Round03アンダルシアアンダルシアGP

Moto3

2020年7月26日(日)

ヘレス・サーキット・アンヘル・ニエト

第3戦 アンダルシアGP

鈴木がポール・トゥ・ウィンで今季初優勝

開幕から3戦連続でポールポジション(PP)を獲得した鈴木竜生(SIC58 Squadra Corse)が、今季初優勝を達成しました。前戦スペインGPはPPを獲得する速さをアピールするも、集団となった優勝争いの中で8位に終わりました。その反省から今大会は、接戦に強いセッティングとし、それが今季初優勝につながりました。スタートからゴールまで100%、とにかく積極的に前に出る走りは、見ている者に強烈な印象を与えました。

2位にはジョン・マクフィー(Petronas Sprinta Racing)で、開幕戦カタールGPに続き、今季2回目の表彰台獲得となりました。前戦スペインGPでは、最終ラップの攻防で他者と接触して転倒。表彰台争いをしていただけに悔しい結果となりました。今大会は、その雪辱を果たしました。

今大会はレースペースが上がったことで、終盤のトップ集団は7台となりました。その中でガブリエル・ロドリゴ(Kommerling Gresini Moto3)が5位、チームメートのジェレミー・アルコバが7位という結果でした。

その後方では、セルジオ・ガルシア(Estrella Galicia 0,0)が8位、ルーキーの山中琉聖(Estrella Galicia 0,0)が9位、前戦スペインGPで3位表彰台に立ったトニ・アルボリーノ(Rivacold Snipers Team)が10位という結果でした。

予選2番手から3戦連続表彰台と初優勝の期待が膨らんだ小椋藍(Honda Team Asia)は、8周目の9コーナーで後続のハウメ・マシア(Leopard Racing)の転倒に巻き込まれ、再スタートしましたが、15周を終えてピットに戻りリタイアとなりました。チームメートの國井勇輝(Honda Team Asia)は16位。15位争いからは10秒ほど遅れてのゴールとなりましたが、ポイント獲得に向けて大きく前進しました。

コメント

鈴木竜生(Moto3 優勝)
鈴木竜生「スタートからゴールまで100%の走りでした。いつも、最終ラップまで大混戦の優勝争いになりますが、今日はかなり台数もしぼられて、全体的にクリーンなレースでした。すぐ後ろにロドリゴがいました。彼はいつもはアグレッシブなライダーですが、今日は競り合いの中でいい走りをしていました。先週のスペインGPは1分47秒台の戦いでしたが、今日は1分36秒台のレースとなり、ペースが速くなったこともトップ集団が小さくなった理由だと思います。開幕から3戦連続PPを獲得して3度目の正直。本当にうれしいです」

ジョン・マクフィー(Moto3 2位)
ジョン・マクフィー「最終ラップに入るときは、先週のスペインGPのデジャヴを感じましたが、今回はなにをすべきなのか分かっていました。本能的にアタックしたかったのですが、スズキが守りの走りをしたので、僕は2位という結果を受け入れることにしました。チャンピオンシップの戦いに戻れたような気持ちです。すばらしいレースでした。チームはベースのセットアップがうまく機能するように、とてもいい仕事をしてくれました。このサーキットは僕にとっては難しいところなので、自信につながりました。前に進むことができてとてもいい気分です。次戦のブルノは初めてGPの優勝をした場所なので、とても楽しみです」

ガブリエル・ロドリゴ(Moto3 5位)
ガブリエル・ロドリゴ「いいレースができました。オーバーテイクされるのを避けるためにかなりタイトなラインを走りました。そして集団の後ろにつきました。タイヤの消耗がとても早く、終盤のフィーリングはあまりよくありませんでした。何度か危ない瞬間があったので、ポイントを守ることを選びました。表彰台争いができたらよかったのですが、これまであまりいい走りができなかったサーキットで5位を獲得できたのは明らかに前進できた結果です。この先は僕のライディングスタイルにあうサーキットがあるのでとても楽しみです」

