Round09カタルニアカタルニアGP

Moto3

2020年9月27日(日)

バルセロナ・カタルニア・サーキット
天候:曇り
気温:17℃
コースコンディション:ドライ

第9戦 カタルニアGP

トニ・アルボリーノ、デニス・フォッジャが表彰台登壇
11位の小椋藍はポイントリーダーに躍り出る

Moto3クラスは今大会も大集団の戦いとなり、優勝かノーポイントかという厳しいレースとなりました。最終ラップ最終コーナーまで優勝の行方が分からない戦い。Honda勢は、今季初ポールポジションを獲得したトニ・アルボリーノ(Rivacold Snipers Team)が今季3回目の表彰台獲得となる2位でフィニッシュ。第4戦チェコGPで初優勝達成のデニス・フォッジャ(Leopard Racing)が今季2回目の表彰台獲得となる3位。ホームGPに闘志を燃やしたセルジオ・ガルシア(Estrella Galicia 0,0)が4位と続き、上位5選手のタイム差が0.386秒という手に汗を握る戦いでした。

ホームGPに闘志を燃やしたハウメ・マシア(Leopard Racing)は、トップグループで積極的な走りを見せるも7位、ニッコロ・アントネッリ(SIC58 Squadra Corse)が9位、今季5回目のフロントロー3番手から決勝に挑んだガブリエル・ロドリゴ(Kömmerling Gresini Moto3)は10位。予選24番手という厳しいグリッドから決勝に挑んだ小椋藍(Honda Team Asia)は、オープニングラップに10台抜いて14番手へ。その後もトップグループに加わり11位でフィニッシュしました。今大会、総合首位だったアルベルト・アレナス(KTM)が転倒リタイアに終わったことで逆転。小椋が3点差で総合首位に浮上しました。

ベストグリッドの7番手から決勝に挑んだフィリップ・サラク(Rivacold Snipers Team)が12位、ルーキーの山中琉聖(Estrella Galicia 0,0)が15位でそれぞれポイントを獲得しました。

ルーキーの國井勇輝(Honda Team Asia)は予選29番手から21位。ポイントを獲得することができませんでした。

コメント

トニ・アルボリーノ(Moto3 2位)
トニ・アルボリーノ「今日はとてもいいフィーリングがありました。思っていたような結果を100%出すことはできませんでしたが、満足しています。唯一の問題は最終ラップのサインを自分のピットボードで見ていなかったことです。そのためとても難しいレースになりました。大事なことは表彰台を獲得したことです。チームといい仕事ができたのでうれしいです。うまくタイヤをコントロールすることを学べました。そして最高のマシンがあります。昨日はポールポジションを獲得し、今日は表彰台を獲得しました。今夜はよく眠れます」

デニス・フォッジャ(Moto3 3位)
デニス・フォッジャ「とてもうれしいです。最終ラップはフロントタイヤがほぼ終わっていたので、ほかのライダーに抜かれてしまいました。再びトップに立つことができず残念でした。それでも3位を獲得して表彰台に上がることができました。チームにとても感謝しています。すばらしい仕事をしてくれました」

セルジオ・ガルシア(Moto3 4位)
セルジオ・ガルシア「ポジティブな週末でした。いいレースペースをつかめるように取り組みました。スタートは落ち着いていましたし、トップグループに入り追い上げることができました。オーバーテイクするために最後にタイムを落してしまったのは残念です。コーナーではらんでしまったので、表彰台争いができなくなってしまいました。それでも一歩前進できました。引き続きこの調子でがんばりたいです」

ハウメ・マシア(Moto3 7位)
ハウメ・マシア「ソフトタイヤを使ったので、タイヤのことを考えながらレースをコントロールしました。最後はブレーキミスでオーバーランをしてしまい、何人かにオーバーテイクされました。最終ラップだったので、抜き返す時間はなく、トップに立つことはできませんでした。ル・マンでまた挑戦します」

