Round04チェコチェコGP

Moto2

ブルノ・サーキット

第4戦 チェコGP

僅差のチャンピオンシップ争いを抜け出すのは誰か

接戦が続くMoto2クラスは、今大会も厳しい戦いが待ち受けています。昨年の大会も金曜日フリー走行ではトップから1秒差に18台がひしめく大接戦。今年も厳しい戦いが待ち受けています。

その中で気合を入れるのが3戦を終えて優勝、2位と2回の表彰台に立った長島哲太(Red Bull KTM Ajo)です。第3戦アンダルシアGPは、フリー走行の転倒が影響して決勝は11位と満足いく走りが出来ませんでしたが、今大会は、再び、優勝争いに浮上する意気込みです。

前戦アンダルシアGPで念願の初優勝を達成、意気上がるエネア・バスティアニーニ(Italtrans Racing Team)が、今大会も優勝と表彰台獲得を目指します。Moto2クラスにスイッチして2年目のシーズン。昨年、初表彰台を獲得したのがブルノでした。相性のいいサーキットで総合首位を目指します。

今季開幕戦から好調なルカ・マリーニ(SKY Racing Team VR46)が、今季2勝目と3戦連続表彰台を目指します。今年はフリー走行からの取り組みを変えて、決勝レースを想定した走り込みに重点を置いています。それが功を奏し、安定した走りをするようになりました。総合首位の長島哲太、総合2位のバスティアーニ、そしてマリーニの上位3人の差は、わずか5点。ランキング争いにも注目です。

総合4位にはルーキーのアーロン・カネット(Openbank Aspar Team Moto2)、開幕から3戦連続でシングルフィニッシュ。ヘレスの2連戦では連続5位と着実にMoto2マシンを乗りこなしています。今大会からの3連戦では初表彰台も期待されます。

以下、ロレンソ・バルダッサーリ( Flexbox HP 40)、ホルヘ・マルティン(Red Bull KTM Ajo)、ヘレスの2連戦で連続4位のサム・ロース(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)、レミー・ガードナー(Onexox TKKR SAG Team)、チャビ・ビエルゲ(Petronas Sprinta Racing)と続き、前戦アンダルシアGPで初ポールポジションを獲得、そして3位になり初表彰台獲得のマルコ・ベツェッキ(SKY Racing Team VR46)が総合10位と続いています。

3戦を終えてノーポイント。スペインGP、アンダルシアGPのヘレス2連戦で連続転倒リタイアに終わっているソムキアット・チャントラ(IDEMITSU Honda Team Asia)が、今季初ポイント獲得を目指します。昨年の大会はケガからの復帰戦でしたが、初コースで15位。今年は昨年のタイGPの9位をしのぐベストリザルトを目標にします。

ルーキーのアンディ・ファリド・イズディハール(IDEMITSU Honda Team Asia)は、3戦を終えてノーポイントですが、3戦連続で完走を果たし、確実に経験値を上げています。今大会は初ポイント獲得を目指します。

 

コメント

長島哲太(Moto2 総合1位)
「前回のアンダルシアGPは難しい週末でした。今大会は前戦のことは忘れて3連戦を楽しみにしたいです。3連戦はだれにとっても大変です。ライダーだけではなく、メカニックやチームスタッフ全員にとって、ハードな日程です。ヘレスよりも気温が低いので戦いやすいと思います。みんなそれは喜んでいると思います。昨年のチェコGPでは9位でした。日曜日にはもっといい結果を出したいです」

エネア・バスティアニーニ(Moto2 総合2位)
「Moto2クラスの初優勝は最高の気分でした。こうしたレースを繰り返せるようにがんばります。マシンはとてもいいフィーリングです。チームはすばらしい仕事をしています。すべてがようやくうまくまとまってきています。ブルノは優勝したことはありませんがとても好きです。Moto2クラスの初表彰台が昨年のブルノでした。Moto3クラスでも何度か表彰台を獲得しています。今週末は自信がありますが、いつものように全力でレースに挑みます」

ルカ・マリーニ(Moto2 総合3位)
「ヘレスではチームメイトのマルコ(ベツェッキ)と一緒に表彰台に上がりました。チームにとってはすばらしい瞬間になりました。みんなで素晴らしい仕事をしてきたことを証明しました。サーキットだけではなく、家にいるときもVR46のみんなとトレーニングをしてきました。2018年のブルノでは表彰台に上がりましたが、昨年は上がれませんでした。トップ3に向けて戦うためには何が必要なのかを慎重に探さなければなりません。それが目標です」

ソムキアット・チャントラ(Moto2 ノーポイント)
「ブルノはとても楽しいサーキットなので、走れるのがとてもうれしいです。前回のヘレスはあまりいいレースができなかったので、今回はもっといい仕事をして完走したいです。ハードなトレーニングを続けてきたので、強さを感じています。いい結果を残せるようにベストを尽くします」

アンディ・ファリド・イズディハール(Moto2 ノーポイント)
「ブルノがとても楽しみです。金曜日のフリー走行が待ち遠しいです。僕にとっては初めてのサーキットなので、過去のレースとプラクティスセッションのビデオを見て勉強してきました。実際に走行すれば昨年のチームのデータと比べることができます。いいレースウイークになることを願っています」

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