大井氏は、1995年にタルガトップのNSX-Tを手に入れた。もともとスポーツカーとオープンカーが大好きだった大井氏にとって、NSX-Tはまさしく理想のクルマ。ドライビングの楽しさに夢中になり、当時、往復140kmほどあった自宅と職場との間を毎日NSX-Tで通勤したという。1998年、69,000km時点でリフレッシュプランを実施。ますます愛着の深まったNSX-Tとともに、大井氏は仕事で、プライベートで、すでに徳島県を除く46都道府県を巡った。当然、みるみるうちに走行距離は伸びていったが、6ヶ月ごとの定期的なメンテナンスは欠かさず行い、走りに関しては、すばらしいコンディションを保ったまま、40万kmに到達。これを機に、NSXリフレッシュプランを施すことで、どうしても経年変化の起こりやすい内装を交換し、気分も新たに50万km、60万kmを目指すことにしたのだ。
今回、大井氏のNSXに施されるメニューは、大きく分けて「内装リフレッシュ」、「基本リフレッシュ」、その他のパーツ交換の3つだ。まず、「内装リフレッシュ」では、シフトノブやハンドブレーキ、ステアリング、インパネ、そしてシートといったパーツ、フロアカーペットやドアライニング、トランクの内張なども交換される。次に、リフレッシュの必須メニューである「基本リフレッシュ」。これは、サスペンションのアライメント調整、エンジンのタペット調整、ドアまわりのシールラバー交換などから構成される。今回は、その他のパーツ交換として、ホイールとタイヤ、オーディオも新たなものに交換。特にタイヤは、NSXが持つ本来の性能を引き出すために欠かすことのできない、純正タイヤが用いられるのもポイントだ。 |