Me and Honda, Career Hondaの人=原動力を伝える Me and Honda, Career Hondaの人=原動力を伝える

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「はずれ値人材Meet Up! Vol.3」開催決定!これまでの経緯と今回の見どころをご紹介

これまで2回開催し、いずれも好評を博した、ときにミラクルな120点をたたき出す人材が集うイベント「はずれ値Meet Up!」。この度、2022年12月11日に第3回の開催が決定しました。これまでのイベントで得られた成果や、今回のイベントの見どころは?イベント企画に携わるメンバーがその魅力を語ります。

はずれ値人材とは?「他より著しく異なるため、一般的モノサシでは測りきれない人」。統計学の概念に倣い、敬意と親しみを込めてHondaでははずれ値人材と呼んでいます。

安井 裕司Yuji Yasui

本田技術研究所 先進技術研究所 知能化領域

1994年新卒入社。入社後、パワートレイン領域でのクリーンエンジン用システム制御の研究開発を経て、現在、協調人工知能を用いた自動運転・運転支援技術プロジェクトのリーダー、および、次世代モビリティの知能化研究における技術統括業務に従事。

飯沼 健Ken Iinuma

本田技術研究所 先進技術研究所 知能化領域

1988年新卒入社。材料研究のエンジニアとして経験を積み、R(Research)研究のLPL*や四輪機種開発PLを務める。2004年からアメリカにある研究所に駐在、2019年から知能化分野に携わる。

* Large Project Leaderの略。

藤村 晃太郎Kotaro Fujimura

本田技術研究所 先進技術研究所 知能化領域

2020年新卒入社。マイクロモビリティロボット「WaPOCHI」の開発プロジェクトに参画し、機体作製やヒューマンマシンインターフェースの設計を担当。「はずれ値人材Meet Up! Vol.2」にはワイガヤで参加し、Vol.3に登壇予定。

玉置 一真Kazuma Tamaki

本田技術研究所 先進技術研究所 知能化領域

前職でまちづくりやAIによる業務効率化に携わる。「はずれ値人材Meet Up! Vol.2」に興味を持ち参加したことがきっかけで、2022年Hondaに入社。常総市との協定締結に大きく貢献。Vol.3に登壇予定。

今泉 あかねAkane Imaizumi

本田技術研究所 先進技術研究所 知能化領域

大学院で筋電義手の研究を行い、Hondaのインターンシップに参加して知能化分野に興味を持つ。「はずれ値人材Meet Up! Vol.1」に参加し、2022年新卒入社。マイクロモビリティロボット「WaPOCHI」の開発に携わる。Vol.3に登壇予定。

第3回は“街に住む人”に注目。人に寄り添うロボットを研究するゲストとディスカッション

2022年12月11日、「はずれ値Meet Up! Vol.3」が開催されます。今回のテーマは「人とマシンは、わかり合えるのか?」。まちづくりをテーマとしてきたこれまでとは趣向を変え、「街に住む人」にフォーカスすることになりました。

安井

「第1回と第2回に参加していただいたゲストはまちづくりプロジェクトに協力してくれているため、今ではゲストではなく仲間になりました。そこで第3回では、社会や街をつくる“人”に注目し、人に寄り添うロボットを研究している方や起業家の方をゲストに迎えることになったんです。

人とAI、人とロボットがより共存していくために必要なことは何か。かならずしも高等なAIが必要というわけではないのではないか。このあたりを語れるとおもしろいと考え、ゲストの方をお呼びしています」

第3回のゲストは、コミュニケーションロボット「BOCCO」や甘噛みを再現したロボット「甘噛みハムハム」を発表したロボットベンチャー、ユカイ工学株式会社CEOの青木 俊介氏。自らゴミを拾えないものの、人の助けを引き出してゴミを拾い集める「ゴミ箱ロボット」を研究している豊橋技術化学大学情報・知能工学系教授の岡田 美智男氏。そして遠隔育児支援ロボットをメインに研究を進める電気通信大学人工知能先端研究センター特任研究員の粕谷 美里氏。

