Round04チェコチェコGP

MotoGP

2020年8月7日(金)

ブルノ・サーキット

第4戦 チェコGP

中上貴晶9番手。アレックス・マルケスは16番手で初日を終える

第4戦チェコGPのフリー走行は、青空が広がる絶好のコンディションの中で行われ、前戦アンダルシアGPでベストリザルトの4位でフィニッシュした中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)が9番手。MotoGPクラス3戦目となるアレックス・マルケス(Repsol Honda Team)が16番手、カル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)が17番手、骨折した右腕上腕の再手術を行ったマルク・マルケス(Repsol Honda Team)の代役として出場のステファン・ブラドル(Repsol Honda Team)は22番手で初日を終えました。

前戦アンダルシアGPでベストリザルトを刻み、意気が上がる中上は、FP1でトップタイムをマーク。好調をアピールしました。そして、中上を始め、ほとんどの選手がソフトタイヤを装着してタイムを上げたFP2では、完璧なアタックが出来ず9番手へとポジションダウン。しかし、決勝に向けての連続ラップでは1分58秒台を刻み、決勝に向けて着々と準備を進めました。2日目のFP3ではダイレクトでのQ2進出を目指しトップ10。予選では、ベストグリッドとなる5番手以上を目標に挑みます。

MotoGP3戦目を迎えるアレックス・マルケスは、MotoGPマシンでブルノを走るのは初めてとなります。そのため、FP1はマシンの確認と慣熟走行。FP2でも引き続き慣熟走行に集中して約1秒のタイム短縮を果たしました。前戦アンダルシアGPでは2戦目にして8位でフィニッシュしました。2日目のFP3と予選では、初のQ2進出を目指します。

MotoGPクラスの開幕戦となった第2戦スペインGPの決勝日朝のウォームアップで転倒、左手首の舟状骨を骨折して欠場。連戦となった第2戦アンダルシアGPに復帰して13位完走を果たしたカル・クラッチローは、初日を17番手で終えました。クラッチローは、1週間のインターバルを経て、FP1は10番手とまずまずのスタートを切りました。そしてFP2では新品タイヤを使わなかったことから17番手へとポジションを落としましたが、復調をアピールしました。ブルノは得意とするサーキットです。初日から決勝に向けた取り組みを2日目のFP3と予選の走りに注目されます。

マルク・マルケスの代役として出場のステファン・ブラドルは、今季初レースとなりましたが、着実にタイムを短縮しました。ポジションは22番手というものですが、2日目のタイム短縮とポジションアップが期待されます。

コメント

中上貴晶(MotoGP 9番手)
中上貴晶「今日はすばらしいスタートを切ることができました。FP1でトップタイムを出すことができました。これは僕にもチームにもとてもポジティブなことです。しかし、FP2では少し苦戦しました。気温が少し上がり、路面コンディションが変わりました。レースペースと別のタイヤに取り組み、苦戦しましたが、トップ10に入っているので初日としてはとてもうまく行ったと思います。明日のFP3はみんながどんどん速くなるので厳しくなりますが、僕も前進していますし、どこでタイムを落しているのか分かっています。そのため明日に向けてとてもポジティブですし、チームの仕事にとても満足しています」

アレックス・マルケス(MotoGP 16番手)
アレックス・マルケス「ブルノは大好きなサーキットです。またマシンに乗ることができてうれしいです。FP2では小さな問題がありましたが、正直それほど影響はなく、いい初日になりました。グリップは完ぺきとは言えませんでした。たくさんの転倒が見られました。特にほかのクラスでは転倒が多かったので、明日はグリップがよくなっていることを願っています。今日のフィーリングはとてもよかったです。でも1周のペースにもっと取り組む必要があります。明日に向けて調子はいいです。着実にリズムを築き上げています。このサーキットでどのような走りができて、どのようなことが可能なのか様子を見たいと思います」

カル・クラッチロー(MotoGP 17番手)
カル・クラッチロー「今日はとてもうまくいきました。ヘレスでケガをしたあと、マシンに乗るのが難しかったので、今日の仕事には満足しています。FP1はとてもうまく行きました。右腕の腕上りがあったので、午後はハンドルバーのポジションを少し変更しました。でもそれがあまりよくなかったので、そのあとさらに変更しました。最終的に元のポジションに戻し、マシンをうまくコントロールすることができました。FP2でも感触はよかったです。今日は新品タイヤを使いませんでした。新品タイヤで速いタイムを出すことよりも、仕事に取り組む方がいいと思ったからです。全体的には満足しています」

ステファン・ブラドル(MotoGP 22番手)
ステファン・ブラドル「今日はフィーリングを取り戻そうとがんばりました。テストでMotoGPマシンにはたくさん乗っていますが、久しぶりにこのマシンに乗ると、ストレートの加速と、そのパワーに驚かされます。6か月ぶりに乗ったので、このスピードに慣れ、すべてをコントロールするのに少し時間がかかりました。しかし、これは普通のことであり、今日はうまく行きました。毎周前進できました。明日に向けて準備はできています。ポジティブな初日でした。ここまでのところうまく行っているので、明日が楽しみです」

MotoGP リザルト

順位 No. ライダー マシン タイム/差
120F.クアルタラロヤマハ1'56.502
221F.モルビデリヤマハ+0.007
388M.オリベイラKTM+0.048
45J.ザルコドゥカティ+0.081
512M.ビニャーレスヤマハ+0.166
636J.ミルスズキ+0.374
741A.エスパルガロアプリリア+0.539
844P.エスパルガロKTM+0.557
930中上貴晶Honda+0.571
1043J.ミラードゥカティ+0.607
1133B.ビンダーKTM+0.777
1246V.ロッシヤマハ+0.788
1342A.リンススズキ+0.852
149D.ペトルッチドゥカティ+1.118
154A.ドヴィツィオーゾドゥカティ+1.130
1673アレックス・マルケスHonda+1.186
1735カル・クラッチローHonda+1.251
1853T.ラバトドゥカティ+1.275
1963F.バニャイアドゥカティ+1.337
2038B.スミスアプリリア+1.659
2127I.レクオナKTM+1.876
226ステファン・ブラドルHonda+1.922

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