Round03アンダルシアアンダルシアGP

Moto2

ヘレス・サーキット・アンヘル・ニエト

第3戦 アンダルシアGP

僅差の激戦が続くMoto2クラス。同サーキットでの2戦目で勢力図は変化するか

Moto2クラスでは、ウインターテスト、そして開幕戦カタールGPで好調な走りを見せたルカ・マリーニ(SKY Racing Team VR46)が、シーズン復活となったスペインGPでも好調をキープし、予選4番手から今季初優勝を達成。序盤でトップに浮上すると後続の追撃を振りきりました。この優勝で一気に総合3位に浮上。連戦となる第3戦アンダルシアGPでは2連勝が期待されます。

開幕戦カタールGPで初優勝を達成した長島哲太(Red Bull KTM Ajo)は、第2戦スペインGPで2位でフィニッシュ。2戦連続で表彰台を獲得し総合首位をキープしました。カタールGPは予選14番手から優勝。スペインGPでは予選8番手から2位で、タイムが接近するMoto2クラスで、長島の課題は予選の走りとなっています。今大会は好グリッド獲得を目指し、3戦連続表彰台と2勝目を目指します。

スペインGPが開催されるヘレスでは18年、19年と連覇しているロレンソ・バルダッサーリ(Flexbox HP 40)が、2戦を終えて総合2位。連戦となるアンダルシアGPで3年連続のヘレス制覇を目指します。開幕戦カタールGPで2位に入りましたが、先週のスペインGPでは8位と表彰台争いに加われませんでした。今週は今季初優勝を目指します。

カタールGPで3位、スペインGPで9位のエネア・バスティアニーニ(Italtrans Racing Team)も、今週のアンダルシアGPでMoto2クラス初優勝を目指します。

開幕戦カタールGPで5位、スペインGPで7位と着実にシングルフィニッシュを果たしているレミー・ガードナー(Onexox TKKR SAG Team)が総合5位、Moto2ルーキーのアーロン・カネット(Inde Aspar Team Moto2)はスペインGPで自己ベストリザルト更新の5位でフィニッシュを果たし総合6位につけています。Moto2マシンを乗りこなしてきているだけに、今週のアンダルシアGPでは初表彰台を目指します。

以下、スペインGPで3位表彰台に立ったホルヘ・マルティン(Red Bull KTM Ajo)が総合7位、カタールGPで4位でフィニッシュも、スペインGPでノーポイントに終わったジョー・ロバーツ(Tennor American Racing)が総合8位、スペインGP4位のサム・ロース(Estrella Galicia 0,0 Mark VDS)が総合9位、チャビ・ビエルゲ(Petronas Sprinta Racing)が総合10位と続いています。

Moto2クラス2年目となる21歳のタイ人ライダー、ソムキアット・チャントラ(IDEMITSU Honda Team Asia)は、スペインGPで転倒リタイアに終わりました。連戦となるアンダルシアGPでは今季初ポイント獲得を目指します。昨年はタイGPの9位を最高位に6回のポイント獲得で総合21位。オーストリアGPでは初フロントロー獲得の3番手になるなど、ルーキーとしてはすばらしい活躍を見せました。先週のスペインGPでは予選で2度の転倒を喫するなど気持ちが空回りした部分もありますが、今週は本来の実力を発揮する意気込みです。

チームメートでルーキーのアンディ・ファリド・イズディハールは、開幕戦カタールGPで22位、スペインGPで20位と着実に経験値を上げています。22歳のインドネシア人ライダーは、2016年と17年にFIM CEV Moto3ジュニア世界選手権に出場し、その後アジアロードレース選手権に参戦して経験を積みました。昨年9月のサンマリノGPでは、代役としてIDEMITSU Honda Team Asiaからグランプリデビューを果たして24位。経験のあるヘレスで2週連続の開催となるだけに、初ポイント獲得を目指します。

 

コメント

長島哲太(Moto2 総合1位)
「チームも僕も新しいシーズンのスタートをとてもうれしく思っています。優勝1回と2位を1回獲得できたことは思っていた以上の結果です。でも、まだ始まったばかりです。ほかのライダーたちがこれからどんどん強くなっていくことは分かっているので、前でレースできるように引き続き仕事に取り組み、前進していきたいと思います。同じサーキットで2回レースを行うことは初めての経験となります。再びヘレスで、しかもわずか数日後にまた戦うのは少し不思議な感じです。集中力をキープして、ペースを少し上げられるように前回のレースで得たデータを役立てることが非常に重要になってきます」

ロレンソ・バルダッサーリ(Moto2 総合2位)
「現在、チャンピオンシップで2位ですが、まだ2戦を終えたばかりなのであまり意味はありません。日曜日の8位という結果は残念でした。そこから学び、今週末にもっと強くならなければなりません。今週末もまたとても暑くなるので、タイヤがレース中ずっと持つように注意深くセットアップを進めなければなりません」

ルカ・マリーニ(Moto2 総合3位)
「同じサーキットで2レース連続というのは僕にとってはあまりいい状況ではありません。でも、先週末のヘレスのフィーリングを考えれば、うまくいくかもしれません。先週と同じように、体力面とタイヤの消耗、そして、いかにペースをキープするのかという点で大変なレースになると思います。でも、目標は忘れていません。集中力を維持して、前回同様にすばらしいチームワークを発揮し、日曜日にベストを尽くして、上位から離れないようにすることです」

アンディ・ファリド・イズディハール(Moto2 総合26位)
「今週末、再びヘレスを走ることができるのは、とてもうれしいことです。開幕が待ち遠しいです。もちろん先週末のレースを終えて、すべてを分析したので、さらに前進したいと思います。今回のレースも厳しい戦いになると思いますが、一番の目標は自分のペースと結果を上げていくことです」

ソムキアット・チャントラ(Moto2 総合30位)
「先週末の天候と路面コンディションはとても厳しいものでした。転倒で背中を痛めてしまいましたが、この数日、少し休むことができてよかったです。前回のレースはうまくいきませんでしたが、再びヘレスでレースをするチャンスがあって、とてもうれしいです。一生懸命集中して取り組み、2020年最初のポイントを獲得をしたいです」

モータースポーツ >  ロードレース世界選手権 >  2020 第3戦 アンダルシアGP Moto2 プレビュー

ニュース