Me and Honda, Career Hondaの人=原動力を伝える Me and Honda, Career Hondaの人=原動力を伝える

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【Hondaの職種紹介】コネクテッドの未来を創るアプリエンジニア

クルマがつながる社会の実現に向け、Hondaではコネクテッドカー・モビリティサービスと連携するアプリの開発を精力的に進めています。パワーユニットメーカーであるHondaでアプリエンジニアとして働く魅力はなんでしょうか。若手エンジニアの松野と近田が、現在の仕事ややりがい、大変さについてQ&A形式でお答えします。

松野 俊文Toshifumi Matsuno

事業開発本部 ソフトウェアディファインドモビリティ開発統括部 コネクテッドソリューション開発部 コネクテッドアプリケーション課

2019年新卒入社。データサイエンティストとしてCANデータの分析を行いながら、2020年からアプリ開発に携わる。外部制作アプリの手直しや社内検討用アプリの開発を進め、2022年から「RoadMovies+」の開発に関わる。

近田 裕太郎Yutaro Konda

事業開発本部 ソフトウェアディファインドモビリティ開発統括部 コネクテッドソリューション開発部 コネクテッドアプリケーション課

Webソリューションを提供する会社でアプリ開発を担当したのち、受託ではなく自社で開発を進めたいと考え2022年Hondaに中途入社。「Honda RoadSync」のiOS版の開発を進め、ヨーロッパ諸国での展開を目指す。

Q1:現在の仕事内容について教えてください。

松野

「私たちは同じ部署の同じグループのメンバーですが、それぞれ異なるプロジェクトに携わっています。
私は現在iOS版がリリースされている『RoadMovies+(ロードムービーズプラス)*』というアプリの内製化を進めています。今まではアプリ開発を外部に委託していましたが、2022年7月から内製化プロジェクトがはじまりました」

*RoadMovies+は、短い動画撮影と簡単操作で映画のようなショートムービーが作成できるスマホ用アプリ。Hondaが2012年にリリースし、490万ダウンロードを記録したアプリ「RoadMovies(ロードムービーズ)」を9年ぶりに進化させたものとなる

近田

「私は『Honda RoadSync』iOS版の開発を担当しています。もともとこのアプリは、2019年に完全子会社化したDrivemode,Inc.と開発を進めてきたもので、現在ではHondaが開発プロジェクトを推進している形です。

現在、iOS版は日本ではなくインドやシンガポールなど特定の国でリリースされています。直近では、ヨーロッパの十数カ国に展開を拡大する施策を進めているところです」

Q2:それぞれのアプリ開発にはどんな知識や技術が必要ですか?

近田

「Bluetooth通信の知識のほか、クラウド関連では、Google Cloudを使うので知識があるとプラスに働くと思います。あとは一般的なiOSアプリの知識が必要で、書いている言語はSwiftですね。最新の技術も積極的に使えるので、学ぶ意欲のある方にとっては良い環境かなと思います」

松野

「RoadMovies+はもともとSwiftで開発していましたが、現在試験的にトレンドであるFlutterへの切り替えを行っています。

またRoadMovies+に限らないことですが、Hondaは自由な移動の喜びを提供するモビリティ会社なので、位置情報の活用はキーになります。位置情報はデータとしての価値がかなり高く、さまざまなアプリで積極的に活用しようと検討されています。例えば、RoadMovies+では特定の地点に行ったら限定楽曲が取得できる機能で活用しています。またアプリの使用ログとして分析すること自体にも価値があるので、利用は今後も増えていくと思います」

Q3:アプリ開発において大切にしていることを教えてください。

松野

「コーディングの価値観として、私はその場に適したコードを書くことを常に意識しています。大学時代から競技プログラミングをしているんですが、競技ではその場限りのコードを書くことも多いんです。それでも綺麗なコードや保守しやすいコードが必要な場面では、必要なコーディングをするようにしています。

今後は、より質の高いエンジニアになりたいですね。現在は試験的にFlutterを取り入れているため、それに関して社内のエキスパート的な存在になれるように精進していきたいと思います」

近田

「私は、皆さんの開発中にできるだけエラーを起こさないよううまく導く仕組みをつくることを意識しています。私は大学で法律の勉強をしましたが、法律は書いてあることを皆さんに守ってもらうものです。しかし、法律にはどうしても抜け穴ができてしまうんですよね。

抜け穴のない仕組みをつくることが、開発の環境では叶います。たとえばCI/CDの構築をすると自動でテストが行われるため、仕組みがあればテストが落ちるようなコードが作れなくなります。仕組みづくりによって開発のクオリティを上げることが自分にできる価値向上のひとつだと考え、積極的に取り組んでいます」

Q4:Hondaのアプリ開発において大変だと感じていることはありますか?