多くの研究者や起業家がいるなかで、Hondaでは第1回と第2回のイベントから新たな展開が生まれたこともあり、イベントが終わっても長く関係性を持ち続けられる方々をお招きすることにしています。

安井

「Hondaが研究開発を進めているマイクロモビリティロボット『WaPOCHI』も、荷物を持ってユーザーのあとをついていくロボットなのですが、手がないので自分で荷物を載せることができません。

岡田先生が研究をされているごみ箱ロボットととても似ているのです。私たちはWaPOCHIを多くの人に愛されるロボットにしていきたいと思っているため、イベント当日にゲストの方々といろいろお話しできるのをとても楽しみにしています」

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はずれ値Meet Up!参加がきっかけでHondaに入社し、めざましく活躍する社員

はずれ値Meet Up! Vol.2」は、「AIまちづくり」をテーマに開催。作ったモデルを茨城県常総市に提案し、「AIまちづくりへ向けた技術実証実験に関する協定」を締結しました。AIや自動運転といった先進技術を活用した知能化マイクロモビリティと、それらを活用したまちづくりを住民の方々と模索していきます。

まちづくりをリアルなものとするには、知能化マイクロモビリティの実用化に向けた技術実証実験が必須です。Hondaは常総市内で技術実証実験を順次開始すると発表しており、連携を強化しています。

常総市との連携強化においてキーパーソンとなっているのが、2022年Hondaに転職してきた玉置。第2回のイベントに参加したことがきっかけで、Hondaへの入社を決意した社員です。

玉置

「第2回に参加したときは、転職を考えていたわけではありませんでした。私は台湾の大学院に通いながら現地の会社で2年ほど働き、その後帰国して航空会社で1年ほど働いたあと、コンサル会社で8カ月間働いたんです。転職する時期ではないと思っていましたが、『仕事は楽しいものであるべき』というスタンスを持ち、自分の存在意義がありそうな会社で働きたいとは常に考えていました。

前職ではマーケティングや、DX系のプロジェクトに携わっていて、兼業で地方行政の方と関わる機会も多かったんです。コンサルティングとしてAI等を導入し業務効率化を進め、マイナスだったものをいかにプラスマイナスゼロに近づけるかという方向性で仕事をしていました。

そんなとき、たまたまSNSにはずれ値Meet Up!の案内が出てきて興味を持ったんです」

イベントに参加した玉置は、Hondaの姿勢や雰囲気に惹かれました。

玉置

「まちづくりというテーマでディスカッションすると、“いかに行政サービスを改善するか”という議論になりがちなのですが、はずれ値Meet Up!では、新たな製品やサービスを起点に、それらを市場(まち)に落とし込んだあと、暮らしている人がどうなっていくのが大事かという点もディスカッションされていたことが印象的でした。

何より、当時司会を務めていたのが若手社員で、若手がイベントの場に出て発言できる会社の雰囲気が素敵だと思ったんです。イベント後に社員の方とディスカッションする機会があったので働きたいと伝え、その後安井さんと話して入社に至りました」

安井

「玉置さんは入社前からはずれ値人材だと思っていました。現在常総市とのタッグを進めていますが、玉置さんがいなければ今回の協定も第3回のイベント開催もなかったでしょう。週に3回常総市役所にいて、連携を進めてくれています。

これまで研究所にはエンジニアしか入社していませんでしたが、今はエンジニア経験のない玉置さんが活躍している。エンジニアだけの組織だったら、協定も進まなかったでしょうね。

これからの時代はきっと、エンジニアがモノを作っているだけでは成り立ちません。まちづくりや社会づくりにおいては人との関係性も構築しなければならないので、エンジニア以外の方にも関わってもらう必要がある。AIに関係していれば研究開発経験はなくてもいい、という形の採用は今後も増えていくと思います」

