Round05オーストリアオーストリアGP

MotoGP

2020年8月14日(金)

レッドブル・リンク
天候:曇り時々雨
気温:22℃
コースコンディション:ドライ/ウエット

第5戦 オーストリアGP

中上貴晶3番手。アレックス・マルケス19番手、
ブラドル21番手で初日を終える

チェコGPからの連戦となった第5戦オーストリアGPのフリー走行は、午前中はドライコンディションで行われましたが、午後は断続的に小雨が降る不安定な天候となりました。その中でFP1で3番手、トップから0.185秒差につけた中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)が、総合3番手で初日を終えました。

昨年の大会では、自己ベストとなる6番グリッドから決勝に挑みました。しかし、朝方に降った雨の影響でフリー走行、予選のパフォーマンスを発揮できず11位に終わりました。雨の影響で路面コンディションが変わり、中上が得意とする高速セクションでのサイドグリップ不足が苦戦の原因でした。

今年も初日は不安定な天候になりましたが、そうした天候にいかに順応していくかが勝負のカギを握ることは間違いありません。土曜日のフリー走行、予選で好グリッドを獲得し、第3戦アンダルシアGPの4位をしのぐリザルトを目指します。

カル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)は、セッティングが決まらずトップから0.751秒差の14番手。2日目のFP3ではトップ10入りを果たし、ダイレクトでのQ2進出を目指します。

MotoGPデビューから4戦目となるアレックス・マルケス(Repsol Honda Team)は、レッドブル・リンクをMotoGPマシンで走るのは初めてとなります。このサーキットはレイアウトが簡単な高速コーナーなだけに、わずかなタイム差がポジションに大きく影響します。初日はトップから1.056秒差の19番手。セッション直前に降った雨の影響でFP2はほとんど走れずルーキーには厳しい初日となりました。2日目のFP3がドライコンディションになれば、タイム短縮とポジションアップに挑みます。

右腕上腕の骨折で欠場のマルク・マルケス(Repsol Honda Team)の代役として2戦目を迎えるステファン・ブラドルは、トップから1.178秒差の21番手でした。代役出場で2戦目を迎えるブラドルも、徐々にレースペースの感覚を取り戻しているだけに、2日目のタイム短縮とポジションアップに期待されます。

コメント

中上貴晶(MotoGP 3番手)
中上貴晶「今日はマシンのフィーリングがとてもよかったので、とてもうれしいです。周回するごとにラップタイムが更新できました。これはとても重要なことです。なぜなら今週末の天気は変わりやすいので、どのようなコンディションに向けても準備をしなければならないからです。ドライコンディションではいい方向性を見つけられたと思いますが、ウエットコンディションは分かりません。今日の3番手は悪くありません。満足しています。これから明日に向けて準備を進めます。いいポジションに向けて戦う準備はできています」

カル・クラッチロー(MotoGP 13番手)
カル・クラッチロー「今日も難しい日でした。このサーキットでは2018年にすばらしい結果を残していますが、そのときのフィーリングを見つけられるようにがんばります。FP1では順調にスタートを切りましたが、スピードを改善する必要があると感じました。FP2ではいくつかトライしたかったのですが、路面がハーフウエット、ハーフドライというコンディションだったので、それができませんでした。このようなコンディションではあまり学ぶことができません。明日に期待して、FP3ではトップ10に入れることを願っています。そして日曜日のレースに向けていい予選にしたいです」

アレックス・マルケス(MotoGP 19番手)
アレックス・マルケス「FP1はかなりいいフィーリングがありました。そしてMotoGPマシンのブレーキングポイントとラインを学ぶことができました。しかし新品タイヤを最後に使ったとき、イエローフラッグが出て、新しいルールのためにタイムを更新することができませんでした。FP3はドライになることを願っています。なぜなら今日のポジションは、実際のポテンシャルを表していないからです。午後のFP2では完全なウエットか、完全なドライになることを願っていましたが、ハーフアンドハーフのコンディションでした。路面の状況を見るために最初に数周走りました。そのあと路面が乾いてきて、明日も同じコンデイションになるかもしれないので、プッシュして走行しました」

ステファン・ブラドル(MotoGP 21番手)
ステファン・ブラドル「タイムが非常に接近しています。FP1の自分のタイムをチェックし、もっと走る機会が多かった昨年と比べました。今日はそのときよりも0.3秒速いものでした。いいポジションからスタートしているのでうれしいです。小さな一歩で大きくポジションを上げることができると思います。FP2では、いくつかトライしたり、もっと周回したかったのですが、難しいコンディションのために数周しか走行できませんでした。でもみんなも同じです。今週末はブルノと比べるとすべて快適に感じます。明日はセッティングを進め、トップとのギャップをさらに縮めていく予定です」

MotoGP リザルト

順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 44 P.エスパルガロ KTM 1'24.193
2 4 A.ドヴィツィオーゾ ドゥカティ +0.044
3 30 中上貴晶 Honda +0.185
4 42 A.リンス スズキ +0.380
5 21 F.モルビデリ ヤマハ +0.395
6 5 J.ザルコ ドゥカティ +0.462
7 88 M.オリベイラ KTM +0.525
8 43 J.ミラー ドゥカティ +0.531
9 36 J.ミル スズキ +0.550
10 20 F.クアルタラロ ヤマハ +0.560
11 12 M.ビニャーレス ヤマハ +0.586
12 9 D.ペトルッチ ドゥカティ +0.644
13 46 V.ロッシ ヤマハ +0.686
14 35 カル・クラッチロー Honda +0.751
15 27 I.レクオナ KTM +0.798
16 33 B.ビンダー KTM +0.812
17 51 M.ピッロ ドゥカティ +0.959
18 41 A.エスパルガロ アプリリア +0.972
19 73 アレックス・マルケス Honda +1.056
20 38 B.スミス アプリリア +1.104
21 6 ステファン・ブラドル Honda +1.178
22 53 T.ラバト ドゥカティ +1.536

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