Round04チェコチェコGP

MotoGP

2020年8月9日(日)

ブルノ・サーキット
天候:晴れ
気温:30℃
コースコンディション:ドライ

第4戦 チェコGP

中上貴晶が追い上げて8位でフィニッシュ

第4戦チェコGPは予想通りタイヤに厳しいレースとなり、17番グリッドからすばらしい追い上げを見せた中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)が8位でフィニッシュしました。オープニングラップ11番手に浮上した中上は、3周目にダニーロ・ペトルッチ(ドゥカティ)をかわし10番手へ。その後は、マーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)を追撃し、12周目に抜いて9位へ。17周目にアレックス・エスパルガロ(アプリリア)をかわし8位でチェッカーを受けました。

レース終盤は、5位争いの集団を視野に入れての戦いとなりましたが、惜しくも、それ以上のポジションアップは果たせませんでした。前戦アンダルシアGPでベストリザルトの4位でフィニッシュした中上は、今大会も17番グリッドからのすばらしい追い上げを見せました。

予選で転倒を喫し12番グリッドから決勝に挑んだカル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)は、オープニングラップに19番手と大きくポジションを落とします。その後、追い上げのレースに転じますが13位でチェッカーを受けました。

予選21番手から決勝に挑んだアレックス・マルケス(Repsol Honda Team)は、タイヤに厳しいコンディションに苦戦し、さらに序盤、先行するライダーをなかなか抜けず、追い上げのチャンスを逃しました。今大会は15位と、前戦アンダルシアGPのベストリザルトの8位を更新することはできませんでしたが、デビューから3戦連続でポイント獲得を果たしました。

右腕上腕の骨折で今大会欠場のマルク・マルケス(Repsol Honda Team)の代役として出場のステファン・ブラドルは、予選20番手からアレックス・マルケスを先行する形で17番手を走行していましたが中盤にコースアウトを喫し、最後尾にポジションを落としました。その後コースに復帰しましたが単独走行となり、18位でチェッカーを受けました。

Honda勢にとっては厳しいレースとなりましたが、休む暇もなく第5戦オーストリアGP、第6戦スティリアGPの連戦へと挑みます。

コメント

中上貴晶(MotoGP 8位)中上貴晶
「厳しいグリッドでしたが、いいスタートが切れて序盤にリカバリーすることができました。しかし5周目くらいからタイヤのパフォーマンスが落ち始め、それからは苦戦しました。いろいろマッピングを変えて、トラクションを落としたりしましたが、最後まで苦しい走りとなりました。そういう状況の中で違うメーカーのバイクに乗るライバルたちの走りをいろいろ観察できたし、これからの参考にもなりました。正直もうすこし上のリザルトを狙いたかったのですが、あまりにもグリッドが悪すぎました。予選Q1でベストタイムがキャンセルになったのが本当に残念です。今日はポジティブな面もそうでない部分もありますが、次に向けていろいろ経験を積むことができました。オーストリアでの2連戦は、ベストグリッド、ベストリザルトを目指したいです」

カル・クラッチロー(MotoGP 13位)カル・クラッチロー
「今日はいい日にはなりませんでした。スタートは最悪で完全に後方に下がってしまいました。最初の数周はなにもできませんでした。追い上げるためにベストを尽くしましたが、集団の中で走行するより、単独で走る方がうまく乗りこなせたように感じました。今日は集団の中でいいラインを走ることができませんでした。ベストを尽くしましたが13位でした。毎週、優勝を目指しています。チームの仕事に感謝しています。来週のオーストリアもがんばります」

アレックス・マルケス(MotoGP 15位)アレックス・マルケス
「厳しいレースでした。正直もっといい結果を期待していましたが、それに応えられないこともあります。でも新しいことを学ぶことができました。これほどタイヤのフィーリングが変わるレースは初めてでした。(ステファン)ブラドルと(ブラッドリー)スミスをパスするのにかなりタイムをロスしました。そこでレースが本当に終わってしまいました。そのあとのペースはそれほど悪くありませんでした。今大会はタイヤのマネジメントのことをたくさん学びました。思ったような週末にはなりませんでしたが、さらに勉強できました」

ステファン・ブラドル(MotoGP 18位)ステファン・ブラドル
「正直とても厳しい日でした。ぶっつけ本番はさすがに難しいレースとなりました。しかし、できることをやりました。決勝はマシンがあまり快適ではありませんでしたが、いいスタートを切ることができました。7周目か8周目に1コーナーに入るときにブレーキングでミスをしてしまい、コースから外れてしまいました。そのあとは単独走行になりましたが、できることはしました。来週が楽しみです。マシンをもっと理解するためのデータが1週間分できました。なにができるかを考えていきたいです」

MotoGP リザルト

順位 No. ライダー マシン タイム/差
133B.ビンダーKTM41'38.764
221F.モルビデリヤマハ+5.266
35J.ザルコドゥカティ+6.470
442A.リンススズキ+6.609
546V.ロッシヤマハ+7.517
688M.オリベイラKTM+7.969
720F.クアルタラロヤマハ+11.827
830中上貴晶Honda+12.862
943J.ミラードゥカティ+15.013
1041A.エスパルガロアプリリア+15.087
114A.ドヴィツィオーゾドゥカティ+16.455
129D.ペトルッチドゥカティ+18.506
1335カル・クラッチローHonda+18.736
1412M.ビニャーレスヤマハ+19.720
1573アレックス・マルケスHonda+24.597
1653T.ラバトドゥカティ+29.004
1738B.スミスアプリリア+32.290
186ステファン・ブラドルHonda+55.977
RT44P.エスパルガロKTM+12Laps
RT36J.ミルスズキ+18Laps
RT27I.レクオナKTM+18Laps

MotoGP ポイントランキング

ライダー

順位 No. ライダー マシン 総合ポイント
120F.クアルタラロヤマハ59
212M.ビニャーレスヤマハ42
321F.モルビデリヤマハ31
44A.ドヴィツィオーゾドゥカティ31
533B.ビンダーKTM28
65J.ザルコドゥカティ28
746V.ロッシヤマハ27
830中上貴晶Honda27
943J.ミラードゥカティ20
1042A.リンススズキ19
1144P.エスパルガロKTM19
1288M.オリベイラKTM18
1373アレックス・マルケスHonda13
1436J.ミルスズキ11
159D.ペトルッチドゥカティ11
1663F.バニャイアドゥカティ9
1753T.ラバトドゥカティ7
1841A.エスパルガロアプリリア6
1935カル・クラッチローHonda6
2038B.スミスアプリリア5
216ステファン・ブラドルHonda0

コンストラクター

順位 コンストラクター 総合ポイント
1ヤマハ70
2KTM44
3ドゥカティ42
4Honda27
5スズキ24
6アプリリア11

チーム

順位 チーム 総合ポイント
1Petronas Yamaha SRT90
2Monster Energy Yamaha MotoGP69
3Red Bull KTM Factory Racing47
4Ducati Team42
6LCR Honda33
7Team SUZUKI ECSTAR30
8Pramac Racing29
9Red Bull KTM Tech 318
10Repsol Honda Team13
11Aprilia Racing Team Gresini11

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