Round03アンダルシアアンダルシアGP

Moto2

2020年7月26日(日)

ヘレス・サーキット・アンヘル・ニエト

第3戦 アンダルシアGP

バスティアニーニが初優勝


Moto2クラス2年目のエネア・バスティアニーニ(Italtrans Racing Team)が、21戦目にして初優勝を達成しました。今季は、開幕戦カタールGPで3位表彰台に立ち、好調なシーズンのスタートを切りましたが、4カ月半のインターバルで復帰した第2戦スペインGPは、予選11番手、決勝9位と思うような走りができませんでした。それに発憤したバスティアニーニは、2週連続となるアンダルシアGPで予選3番手から好スタートをきると、23周のレースで一度も首位を譲らずチェッカーを受けました。

前戦スペインGPで優勝したルカ・マリーニ(SKY Racing Team VR46)が2位でフィニッシュしました。今大会も優勝を狙っていましたが、すばらしい走りをしたバスティアニーニを抜くことはできませんでした。今週は、前戦スペインGPに比べて気温も路面温度も高く、フロントタイヤのパフォーマンスに苦しみました。2連勝を果たすことはできませんでしたが、2戦連続表彰台に立ち総合3位。総合首位と5点差としました。

初ポールポジション(PP)を獲得したマルコ・ベツェッキ(SKY Racing Team VR46)が3位初表彰台を獲得しました。ベツェッキは、好スタートを切ってホールショットを取ったバスティアニーニ、そしてチームメートのマリーニを追撃しましたが、抜きことはできませんでした。しかし、初PP、初表彰台を獲得したことで大きな自信を獲得しました。

以下、予選2番手のサム・ロース(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)が4位、Moto2ルーキーのアーロン・カネット(Openbank Aspar Team Moto2)が5位、スペインGPで3位のホルヘ・マルティン(Red Bull KTM Ajo)が6位でした。

トーマス・ルティ(Liqui Moly Intact GP)が7位、チャビ・ビエルゲ(Petronas Sprinta Racing)が8位と、ともに今季ベストリザルト。9位にステファノ・マンシィ(MV Agusta Forward Racing)、10位にマルセル・シュローター(Liqui Moly Intact GP)という結果でした。

開幕から2戦連続で表彰台に立った長島哲太(Red Bull KTM Ajo)は、土曜日のフリー走行の転倒が影響し今大会は11位に終わりましたが、総合首位をキープしました。

IDEMITSU Honda Team Asiaのルーキー、アンディ・ファリド・イズディハールは20位。チームメートのソムキアット・チャントラは、転倒リタイアでした。

 

コメント

エネア・バスティアニーニ(Moto2 優勝)
鈴木竜生「優勝することができてとてもうれしいです。今朝のウォームアップでいい走りができたので、もしかすると勝てるかも知れないと思いました。いいスタートが切れたので、ルカとのギャップをキープしようとプッシュしました。とにかく、本当にすばらしいレースになりました。マシンもとてもよかったです。すばらしいマシンに仕上げてくれたチームに感謝します」

ルカ・マリーニ(Moto2 2位)
鈴木竜生「レース前は再び優勝することを夢に見ていましたが、2位になれてうれしいです。なぜならチャンピオンシップでは5点差の3位。すばらしいリザルトです。バスティアニーニはすばらしい仕事をしました。彼は力強いスタートを切りました。何度も抜こうとしましたが、隙を見せませんでした。そのうち、フロントタイヤがオーバーヒートし、水温も上がりました。そのため終盤はチェッカーを受けることに集中しました。先週より厳しいレースになることは分かっていました。今日はマルコ(ベツェッキ)とダブル表彰台獲得。チームにとってもいい仕事ができました」

マルコ・ベツェッキ(Moto2 3位)
「マシンのフィーリングは最高によかったです。昨年は難しいシーズンでしたが、今年はマシンもチームもいいフィーリングがあります。ルカ(マリーニ)と一緒に表彰台に上がることができてとてもうれしいです。チームにとって、すばらしい結果になりました。みんな一生懸命に取り組みました。そして、すばらしい結果を達成できました。とても疲れました。アドレナリンは110%でした。フィニッシュしたあと、ルカと2人で祝おうとしましたが、マシンが近すぎて2人ともグラベルに出てしまい転倒してしまいました」