Hondaに入社した玉置は、「楽しさは前職の100倍」だと感じながら日々仕事をしています。

玉置

「Hondaの仕事が楽しいのは、かなり自由だからだと思います。安井さんも飯沼さんもいろいろな業務があって忙しいなか、自由にやらせてくれるんです。強制されることもないので、自分なりの論理性や正義を持っていれば自分が実現したいように進められます。それが自分の経験になるし、楽しさの秘訣だと思いますね」

はずれ値人材の力を感じたWaPOCHIプロジェクトのメンバーたち

はずれ値Meet Up! Vol.3には、玉置のほかに藤村と今泉も参加予定です。ふたりは現在、「WaPOCHI」の研究開発に携わっています。

藤村

「私は2020年に新卒入社しました。WaPOCHIのコンセプト設計が終わり、機体作製に動き出したところからプロジェクトに参画しました。今は発話や情報発信に関わるヒューマンマシンインターフェースの設計を担当しています。

はずれ値Meet Up!は、第1回を試聴し第2回にワイガヤ*で参加しました。ゲストの方々と『こんなことができたら楽しいですよね』と話をさせてもらい、第3回でも同様に参加する予定です」

*新しいアイデアや価値を生み出すために効果的なHonda流のミーティング手法。年齢、立場、肩書に捉われず、「ワイワイガヤガヤ」話し合うことを語源としている。

これまでのイベントを見て、藤村ははずれ値人材たちの力を実感しています。

藤村

「はずれ値Meet Up!では、Honda社員以外の方々が熱意を持って『こうしたらいいのではないか』と話をしてくださるのがすごいと感じています。イベントを開催して終わるのではなく、実際にまちづくりがスタートしたというアウトプットも出ているのが素晴らしいですよね」

2022年に新卒入社した今泉は、インターンとはずれ値Meet Up!がきっかけでHondaへの入社を決めた社員です。

今泉

「私は大学院で、AIを使い人の筋肉の信号から義手を動かす筋電義手の研究をしていました。そしてこちらの知能化でインターンシップに参加し、Hondaの考え方が自分のやりたいことに近いと感じて入社したいと思ったんです。その後はずれ値Meet Up!の第1回に参加し、より一層入社したい気持ちを強くしました」

今泉は、第3回のテーマである「人」に注目したいと常に考えながら研究をしてきました。

今泉

「研究するなかで、『モノを人に使ってもらうこと』が難しいと感じていたんです。機能だけを追い求めるのは簡単ですが、モノは使ってもらわないとはじまらない。

義手の性能を上げて魅力的なモノにするだけでなく、使ってもらうまでの過程にも寄り添って使う方の目線に立ったモノづくりをしたいと考えていたんです。だからこそ、協調人工知能『Honda CI』を開発しているHondaの考え方に共感しました」

インターンに参加した今泉を見て、安井や飯沼は「はずれ値人材だ」と感じていたと振り返ります。

今泉

「幼児向けの筋電義手を研究しており、センサーをつけてデータを取らなければいけなかったんですが、子どもは嫌がってしまうんですよね。そこでセンサーをつけるとおもちゃが動くようにして興味を惹きつけ、データを取るようにしていました」

安井

「この感覚がすごくいいなと思ったんです。データを取るために、子どもを泣かせてしまっては意味がない。そこで動くロボットを作って遊ばせることでデータを取るという発想力が、常識にとらわれていないと感じました」

飯沼

「今泉が入社したらはずれ値Meet Up!の第3回に登壇してもらおうと心に決めていましたね」

▶︎Honda CIイメージムービーはこちら

人とロボット、人とAI──いかにうまく付き合っていくか皆で一緒に考えたい

第3回に登壇してほしいと言われた3名は、それぞれの意思で参加を決意しました。

玉置

「今まで世間に登場したロボットは、リソースを投入して開発された割に、長くは使われないところがありました。今回のイベントは、ロボットをユーザーに長く使っていただくためにどうすればいいかを議論できる企画になっているため、専門家の方のお話を聞いてみたいと思い即答で参加を決めました。