松野

「今は新しくFlutterに挑戦しているので、ノウハウがHonda内部に蓄積していません。むしろノウハウを貯めるために挑戦することが決まったので、パイオニアとして道を切り拓かなければならない点に苦しんでいるところです。

ただ大変な一方で、一般的な大企業であれば、トレンドだからといってすぐに新しい言語を取り入れるのは難しいと思いますが、Hondaでは柔軟に取り入れてくれるような環境があります。新しいことにチャレンジしたい人を受け入れる土壌が整っていると感じます。

日々勉強して能力を吸収するのは苦労する点もありますが、楽しくもあります。勉強するのが好きな方は、やりがいを持って仕事ができると思いますね」

近田

「松野の言うとおり、知見のないところはどうしても存在してしまうので、誰にも聞けないのは大変です。私の場合は、引き継ぎ後にCI/CDの環境がなく、クラウドでゼロから作ることになって苦労しました。

あとは、チーム内でステークホルダーが多いので、仕様は自分から提案できるものの、さまざまな方と調整を重ねる必要があります。前職時代に上から下に仕様が流れていく受託の環境で2年間働いていた私は、苦労することが多いですね。ただし、自ら仕様を決めたくて転職したので、大変ながらやりがいもあります」

Q5:なぜHondaに就職しましたか?

松野

「私は大学でロボットの研究室に所属しており、AIのチームで自律移動ロボットの頭脳部分を担当していました。自律移動ロボットと自動運転は親和性が高いと感じ、Hondaを志望して入社したんです。

配属面談で当時の部長から「データサイエンティストに興味はないか」と声をかけられ、まったく興味がなかったわけではなく、新しいことにチャレンジするのもいいなと考えてデータサイエンティストになりました。実はHonda入社時は自分がデータサイエンティストになるとも思っていなかったんです」

Q6:新卒入社後の経歴を教えてください。

松野

「入社直後はデータサイエンティストとして、主にCANデータ*分析をしていました。対象者の特性を運転データから解き明かしていくような業務に、約3年間従事しましたね。

*Controller Area Networkの略。自動車で活用されている車載ネットワークデータのこと

それと並行し、2020年の秋頃からはアプリ開発にも携わるようになりました。まずはもともと外部で作られたアプリを手直しするところからはじまり、2021年4月からは社内検討用のモックアプリを作ったんです。どのようなアプリを作りたいか他部署の方にヒアリングして、実際にアプリを作るプロジェクトを2つ行いました。

その後アプリ開発に集中するようになり、現在RoadMovies+のプロジェクトを進めています」

Q7:Hondaに転職する前の経歴を教えてください。

近田

「Honda入社前は、Webソリューションを提供する会社でアプリ開発を担当していました。請負の企業だったので、さまざまな種類のアプリでiOSとAndroidの両方に触れる機会がありましたね。

就職活動で使うアプリの保守作業や機能追加をしたり、クレジットカードのアプリを開発したりして、勉強しながら技術を身につけていきました。アプリ開発に伴い、データ分析用のデータ解析ツールも勉強した経験があります」

Q8:なぜHondaに転職しましたか?

近田

「前職で2年ほど働き、受託の案件を数多くこなして経験を積めました。それも良かったんですが、受託案件は要件がきっちり決まっているので自分が提案することはあまりないんですよね。自社開発を行い、柔軟に仕様を変えられるような企業で働いてみたいと考え、Hondaを見つけました。

Honda RoadSyncは二輪向けのアプリで、ライダーの運転を妨げることなくナビやミュージックの機能が使えます。ボタンを操作するとアプリとBluetooth通信が行われるので、運転中にスマホ画面をじっくりと見る必要がありません。

私は以前旅行でインドに行ったんですが、皆バイクを運転しながら携帯を操作していたんです。危ないなと思って見ていたので、Honda RoadSyncにより手元のボタンでナビや音楽を操作できるのは、安全性を高めるおもしろいアプローチだと感じました。それで入社を決めましたね」

Q9:Honda入社後に感じたギャップはありますか?

近田

「日本の大企業なので、意思決定は遅いだろうと入社前は思っていました。しかし、当課は特に若い組織ということもあり、手を挙げればすんなり意見が通るケースも多いです。「これをやりたい」と言えばやらせてもらえる柔軟性がありますね」

松野

「私が想像と違うと感じたのは、Honda社員自ら手を動かしているところでした。大企業なので、メインは仕様書作成などの作業になり、アプリ開発でも自分で手を動かす機会は少ないと思っていたんです。

もちろん外部への委託が中心のプロダクトもありますが、私たちのように自ら開発するHonda社員も存在しているのは嬉しい誤算でしたね」

近田

「確かに、Hondaでは自ら手を動かしながら挑戦できますよね。マネジメントの技術への理解も深いので、たとえば開発者目線では必要で営業目線では不要な作業などもしっかり取り組ませてもらえるのはありがたいです」

Q10:Hondaのアプリエンジニアとしてどのような人と一緒に働きたいか教えてください。

松野

「チャレンジングな方に来ていただくのがいいと思っています。私たちも新しいことには積極的に取り組んでいこうとしているので、その価値観に共感できる方を特に歓迎したいですね」

近田

「確かにいろいろなことに挑戦できるので、それを楽しめるといいですよね。

あとは、柔軟な考え方ができると仕事の幅が広がると思います。どうしても仕様に関わることが多くなるので、『プランAはだめですが、プランBはどうでしょうか』とサッと提案できる方だとかなり活躍できるのではないでしょうか」

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