Round02アルゼンチンアルゼンチンGP

Moto2

2019.03.30(土)
アウトドローモ・テルマス・デ・リオ・オンド
天候:曇り/晴れ
気温:27℃
コースコンディション:ドライ

第2戦 アルゼンチンGP

大接戦のMoto2予選。ビエルゲがコースレコード更新で
ポールポジションを獲得

厳しい戦いが続くMoto2クラスは、今大会も大接戦となりました。今年から、Moto2クラスとMoto3クラスは予選方式が変わり、3回のフリー走行で総合14までの選手がダイレクトにQ2へ進出。15番手以下の選手が競うQ1では、上位4人がQ2へ繰り上がり(Q1で5番手以下の選手はこの時点でグリッドが確定)、Q2は18人の選手が出場します。

そのQ2を制したのは、初日のフリー走行で20番手だったチャビ・ビエルゲ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)で、FP3で10番手へとポジションを上げると、Q2では2015年にヨハン・ザルコがマークしたサーキットベストタイム(1分42秒809)を更新する1分42秒726の好タイムでPPを獲得しました。昨年の大会で初PPを獲得したビエルゲは、2年連続でアルゼンチンGPの予選を制し、決勝では初優勝を目指します。

予選2番手には初日10番手のマルセル・シュローター(Dynavolt Intact GP)で、開幕戦カタールGP(PP獲得)に続き、2戦連続フロントロー獲得となりました。昨シーズンは、フロントローを7回獲得、初表彰台獲得を果たしています。今年はMoto2クラスで8年目のシーズン。Tech 3、Suter、KALEXとMoto2クラスでは経験豊富なライダーの一人で、今年の活躍に注目が集まります。

初日2番手と好調なスタートを切ったサム・ロース(Federal Oil Gresini Moto2)が、フロントロー獲得の3番手。開幕戦カタールGPではトップグループに加わって6番手。今大会はMoto2クラスに復帰後の初表彰台、初優勝を目指します。

以下、2列目には、アレックス・マルケス(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)、初日トップタイムのトーマス・ルティ(Dynavolt Intact GP)、昨年総合3番手のブラッド・ビンダー(Red bull KTM Ajo)と続き、トップから6番手までのタイム差が、わずか0.147秒という大接戦でした。

今季、Moto2クラスにチャレンジのソムキャット・チャントラ(IDEMITSU Honda Team Asia)は、これがMoto2クラス2戦目とは思えない元気な走りで19番手、チームメートのディマス・エッキー・プラタマは29番手とコース攻略に苦戦しました。決勝では、ともに追い上げのレースに挑みます。

 

コメント

チャビ・ビエルゲ(Moto2 ポールポジション)
チャビ・ビエルゲ 「今日の結果はとてもうれしいです。アルゼンチンで2年連続のポールポジション獲得となりました。このサーキットでは、いつもいいフィーリングがあります。とても好きなところです。しかし、昨日は難しかったです。FP1はよかったのですが、FP2でソフトリアを使っているときにミスをしてしまい、再スタートできなくなってしまいました。FP3では、昨日の遅れを取り戻すために、一生懸命取り組みました。予選では、FP3のいいフィーリングをなかなか見つけられず苦戦しました。正直、みんなも苦戦していたようです。リアタイヤをスピンさせないように、スムーズに走ることに集中しました。明日は雨が降るかもしれないと聞きました。どのようなコンディションでもいい仕事ができると思います。レースを楽しみたいと思います。目標は、最終ラップまで優勝争いに加わることです。カタールGP同様、多くのライダーがコンマ数秒の差でバトルを繰り広げるレースになると思います。トップ5で戦えるようにがんばります。そして優勝できることを願っています」

マルセル・シュローター(Moto2 2番手)
マルセル・シュローター 「とてもうれしい結果になりました。昨日のフリー走行は、トップタイムのライダーたちについていけませんでしたが、最終的にはフロントローを獲得できました。FP3では軽い転倒で時間をかなりロスとしてしまいました。それでもいいタイムを出せるフィーリングがありました。ラップタイムも、セクションタイムもよかったです。予選では全力を尽くしました。フロントローを獲得できてとてもうれしいです」

サム・ロース(Moto2 3番手)
サム・ロース 「最後の最後に自己ベストラップを出しました。しかし、あまりいいフィーリングはありませんでした。自分のミスで、少し誤った方向へ進んでしまったかもしれません。フロントタイヤの選択を間違えました。そのため、いいパフォーマンスができずがっかりしました。ポールポジションを獲得できると思っていたので残念ですが、全体的にはとてもうまくいきました」

ソムキャット・チャントラ(Moto2 19番手)
ソムキャット・チャントラ 「予選では、今の自分にとってベストの走りができました。上位グループでスタートしたかったのですが、フライングラップ中、前車に前をふさがれてしまったため、タイムを更新できず、結果Q2に進出できず残念でした。バイクを万全の状態で準備してくれたチームに感謝します。明日は最後のラップまでベストの走りをします」

ディマス・エッキー・プラタマ(Moto2 29番手)
ディマス・エッキー・プラタマ 「今日はラップタイムを更新できてよかったです。最初は何度か失敗してしまいました。もしそれがなければもっといい結果を出せたと思います。バイクの状態はとてもよく、チームに感謝します。コースを攻め過ぎて、スムーズに走れませんでした。明日は、落ち着いて、レースに集中し最高の走りができるようにがんばります」

Moto2 リザルト

順位 No. ライダー マシン タイム
197チャビ・ビエルゲKALEX1'42.726
223マルセル・シュローターKALEX1'42.737
322サム・ロースKALEX1'42.738
473アレックス・マルケスKALEX1'42.773
512トーマス・ルティKALEX1'42.856
641ブラッド・ビンダーKTM1'42.873
787レミー・ガードナーKALEX1'42.969
87ロレンソ・バルダッサーリKALEX1'42.975
911ニッコロ・ブレガKALEX1'43.008
1024シモーネ・コルシKALEX1'43.061
119ホルヘ・ナバロSPEED UP1'43.098
1233エネア・バスティアニーニKALEX1'43.103
1310ルカ・マリーニKALEX1'43.119
145アンドレア・ロカテリKALEX1'43.323
1527イケル・レクオナKTM1'43.452
1664ボウ・ベンドスナイダーNTS1'43.498
1788ホルヘ・マルティンKTM1'43.604
1821ファビオ・ディ・ジャンアントニオSPEED UP1'43.677
以下Q1        
1935ソムキャット・チャントラKALEX1'43.505
2077ドミニク・エガーターMVアグスタ1'43.576
2172マルコ・ベツェッキKTM1'43.619
2245長島哲太KALEX1'43.669
2362ステファノ・マンシィMVアグスタ1'43.727
242イェスコ・ラフィンNTS1'43.730
2589カイルール・イダム・パウィKALEX1'44.037
2616ジョー・ロバーツKTM1'44.226
273ルーカス・ツロヴィッチKTM1'44.233
2896ジェイク・ディクソンKTM1'44.571
2920ディマス・エッキー・プラタマKALEX1'44.690
3065フィリップ・エッテルKTM1'44.825
3118シャビ・カルデルスKTM1'45.363
NC40アウグスト・フェルナンデスKALEX-

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