小椋藍(Moto3 11位)
小椋藍「今大会はいろいろ問題を抱えたまま解決することができず、難しいレースとなりました。しかし、レースでは自分のすべてを出しきれたので、パフォーマンス的にはよかったと思います。ペースがあと0.5秒速ければ、違う展開だったと思います。11位でレースを終えましたがポイントリーダーになりました。ポイントリーダーになれたことはうれしいですが、幸運なレースでした。次戦以降、ベストなリザルトを取れるように改めて挑戦します。Moto3は目まぐるしく状況が変わるので、もっとがんばらなければなりません」

山中琉聖(Moto3 15位)
山中琉聖「とても楽しかったです。最後まで一生懸命戦いました。スタートがうまくいかず、すべてが難しくなりました。今日はセカンドグループで走ることになりました。トップグループに追いつこうとがんばったのですが追いつけませんでした。残念でした。難しいレースでしたが、最後はポイントを獲得することができました。次のレースにつながりました」

國井勇輝(Moto3 21位)
國井勇輝「スタートを失敗して1コーナーで最後尾になってしまいました。集団から離れて、厳しいレースにしてしまいました。ペースはよくなかったのですが、前を走るミニョに追いついてからは、可能な限りプッシュして走ることができました。フリー走行のペース、予選中の位置取り、レースにおける最初の数ラップなどたくさん学ぶことができました。次は、ル・マンです。コースを知っているので次のステップを刻みたいです」

Moto3 リザルト

順位 No. ライダー マシン タイム/差
140D.ビンダーKTM38'32.507
214トニ・アルボリーノHonda+0.103
37デニス・フォッジャHonda+0.157
411セルジオ・ガルシアHonda+0.232
521A.ロペスハスクバーナ+0.386
655R.フェナティハスクバーナ+1.436
75ハウメ・マシアHonda+1.218
813C.ヴィエッティKTM+1.293
923ニッコロ・アントネッリHonda+1.928
102ガブリエル・ロドリゴHonda+1.932
1179小椋藍Honda+2.012
1212フィリップ・サラクHonda+2.536
1325R.フェルナンデスKTM+3.572
1482S.ネパKTM+4.800
156山中琉聖Honda+5.042
1670B.バルテュスKTM+5.656
1771佐々木歩夢KTM+6.729
1827鳥羽海渡KTM+13.556
1952ジェレミー・アルコバHonda+14.205
2054R.ロッシKTM+14.437
2192國井勇輝Honda+23.202
2250J.デュパスキエKTM+25.032
2373M.コフラーKTM+35.469
2489カイルール・イダム・パウィHonda+35.496
RT16A.ミニョKTM+3Laps
RT99C.タタイKTM+4Laps
RT9D.ピッツォーリKTM+10Laps
RT53D.オンジュ KTM+13Laps
RT20ホセ・フリアン・ガルシアHonda+13Laps
RT17ジョン・マクフィーHonda+16Laps
RT75A.アレナスKTM+16Laps

Moto3 ポイントランキング

ライダー

順位 No. ライダー マシン 総合ポイント
179小椋藍Honda122
275A.アレナスKTM119
317ジョン・マクフィーHonda98
414トニ・アルボリーノHonda95
513C.ヴィエッティKTM94
624鈴木竜生Honda75
75ハウメ・マシアHonda70
82ガブリエル・ロドリゴHonda69
925R.フェルナンデスKTM64
1040D.ビンダーKTM62
117デニス・フォッジャHonda60
1255R.フェナティハスクバーナ57
1352ジェレミー・アルコバHonda46
1416A.ミニョKTM36
1523ニッコロ・アントネッリHonda33
1611セルジオ・ガルシアHonda32
1782S.ネパKTM25
1853D.オンジュKTM22
1927鳥羽海渡KTM19
2021A.ロペスハスクバーナ16
2112フィリップ・サラクHonda16
226山中琉聖Honda13
2371佐々木歩夢KTM10
2499C.タタイKTM4
2554R.ロッシKTM3
2670B.バルテュスKTM0
2792國井勇輝Honda0
2873M.コフラーKTM0
299D.ピッツォーリKTM0
3050J.デュパスキエKTM0
3189カイルール・イダム・パウィHonda0
3260D.ガイガーKTM0

コンストラクター

順位 コンストラクター 総合ポイント
1Honda191
2KTM187
3ハスクバーナ61

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