Round09カタルニアカタルニアGP

Moto2

2020年9月27日(日)

バルセロナ・カタルニア・サーキット
天候:曇り
気温:17℃
コースコンディション:ドライ

第9戦 カタルニアGP

ルカ・マリーニが今季3勝目を挙げてランキングでのリードを広げる

Moto2クラスは、2戦連続でポールポジションを獲得したルカ・マリーニ(SKY Racing Team VR46)が今季3勝目を挙げました。好スタートを切ると2番手以下にリードを広げ、中盤までレースの主導権を握りました。しかし、後半に入ると2番手を走るサム・ロース(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)がその差を縮めてきます。そこでマリーニは一度ロースを先行させる作戦を取り、終盤、再びペースを上げてロースを振りきりました。

今季初優勝を目指したロースは、あと一歩届かず2位でフィニッシュしましたが、これで2戦連続今季3回目の表彰台獲得となりました。

トップの2人を視野に快調にラップを刻んだファビオ・ディ・ジャンアントニオ(HDR Heidrun Speed Up)が3位でフィニッシュ。今季初表彰台を獲得しました。4位にはチームメートのホルヘ・ナバロ。これまでもSpeed Upの車体はカタルニア・サーキットとの相性がよく、今年もそれを証明しました。

ジョー・ロバーツ(Tennor American Racing)が、Speed Upの2人を追撃して5位。総合2位のエネア・バスティアニーニ(Italtrans Racing Team)が僅差で続きました。

この数戦、好調な走りを見せるマルコ・ベツェッキ(SKY Racing Team VR46)は7位。ホームGPに闘志のアーロン・カネット(Inde Aspar Team Moto2)が8位、マルコス・ラミレス(Tennor American Racing)がベストグリッドの8番手からベストリザルトの9位でフィニッシュ。マルセル・シュローター(Liqui Moly Intact GP)が10位でチェッカーを受けました。

IDEMITSU Honda Team Asiaのルーキー、アンディ・ファリド・イズディハールが予選29番手からベストリザルトの19位。チームメートのソムキアット・チャントラは、転倒リタイアに終わりました。

コメント

ルカ・マリーニ(Moto2 優勝)
「すばらしいレースになりました。そして、すばらしい週末でした。チームに感謝しています。細かいところまで取り組むことができました。目標は速くなること。そしてリアタイヤをセーブすることでした。いいスタートを切ることができました。自分のペースをつかもうとがんばりました。サムが僕をオーバーテイクしたときはとても苦戦しましたが、彼も限界の走りをしていることに気付き終盤も仕掛けました」

サム・ロース(Moto2 2位)
「もう少しで優勝できるところでした。残り2周までレースをリードしていたので、2位でフィニッシュしたのは、ちょっとだけほろ苦い気分です。正直、トップに出たとき、一生懸命プッシュし、自分のペースをつかみました。自分のペースにはとても満足していますが、ルカが僕についてきました。そして残り2周で小さなミスをしてしまい、優勝を逃してしまいました。2連続で表彰台に上がることができてうれしいです。カタルニアで表彰台に上がったのは初めてです。今はとても重要な時期です。レースはとても速く、接近しています。僕たちはいい方向に進んでいるし勢いがあります。チームは最高の仕事をしてくれました。毎戦同じことを言っていますが、本当です。マシンはすばらしく毎戦よくなっています。それが自信につながっています。チームに感謝しています。次のレースが楽しみです」

ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(Moto2 3位)
「最高の結果です。難しい時期を経て、表彰台に戻ってくることができました。最終ラップでは泣きそうになりました。速くなれるように一生懸命取り組んできました。速いライダーがたくさんいたので、レースでは一生懸命プッシュしなければなりませんでした。今は言葉がありません。今回のように引き続きプッシュします」

アンディ・ファリド・イズディハール(Moto2 19位)
アンディ・ファリド・イズディハール「今日の結果はうれしいのですが、もっとうまく走れたのにと悔しい思いもあります。スタートからフィーリングはよくて落ち着いてレースを戦えました。ミスを犯し、ポジションをロスしましたが、ポイント圏内を走るライダーたちと同じようなペースでした。これはとてもうれしいことです。次のステップにつながると思いました。序盤の走りがグループを決めることになるので、予選順位を改善する必要を感じました」

