Round04チェコチェコGP

MotoGP

2020年8月8日(土)

ブルノ・サーキット
天候:晴れ
気温:31℃
コースコンディション:ドライ

第4戦 チェコGP

クラッチローが12番手。
中上貴晶は17番手から追い上げのレースに挑む

第4戦チェコGPの予選は、フリー走行で総合8番手につけたカル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)がダイレクトでQ2進出を果たし、12番グリッドを獲得しました。スペインGPで痛めた左手首舟状骨も順調に回復し、今大会は走るごとにリズムを取り戻してペースを上げました。その走りをQ2でも発揮する予定でしたが、荒れた路面に足元をすくわれて痛恨の転倒を喫し、12番グリッドに終わりました。4列目からの決勝となりますが、2年前の大会で優勝しているだけに、決勝での追い上げに期待されます。

初日9番手と好調なスタートを切った中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)は、フリー走行でトップから1秒差に17台という大激戦の中で12番手に終わりました。Q1からの予選となりましたが、すばらしい走りでQ2進出を確実なものにしました。しかし、ベストタイムを出した周回に、トラックリミットのペナルティーでベストタイムがキャンセルとなり、セカンドタイムで17番手が確定しました。前戦アンダルシアGPでは自己ベストリザルトの4位でフィニッシュした中上。今大会も追い上げのレースに挑みます。

右腕上腕の骨折で欠場しているマルク・マルケス(Repsol Honda Team)の代役として出場のステファン・ブラドルが、セッションをこなすごとに確実にタイムを上げて20番グリッドを獲得しました。新型コロナウイルスの影響で、マシンの開発テストが長く中断していました。2月のテスト走行以来、ぶっつけ本番でのレースとなりましたが、決勝ではポイント獲得を目標に挑みます。

前戦アンダルシアGPでベストリザルトの8位でフィニッシュしたアレックス・マルケス(Repsol Honda Team)は21番グリッドでした。今日はFP4で転倒を喫し、予選では新品タイヤのパフォーマンスをしっかり生かすことができませんでした。これがMotoGPクラス3戦目となるアレックス。明日の決勝では経験値を高め、マシン攻略とベストリザルト更新に挑みます。

 

コメント

カル・クラッチロー(MotoGP 12番手)
カル・クラッチロー 「予選では9コーナーで転倒してしまいましたが、それを除けば今日はいい一日でした。転倒は僕のミスです。マシンを少し寝かせすぎたにもかかわらず、コーナー出口でうまく加速するために、フロントブレーキを掛けすぎてしまいました。とても速く感じましたが、あまりいいラップにはなりませんでした。でもレースウイークを通していい仕事をしてきた自信があります。マシンのフィーリングもよくなりました。明日はいいレースができると思います」

中上貴晶(MotoGP 17番手)
中上貴晶 「Q1でかなりいいラップタイムを刻むことができたのでQ2に進めると思っていました。しかし、ベストタイムをマークしたときに、グリーンの部分に乗ってしまい、Q2に進出できるはずのベストタイムがキャンセルされてしまいました。17番手というグリッドはとても残念ですが、決勝に向けて、できるだけ準備はしてきました。おそらく、明日も難しいレースになると思うので、いいスタートを切って、最後までしっかり走りきろうと思っています。今回もラップタイムが接近しています。タイヤを持たせる走りは難しいですが、ミスをしないように集中したいです。最低限の目標はレースを完走することですが、いい結果を出せるように全力を尽くします」

ステファン・ブラドル(MotoGP 20番手)
ステファン・ブラドル 「今日はフィーリングがよくなりました。周回するごとに前進しています。サーキットのグリップも、まだ探っている状態ですが、ほかの多くのライダーも同じことに取り組んでいると思います。今日は忙しい一日でした。HRCとともにいろいろなセッティングに取り組みました。そのため、予選に向けた1周のタイムに集中することができませんでした。明日のレースではマシンのことをもっと学び、理解するのに最も役に立つと思います。長いレースになりますが、どうなるか楽しみです」

アレックス・マルケス(MotoGP 21番手)
アレックス・マルケス 「今日は最終的なポジションを見て分かる通り、厳しい一日でした。新品タイヤを最大限活用できるように取り組む必要があります。予選はネガティブでしたが、FP4は転倒したことを除けばそれほど悪くはなかったです。レースウイークを通してペースもまずまずです。後方からのスタートが難しいことは分かっていますが、気持ちはポジティブです。長いレースになると思うので、ペースは重要です。タイヤの選択をしなければなりませんが、僕のレースペースではポジションを上げられると思いますし、たくさんのことを学べると思います」

MotoGP リザルト

順位 No. ライダー マシン タイム
15J.ザルコドゥカティ1'55.687
220F.クアルタラロヤマハ1'55.990
321F.モルビデリヤマハ1'55.998
441A.エスパルガロアプリリア1'56.074
512M.ビニャーレスヤマハ1'56.131
644P.エスパルガロKTM1'56.142
733B.ビンダーKTM1'56.299
89D.ペトルッチドゥカティ1'56.454
936J.ミルスズキ1'56.512
1046V.ロッシヤマハ1'56.515
1142A.リンススズキ1'56.571
1235カル・クラッチローHonda 1'56.797
1388M.オリベイラKTM 1'56.328
1443J.ミラードゥカティ1'56.352
1553T.ラバトドゥカティ1'56.695
1627I.レクオナKTM 1'56.764
1730中上貴晶Honda 1'56.822
184A.ドヴィツィオーゾドゥカティ1'57.034
1938B.スミスアプリリア1'57.438
206ステファン・ブラドルHonda1'57.573
2173アレックス・マルケスHonda1'57.606

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