なう」というのが大きな特徴になる。これにより、水中にあるタイラバが、最も効果的に魚を誘うと考えられている。
着底したあと、底から何mまでタイラバを巻き上げるかは、船長が指示してくれる場合が多いが、指示がなければ、ある程度上まで探り上げる。人にもよるが、ひとまずは水深の1/3、もしくはリール30回転くらいを目安にするとよい。
この時、使用するタイラバは、「水深=グラム数」で重さを考える。水深80mの場所なら80gが基本だ。ただし、風の有無、流れの速さなどで、重くしたり軽くしたりの調整はする。底が取れないと釣りにならないので、必要以上に軽くすることはない。
タイラバを巻き続ける間は、「波動」を意識するとよい。波動は「水押し」と言い換えられることもあるが、イメージは水中を伝わる何らかの振動だ。マダイをはじめとした魚は、視覚の他に、水中を動くモノが発する波動を感じているといわれる。タイラバは他の釣り方以上に、この要素に依存した釣り方と位置づけられており、一般に活性が高く食い気がある時は強い波動(強波動)、食い気が薄いときは弱い波動(微波動)で誘うのがセオリーとされている。