アンディ・ファリド・イズディハール(Moto2 20位)
「今週はしっかりと仕事をこなせました。走行するごとに改善することができたと思います。完走することはできましたが、期待していたものでもありませんでした。もっと行けると思います。せめて、15位あたりのグループにいなくてはといけないと思います。今日は、レース序盤、うまく走れずストレスを感じていましたが、周回を重ねるごとによくなっていきました。今日は20位ですが、次戦のブルノではもっと前でゴールしたいです」

ソムキアット・チャントラ(Moto2 リタイア)
「言うべきことは多くありません。今日は、申し訳ない気持ちでいっぱいです。気温、路面温度ともに高く、最終コーナーでフロントタイヤのグリップをなくしてしまい、転倒してしまいました。この失敗から学んでいかなければなりません。ブルノでは気持ちを切り替え、がんばります」

Moto2 リザルト

順位 No. ライダー マシン タイム/差
133エネア・バスティアニーニKALEX39'23.922
210ルカ・マリーニKALEX+2.153
372マルコ・ベツェッキKALEX+3.243
422サム・ロースKALEX+3.817
544アーロン・カネットSPEED UP+9.155
688ホルヘ・マルティンKALEX+11.988
712トーマス・ルティKALEX+13.857
897チャビ・ビエルゲKALEX+19.590
962ステファノ・マンシィMVアグスタ+20.199
1023マルセル・シュローターKALEX+20.262
1145長島哲太KALEX+20.447
1211ニッコロ・ブレガKALEX+21.464
1337アウグスト・フェルナンデスKALEX+24.804
1487レミー・ガードナーKALEX+26.370
1542マルコス・ラミレスKALEX+27.018
1657エドガー・ポンスKALEX+27.126
1716ジョー・ロバーツKALEX+30.228
1821ファビオ・ディ・ジャンアントニオSPEED UP+30.895
1964ボウ・ベンドスナイダーNTS+41.678
2027アンディ・ファリド・イズディハールKALEX+41.793
RT7ロレンソ・バルダッサーリKALEX+3Laps
RT24シモーネ・コルシMVアグスタ+4Laps
RT55ハフィス・シャーリン SPEED UP+11Laps
RT9ホルヘ・ナバロSPEED UP+14Laps
RT35ソムキアット・チャントラKALEX+18Laps
RT40ヘクター・ガルゾKALEX+19Laps
RT19ロレンソ・ダラ・ポルタKALEX+19Laps
RT99カスマ・ダニエル・カスマユディンKALEX+20Laps
RT96ジェイク・ディクソンKALEX+21Laps

Moto2 ポイントランキング

ライダー

順位 No. ライダー マシン 総合ポイント
145長島哲太KALEX50
233エネア・バスティアニーニKALEX48
310ルカ・マリーニKALEX45
444アーロン・カネットSPEED UP30
57ロレンソ・バルダッサーリKALEX28
688ホルヘ・マルティンKALEX26
722サム・ロースKALEX26
887レミー・ガードナーKALEX22
997チャビ・ビエルゲKALEX21
1072マルコ・ベツェッキKALEX20
1112トーマス・ルティKALEX15
1223マルセル・シュローターKALEX15
1316ジョー・ロバーツKALEX13
1462ステファノ・マンシィMVアグスタ13
1555ハフィス・シャーリン SPEED UP10
169ホルヘ・ナバロSPEED UP10
1711ニッコロ・ブレガKALEX6
1837アウグスト・フェルナンデスKALEX6
1964ボウ・ベンドスナイダーNTS5
2040ヘクター・ガルゾKALEX4
2121ファビオ・ディ・ジャンアントニオSPEED UP3
2296ジェイク・ディクソンKALEX2
2324シモーネ・コルシMVアグスタ1
2442マルコス・ラミレスKALEX1
2557エドガー・ポンスKALEX0
2619ロレンソ・ダラ・ポルタKALEX0
2727アンディ・ファリド・イズディハールKALEX0
282イェスコ・ラフィンNTS0
2999カスマ・ダニエル・カスマユディンKALEX0
3035ソムキアット・チャントラKALEX0

コンストラクター

順位 コンストラクター 総合ポイント
1KALEX75
2SPEED UP32
3MV AGUSTA13
4NTS5

ランキング詳細

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