ソムキアット・チャントラ(Moto2 リタイア)
ソムキアット・チャントラ「チームに申し訳ない気持ちでいっぱいです。レース中のフィーリングは完ぺきで、今週のベストラップも出せました。しかも、戦っていたライダーたちが、ポイントを獲得しているので、自分も完走すればポイントを獲得できていたと思います。しかし、7コーナーを曲がりきれずに直進し、タイムをロスしてしまいました。その後は、集中力を切らしてしまい、ペースを上げることができず、その結果タイヤが冷えて、転倒してしまいました。今は言葉もありません」

Moto2 リザルト

順位 No. ライダー マシン タイム/差
110ルカ・マリーニKALEX38'11.103
222サム・ロースKALEX+0.981
321ファビオ・ディ・ジャンアントニオSPEED UP+4.399
49ホルヘ・ナバロSPEED UP+5.608
516ジョー・ロバーツKALEX+5.797
633エネア・バスティアニーニKALEX+6.080
772マルコ・ベツェッキKALEX+8.552
844アーロン・カネットSPEED UP+9.928
942マルコス・ラミレスKALEX+14.874
1023マルセル・シュローターKALEX+15.058
1112トーマス・ルティKALEX+17.687
1245長島哲太KALEX+18.910
1340ヘクター・ガルゾKALEX+19.017
1457エドガー・ポンスKALEX+19.315
1524シモーネ・コルシMVアグスタ+20.404
1687レミー・ガードナーKALEX+24.358
1764ボウ・ベンドスナイダーNTS+27.561
1855ハフィス・シャーリン SPEED UP+36.014
1927アンディ・ファリド・イズディハールKALEX+36.101
2099カスマ・ダニエル・カスマユディンKALEX+37.659
2174ピオトル・ビエシキルスキーNTS+1'00.256
RT7ロレンソ・バルダッサーリKALEX+1Lap
RT37アウグスト・フェルナンデスKALEX+2Laps
RT35ソムキアット・チャントラKALEX+2Laps
RT88ホルヘ・マルティンKALEX+8Laps
RT97チャビ・ビエルゲKALEX+15Laps
RT96ジェイク・ディクソンKALEX+17Laps
RT11ニッコロ・ブレガKALEX+19Laps
RT19ロレンソ・ダラ・ポルタKALEX+20Laps
RT62ステファノ・マンシィMVアグスタ+20Laps

Moto2 ポイントランキング

ライダー

順位 No. ライダー マシン 総合ポイント
110ルカ・マリーニKALEX150
233エネア・バスティアニーニKALEX130
372マルコ・ベツェッキKALEX114
422サム・ロースKALEX103
588ホルヘ・マルティンKALEX79
645長島哲太KALEX72
744アーロン・カネットSPEED UP61
897チャビ・ビエルゲKALEX59
912トーマス・ルティKALEX57
1016ジョー・ロバーツKALEX56
1123マルセル・シュローターKALEX54
1287レミー・ガードナーKALEX41
139ホルヘ・ナバロSPEED UP41
147ロレンソ・バルダッサーリKALEX39
1521ファビオ・ディ・ジャンアントニオSPEED UP36
1637アウグスト・フェルナンデスKALEX36
1796ジェイク・ディクソンKALEX22
1840ヘクター・ガルゾKALEX21
1955ハフィス・シャーリン SPEED UP17
2011ニッコロ・ブレガKALEX17
2162ステファノ・マンシィMVアグスタ16
2242マルコス・ラミレスKALEX12
2324シモーネ・コルシMVアグスタ8
2464ボウ・ベンドスナイダーNTS5
2519ロレンソ・ダラ・ポルタKALEX5
2677ドミニク・エガーターNTS4
2735ソムキアット・チャントラKALEX3
2857エドガー・ポンスKALEX2
2954マティア・パシーニKALEX0
3027アンディ・ファリド・イズディハールKALEX0
3199カスマ・ダニエル・カスマユディンKALEX0
322イェスコ・ラフィンNTS0
3374ピオトル・ビエシキルスキーNTS0
345アレハンドロ・メディナSPEED UP0

コンストラクター

順位 コンストラクター 総合ポイント
1KALEX225
2SPEED UP82
3MV AGUSTA22
4NTS9

ランキング詳細

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