山中琉聖(Moto3 9位)
山中琉聖「前回と比べてグリッドがよかったので、1、2周目がすごく楽でしたが、その反面、その1、2周目にプッシュできなかったのことが課題になりました。そのあと、リズムよく走れたしプッシュすることができました。今日はグループのトップで走れて自信になりました。まずは、今年最初のポイントを取れてよかったです」

國井勇輝(Moto3 16位)
國井勇輝「先週のスペインGPに比べ、マシンの感じはとてもよくなりました。でも、まだブレーキングに悩んでいて、思ったような走りはできていません。それでも、今季ベストの順位でフィニッシュしました。ポイント獲得にも近づけたので、次のブルノではそれが目標になります」

小椋藍(Moto3 リタイア)
小椋藍「今日は転倒でレースは終わりました。残念です。今大会で得たマシンのセッティングには、とても満足しています。先週のレースは苦戦しましたが、今日のマシンは完ぺきな状態でした。ほかの選手たちと比べても特別だったと思います。今回は後続の転倒に巻き込まれての転倒となりました。マシンの状態がよかっただけに、今日は前に出て逃げてもよかったかなと思います。次のチェコGPに向けて気持ちを切り替えます。引き続きマシンの改善を続け、いいレースをしたいです」

Moto3 リザルト

順位 No. ライダー マシン タイム/差
124鈴木竜生Honda39'18.861
217ジョン・マクフィーHonda+0.064
313C.ヴィエッティKTM+0.134
440D.ビンダーKTM+0.628
52ガブリエル・ロドリゴHonda+0.817
625R.フェルナンデスKTM+2.742
752ジェレミー・アルコバHonda+3.315
811セルジオ・ガルシアHonda+4.853
96山中琉聖Honda+4.887
1014トニ・アルボリーノHonda+4.988
1127鳥羽海渡KTM+5.301
1255R.フェナティハスクバーナ+5.603
1399C.タタイKTM+6.783
1482S.ネパKTM+7.729
1523ニッコロ・アントネッリHonda+7.776
1692國井勇輝Honda+17.641
1770B.バルテュスKTM+17.416
1873M.コフラーKTM+20.821
1950J.デュパスキエKTM+20.833
2089カイルール・イダム・パウィHonda+22.445
2154R.ロッシKTM+22.500
2216A.ミニョKTM+34.688
RT9D.ピッツォーリKTM +2Laps
RT7デニス・フォッジャHonda +3Laps
RT53D.オンジュ KTM +4Laps
RT71佐々木歩夢KTM+6Laps
RT5ハウメ・マシアHonda +7Laps
RT75A.アレナスKTM +8Laps
RT79小椋藍Honda +8Laps
RT12フィリップ・サラクHonda +14Laps

Moto3 ポイントランキング

ライダー

順位 No. ライダー マシン 総合ポイント
175A.アレナスKTM50
224鈴木竜生Honda44
317ジョン・マクフィーHonda40
479小椋藍Honda36
52ガブリエル・ロドリゴHonda30
613C.ヴィエッティKTM27
725R.フェルナンデスKTM26
814トニ・アルボリーノHonda23
95ハウメ・マシアHonda19
1052ジェレミー・アルコバHonda19
1116A.ミニョKTM13
1240D.ビンダーKTM13
1311セルジオ・ガルシアHonda13
1412フィリップ・サラクHonda8
1523ニッコロ・アントネッリHonda8
166山中琉聖Honda7
177デニス・フォッジャHonda7
1827鳥羽海渡KTM7
1955R.フェナティハスクバーナ7
2082S.ネパKTM6
2171佐々木歩夢KTM5
2221A.ロペスハスクバーナ5
2353D.オンジュKTM4
2499C.タタイKTM3
2592國井勇輝Honda0
2670B.バルテュスKTM0
2773M.コフラーKTM0
2850J.デュパスキエKTM0
2989カイルール・イダム・パウィHonda0
3054R.ロッシKTM0
319D.ピッツォーリKTM0
3260D.ガイガーKTM0

コンストラクター

順位 コンストラクター 総合ポイント
1KTM66
2Honda65
3ハスクバーナ10

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