Round03アンダルシアアンダルシアGP

Moto3

2020年7月25日(土)

ヘレス・サーキット・アンヘル・ニエト
天候:晴れ
気温:35℃
コースコンディション:ドライ

第3戦 アンダルシアGP

鈴木が3戦連続でポールポジションを獲得

Moto3クラスは、鈴木竜生(SIC58 Squadra Corse)がすばらしい走りをみせて、開幕から3戦連続でPPを獲得しました。鈴木は前戦スペインGPでは終始トップグループに加わるも、最終ラップの攻防で8位に終わる悔しいレースでした。今大会はその反省からブレーキングの安定性を上げて、混戦に強いセットアップとしました。一方で、こうした方向性のセットアップはコーナリングスピードに影響が出ますが、そのハンディキャップをものともしない力強い走りでPPを獲得しました。

開幕から2戦連続で表彰台に立ち、総合2位につける小椋藍(Honda Team Asia)は、今季初のフロントローを獲得しました。前戦スペインGPでは2位表彰台に立つも、思ったような走りではありませんでした。そこで、セッティングの方向性を変えて金曜日のフリー走行に挑みました。その結果、好調だった2月の公式テストの状態に近づき、フィーリングは大幅に改善されました。そして迎えた予選では1回目のアタックが決まり、このタイムで今季初のフロントロー獲得となりました。

3番手のガブリエル・ロドリゴ(Kömmerling Gresini Moto3)が、昨年のカタルニアGP以来、15戦ぶりにフロントローを獲得しました。前戦スペインGPで今季初表彰台獲得の3位になったトニ・アルボリーノ(Rivacold Snipers Team)が5番手。ジェレミー・アルコバ(Kömmerling Gresini Moto3)が7番手。総合3位のジョン・マクフィー(Petronas Sprinta Racing)が8番手、ハウメ・マシア(Leopard Racing)が10番手でした。

ルーキーの山中琉聖(Estrella Galicia 0,0)はQ2進出を果たし、17番グリッドを獲得。同じくルーキーの國井勇輝(Honda Team Asia)はQ1で5番手に終わり、この時点で19番グリッドが確定しました。決勝では、ともに今季初ポイント獲得を目指します。

開幕から2戦。Honda勢は強いレースをしていますが、まだ優勝はありません。今大会では今季初優勝を目指します。

コメント

鈴木竜生(Moto3 ポールポジション)鈴木竜生
「今日は最初のアタックがうまく決まらず、PPは難しいと思いました。そして、取れるとも思いませんでした。しかし2回目のアタックはいい感じで走ることができました。まさか3戦連続でPPを取れるとは思っていなかったし、自分でもびっくりしました。今回はマシンのセッティングを、ブレーキングの安定性を高めて混戦に強い方向に変えました。この方向性でアベレージは上がりましたが、一発のタイムは出にくくなります。それでもPPを取れてとてもうれしいです。決勝が楽しみになりました。過去2戦、PPを取れても表彰台に立てなかったので、今回は表彰台に立てるようにしたいです」

小椋藍(Moto3 2番手)小椋藍
「今日の結果に満足しています。先週からヘレスで走行していますが、初めて納得のいくアタックラップを取ることができました。しかし、まだコースの一部の区間では十分ではありません。明日のレースに備え、それを修正したいと思います。難しいかもしれませんが、レースで結果を出すために全力でトライします」

ガブリエル・ロドリゴ(Moto3 3番手)ガブリエル・ロドリゴ
「ようやくフロントローに並ぶことができました。先週末も今週も、速さはずっとありましたが、それをうまく生かせませんでした。今回は前方からスタートできるので、無駄なバトルでタイムを落とさずに済みます。数日前よりもマシンはとてもうまく機能しています。集団でのレースを期待していますが、強いライダーの一人になれると信じています」

ジェレミー・アルコバ(Moto3 7番手)ジェレミー・アルコバ
「マシンにはとても満足しています。どのようなコンディション、そして気温でも、うまく機能しました。FP3はとてもうまくいきました。予選では最初のスティントで、チームメートのガブリエル(ロドリゴ)とうまく走行することができました。しかし暑さでタイヤのパフォーマンスが少し落ちました。またフロントエンドにも少し問題がありました。2回目のスティントでは単独で走行してスリップストリームは使いませんでした。そのため7番手より悪いポジションになると思っていましたが、そんなに悪くはありませんでした」

國井勇輝(Moto3 19番手)國井勇輝
「今日は、自分のライディングスタイルもマシンのセットアップも大きな一歩を踏み出せました。Q1で出したタイムはよかったと思います。わずかにQ2進出には届きませんでしたが、先週との違いは大きいです。レースに向けて、まだタイヤの選択を考えています。レースではトップグループにとどまれるようにしっかりと走ります」

Moto3 リザルト

順位 No. ライダー マシン タイム
124鈴木竜生Honda1'45.410
279小椋藍Honda1'45.695
32ガブリエル・ロドリゴHonda1'45.706
425R.フェルナンデスKTM1'45.893
514トニ・アルボリーノHonda1'45.917
675A.アレナスKTM1'45.919
752ジェレミー・アルコバHonda1'46.057
817ジョン・マクフィーHonda1'46.061
913C.ヴィエッティKTM1'46.186
105ハウメ・マシアHonda1'46.258
1199C.タタイKTM1'46.297
1227鳥羽海渡KTM1'46.303
1311セルジオ・ガルシアHonda1'46.326
1453D.オンジュ KTM1'46.416
1512フィリップ・サラクHonda1'46.639
1671佐々木歩夢KTM1'46.870
176山中琉聖Honda1'46.926
1816A.ミニョKTM1'47.248
1992國井勇輝Honda1'46.583
2023ニッコロ・アントネッリHonda1'46.616
2155R.フェナティハスクバーナ1'46.808
2282S.ネパKTM1'46.917
237デニス・フォッジャHonda1'46.939
2473M.コフラーKTM1'47.016
2540D.ビンダーKTM1'47.143
2689カイルール・イダム・パウィHonda1'47.149
2754R.ロッシKTM1'47.390
2850J.デュパスキエKTM1'47.485
2970B.バルテュスKTM1'47.559
309D.ピッツォーリKTM1'48.037

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