「NSXと仲間の風景」には、どこで見ても変わらないと思える共通点がある。 それは、鈴鹿サーキットとツインリンクもてぎで行われるオーナーズ・ミーティングでも、全国各地のオーナーズ・クラブが行うツーリングやミーティングでも、果ては海の向こう、ヨーロッパやアメリカのイベントでも変わることはない。 誰もが、NSXを心から楽しんでいる。Hondaが確固たる信念と熱き情熱から生み出したスーパースポーツを通じて仲間と語らい、思いっきり走らせることを心から愛している。あらゆるものが激しく移ろう世の中にあって、スポーツカーファンにとって「変わって欲しくない」と願うものが、いつまでも変わらずにあり続けるという意味で、「NSXと仲間の風景」は、まさに「楽園」ともいえるものかもしれない。
そんな日本中の「NSXと仲間の風景」がひとところに集る幸せなイベントが、NSXオーナーと仲間の一年に一度の祭典「NSX fiesta」である。
2009年の今回も、北は北海道、南は九州から多くのNSXオーナーが、F1日本GPに備えて改修を行った鈴鹿サーキットを訪れた。
これまでよりもゆっくりと始まり、たっぷりと取られた語らいの時間に周囲を見わたすと、今年も変わらない「NSXと仲間の風景」が広がっていた。
「1年でどのくらい走りました?」 「このあいだのツーリング、楽しかったですよ」 「ところで、何かいいことありましたか?」 あちらこちらでコミュニケーションに花が咲く。 「一年に一度、上原さんたち『先生』を囲んで生徒たちが集まる、同窓会のようなイベントですね。私にとって欠かすことのできないイベントです」と語るオーナーの笑顔が印象的だった。
一方で、長年の憧れだったNSXをようやく手にしたというフレッシュなオーナーや、親子で参加されるオーナーの姿も見え、NSXの世界が今なお広がり続けていると感じた。古くからの仲間も、新たに加わった仲間も、「これからもNSXを楽しみ続けたい!」というポジティブなパワーに満ちあふれたイベントが、こうして幕を開けた。
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NSXの仲間と語らい、上原さんと久しぶりの再会を果たす。9月、秋を匂わせる快晴の空の下、参加者の笑顔がはじけていた。

開会式は、プレスルームで行われた。普段はあまり入ることができないこのスペースも、リニューアルにともない、真新しい空気に満ちていた。

最初のプログラムは参加者全員によるオープニングパレード。新しいグランドスタンドとピットビルディングに挟まれたホームストレートからスタート。
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