Hondaの人は皆、できる・できないではなく『できないことをどうやって可能にするか』で考えることが多く、一般的には無理だと言われていることをどんどん可能にしていきます。それを発揮して自由に議論できる場に参加できるのは、すごく楽しいだろうなと思いますね。

また、私は大学生の頃4年間ラジオ局でパーソナリティを務めていたため、やっと自分のスキルを発揮できる日が来たと感じて楽しみです」

藤村

「人とロボット、人とAIという領域に携わるのは入社当時からの夢だったので、今回お話しできるのを嬉しく思っています。WaPOCHIのチームでお会いしたいと考えていた方もゲストとして来てくださるので、楽しみですね」

今泉

「人と機械がうまく付き合っていくためにはどうしたらいいのかずっと考えてきて、これからも考えていきたいと思っているので、参加のお話をもらったときは嬉しかったです。第1回に参加したとき、皆さんがキラキラしていて発言が尖っていたのを見て憧れていました。その場に自分が立てるのは光栄です」

参加予定者も裏方メンバーも、それぞれ今回のイベントに期待しています。

藤村

「私は学生時代に人型ロボットを研究し、人に寄り添う考え方に共感してHondaに入りたいと思いました。人間の研究とロボットを組み合わせると楽しそうだと感じていたところで、人と寄り添うロボットを研究されている方をゲストにお迎えできるので、お話が聞けるのを楽しみにしています。

専門家の方から提供いただく情報やチャットで参加される皆様の意見などに触れて、『こういうモノなら使いたい』という人の気持ちなど、不確かで柔らかい部分をより深く知れたらと思っています」

今泉

「必要なモノだけでなく、必要でないところも追い求めて、それが結局人に必要なモノになる。皆様にロボットを使っていただくには、そういった心に響くところが重要だと思います。私は大学でも、子どもの気持ちがわからないながらも寄り添って研究していました。当日はそのヒントをいただければと思っています」

飯沼

「私はイベントでずっと裏方をしていて当日チャットを見ているんですが、参加者の中には『AIが怖い』という方も結構いらっしゃるんです。支配される、仕事がなくなると考えるのもわからなくはないですが、それは人間の問題だと私は思います。

だからこそ、いかにAIをうまく使っていくか皆で一緒に考えていきたいと思っているので、第3回はそのような場になったらいいなと思うんです。参加者の皆様に『AIっておもしろいね』『すごく助かるし友達みたい』と思っていただけるようなイベントにできたらいいですね」

第3回は、これまで以上に幅広いはずれ値人材に参加してほしい

企画担当者たちは、第3回はこれまで以上に幅広い方に参加してほしいと考えています。

安井

「今回は人とAIの触れ合いに注目するので、AI専門でなくてもコミュニケーションに興味があるなど、技術に特化していない方にも参加してもらいたいと考えています。あとは私たちのつくっているHonda CIやWaPOCHIを、人に寄り添い、人に愛してもらえる存在に育てていきたいので、それについても今回ディスカッションできたらおもしろいですね」

飯沼

「たとえばチャットボットなど、ここ数年で一般の方がAIに触れる機会が増えました。そのなかでいいところだけでなく駄目なところを感じた方もたくさんいらっしゃると思うので、ライトな意見を教えてくださるユーザーの方にも参加していただきたいですね。

もちろん、技術について深い知識を持って意見を出していただけるエンジニアも大歓迎なので、幅広いはずれ値人材に来てもらえるといいかなと思います」

これまでのイベントを踏まえて「人」に注目することで、新たな展開が期待される「はずれ値Meet Up! Vol.3」。

ユーザー側の視点を持つ方や技術に特化した方など、幅広い領域のはずれ値人材の参加をお待ちしています。

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