Round02アルゼンチンアルゼンチンGP

Moto2

アウトドローモ・テルマス・デ・リオ・オンド

第2戦 アルゼンチンGP

大接戦のMoto2クラスで、アルゼンチンGPの優勝候補は?

Moto2クラスは、今年も激しい戦いが予想されます。開幕戦カタールGPでは、ウインターテストで好調だったロレンソ・バルダッサーリ(Flexbox HP 40)が優勝、2位には、MotoGPクラスからスイッチのトーマス・ルティ(Dynavolt Intact GP)、3位にはチームメートのマルセル・シュローターと続き、表彰台に立った3選手の差は約2秒でした。以下、レミー・ガードナー(ONEXOX TKKR SAG Team)、アウグスト・フェルナンデス(Flexbox HP 40)、サム・ロース(Federal Oil Gresini Moto2)と続きますが、優勝したバルダッサーリからトップ6の差が約3秒という大接戦でした。

バルダッサーリは、カタールGPの開催されるロサイル・インターナショナル・サーキットを得意とし、昨年の大会も2位と2年連続で表彰台に立ち、絶好のシーズンのスタートを切りました。一昨年はケガの影響もあり、思うような結果を残せませんでしたが、昨年は初優勝を含む5回の表彰台に立ち総合5位。今年はチャンピオン候補の一角に浮上。アルゼンチンGPでも優勝争いに加わることが期待されます。

Moto2クラス復帰のルティが開幕戦で表彰台に立ち、今季の活躍が期待されます。05年の125ccクラスのチャンピオンで、以後、250ccクラス、Moto2クラスで通算11勝。昨年は念願のMotoGPクラスにチャレンジしましたが、ケガもあり、思うような結果を残せませんでした。再起をかけた今年は、チャンピオン候補の一人として注目されています。

昨シーズン、フロントローを7回獲得、初表彰台獲得を果たしたシュローターが開幕戦カタールGPで初PPから3位表彰台に立ち、絶好のスタートを切りました。Moto2クラスで8年目のシーズン。Tech 3、Suter、KALEXとMoto2クラスでは経験豊富なライダーの一人。昨年、ブレイクしたシュローターのさらなる活躍が注目されます。

Hondaチームで500ccチャンピオンに輝いたワイン・ガードナーの息子レミーが開幕戦カタールGPで4位でフィニッシュ。大きな話題となりました。昨年、フロントローに並ぶなど、速さを見せていましたが、今年はウインターテストから好調で、開幕戦では予選5番手から優勝争いに加わって4位でフィニッシュしました。今大会は初表彰台の期待が寄せられます。

以下、注目選手は、開幕戦7位で14年のMoto3チャンピオンのアレックス・マルケス(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)、開幕戦8位のルカ・マリーニ(SKY Racing Team VR46)、開幕戦では12位でしたが、チャンピオン候補のブラッド・ビンダー(Red bull KTM Ajo)、さらに、Moto3クラスから昇格した、エネア・バスティアニーニ(Italtrans Racing Team)、ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(+Ego Speed Up)、昨年のMoto3チャンピオンのホルヘ・マルティン(Red bull KTM Ajo)の走りも注目されます。

今季からMoto2クラスに参戦、開幕戦カタールGPで24位のディマス・エッキー・プラタマ(IDEMITSU Honda Team Asia)、チームメートでカタールGPは転倒リタイアのソムキャット・チャントラは、ともに初めて経験するサーキットですが、初ポイント獲得を目指します。

日本人勢でただ一人参戦の長島哲太(ONEXOX TKKR SAG Team)。開幕戦では転倒リタイアに終わっていますが、今大会はポイント獲得とシングルフィニッシュを目指します。

コメント

ロレンソ・バルダッサーリ(Moto2 総合1位)
「カタールGPを終えて感じたことは、今年のMoto2クラスは、これまで以上に接近戦になるのではないかということでした。おそらく、アルゼンチンGPも激しいバトルになると思います。新しいエンジンと新しいフレームで引き続き開発が進みます。そのため、すべてのレースで、だれが優勝争いに加わってくるか分かりません。昨年の大会は、トップと5秒差で表彰台を逃しました。今年は表彰台に上がれるようにがんばります。長いシーズンなので、毎回ポイントを獲得できるようにしたいです」

トーマス・ルティ(Moto2 総合2位)
「カタールでは、すばらしいシーズンのスタートを切ることができました。アルゼンチンまでのインターバルは、一生懸命トレーニングに励みました。テルマス・デ・リオ・オンドはとても好きなサーキットです。一年に一度しか来ることがないので、いつも特別な感じがします。初日は路面が滑りやすくグリップはよくありませんが、そのあと徐々によくなります。レースウイークを通して路面の状況が大きく変わるので、それに合わせていきたいです。また、今年のMoto2マシンでは、初めて走ることなります。これまでのデータがあまり生きないと思うので、しっかりデータを積み重ねていきたいです」

マルセル・シュローター(Moto2 総合3位)
「アルゼンチンでは、カタール以上の成果を積み上げていきたいです。自信はあります。この2週間、しっかりトレーニングをこなしたので、準備は整っています。モチベーションはとても上がっています。連続で表彰台に立つのは簡単ではありませんが、集中力を維持し、引き続き一生懸命取り組んでいきます。この基本姿勢を忘れなければ、アルゼンチンと次のオースティンでもトップグループに入れると思います。それが目標です」

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