Round03アンダルシアアンダルシアGP

Moto3

ヘレス・サーキット・アンヘル・ニエト

第3戦 アンダルシアGP

Honda勢最上位は総合2位の小椋藍。タイトルを目指して若手ライダーたちが躍動

大接戦が続くMoto3クラス。先週の第2戦スペインGPも最終ラップまで10台前後が優勝を争う厳しい戦いとなり、世界中のレースファンを魅了しました。スペインGPでは、予選15番手からすばらしい追い上げを見せた小椋藍(Honda Team Asia)が2位でフィニッシュ。開幕戦カタールGPの3位に続く2戦連続表彰台獲得で総合2位に浮上しました。高い気温と路面温度の中で、思うようにセッティングを進められなかったという小椋ですが、先週のスペインGPのデータをベースに今週は初優勝を目指します。

開幕戦カタールGPで2位でフィニッシュのジョン・マクフィー(Petronas Sprinta Racing)は、先週のスペインGPでも優勝争いに加わりましたが、最終ラップの最終コーナーで他車と接触して転倒リタイアに終わりました。今週はその雪辱に挑みます。

総合4位にはハウメ・マシア(Leopard Racing)。スペインGPでは11位と表彰台争いに加われませんでしたが、連戦となるアンダルシアGPでは今季初優勝を目指します。そして、開幕戦から2戦連続でPPを獲得した鈴木竜生(SIC58 Squadra Corse)も、今季初表彰台、初優勝を目指します。カタールGPは5位。スペインGPは優勝争いに加わったものの、決め手を欠いて8位でした。

総合6位にはガブリエル・ロドリゴ(Kömmerling Gresini Moto3)で、カタールGPを6位、スペインGPで7位とコンスタントにシングルフィニッシュ。今大会は今季初表彰台とキャリア初優勝を目指します。総合7位には、スペインGPで3位になったトニ・アルボリーノ(Rivacold Snipers Team)と続き、2戦を終えて、トップ10に6人のHonda勢が名前を連ねています。

Honda Team Asiaから出場のルーキー、國井勇輝は、初ポイント獲得に挑みます。開幕戦カタールGPは18位、スペインGPではマイナートラブルでリタイアとなりました。得意とするヘレスだけに、今大会の初ポイント獲得に気合を入れています。

昨年、FIM CEV Moto3ジュニア世界選手権に参戦し総合5位の山中琉聖(Estrella Galicia 0,0)も、今季初ポイント獲得に挑みます。開幕戦カタールGPで20位、スペインGPではポイント獲得にあと一歩の16位でした。昨年はワイルドカードなどで4戦に出場して最高9位になっているだけに、今季初ポイント獲得に闘志を燃やしています。

Hondaは、17年はシーズン史上最多優勝記録となる17勝、18年は11勝、昨年は14勝を挙げて3年連続でコンストラクターズタイトルを獲得しました。現在のMoto3クラスは、厳しいレギュレーションのため、アドバンテージを築くことが難しいカテゴリーとなっていますが、Honda NSF250RWは、シーズンを通して高いパフォーマンスを発揮。今年も4年連続19人目のライダーズタイトル、そして20回目のコンストラクターズタイトル獲得に向けて、アンダルシアGPで今季初優勝を目指します。

 

コメント

小椋藍(Moto3 総合2位)
「先週のスペインGPは、予選でかなり苦戦しました。もっと前方のグリッドに近付くためにはあと0.5秒から0.6秒必要です。今週末は予選でいいラップタイムを出せるように一生懸命がんばります。先週末はレースペースでいいフィーリングがありました。でも、またゼロからのスタートです。今回もまたとても厳しいレースになると思います」

ジョン・マクフィー(Moto3 総合3位)
「今シーズンはとても短いので、先週末の結果はとても残念です。ポイントを獲得できなかったことは大きく影響します。でも、くよくよしていられません。次のレースに集中しなければなりません。この状況でもよかったことは、今週末またトライできることです。ポジティブなフィードバックがたくさんあります。データもあります。一番改善しなければならないことはスタートです。リズムもスピードもマシンのフィーリングもよかったのですが、唯一の問題はスタートで下がってしまったことです。今週末はそこを改善し、すばらしいレースをしたいです」

ハウメ・マシア(Moto3 総合4位)
「ヘレスのレースはとても難しく、なにが起きたのかまだよく分かっていません。ウォームアップのあとすべてうまくいっているように見えました。すばらしいレースができると思っていました。なにが問題だったのか把握しようとしているところです。今週もホームGPとなります。レースに向けてモチベーションはとても上がっています。問題を解決できればすばらしいレースができると思います。前方でバトルをする自信もありますし、表彰台にもチャレンジできると思います。それが今大会の一番の目標です」

鈴木竜生(Moto3 総合5位)
「2戦連続でPPを獲得しましたが、決勝では表彰台に立てない厳しい結果となりました。速いペースはあるのですが、それを生かして後続を引き離すという走りができていません。ヘレスでも序盤はよかったのですが、それをキープすることができませんでした。2週連続の開催となるアンダルシアGPは、自分のよさをしっかりと引き出せる戦いをしたいです」

国井勇輝(Moto3 総合23位)
「先週はとても暑く、滑りやすい路面コンディションで、セッティングに苦戦しました。タイヤのパフォーマンスをうまく引き出せませんでした。今週は、再びがんばって、もっとうまくタイヤを使えるセッティングを見つけたいと思います。そうすればレース中にもっと安定したラップタイムを刻めると思います。先週は残念な結果だったので、今回は前進したいです。がんばります」

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