初日、HondaNSF250RWが上位を独占したMoto3クラスは、2日目も好調で、初日トップのジョン・マクフィー(Petronas Sprinta Racing)がタイムを更新して首位をキープ。以下、トップ10に9人のHonda勢が名前を連ね、Q2にダイレクトに進出する14人のうち、11人がHondaライダーというすばらしい結果でした。
その後、Q1から繰り上がってきた4人を加え、18人の選手が出場して行われたQ2では、Honda勢は惜しくもPPを逃しましたが、3列目までにHonda勢が6人とNFS250WRのパフォーマンスの高さを証明しました。
Honda勢トップは、初日2番手のトニー・アルボリーノ(VNE Snipers)で3番手、開幕戦カタールGPで2番手になったロレンソ・ダラ・ポルタ(Leopard Racing)が、順調にタイムを上げて4番手、初日3番手と好調なスタートを切ったニッコロ・アントネッリ(SIC58 Squadra Corse)は5番手、Moto3クラスに復帰して2戦目となるロマーノ・フェナティ(VNE Snipers)が7番手と続きました。
初日のフリー走行で転倒を喫し13番手だった鳥羽海渡(Honda Team Asia)が大接戦の中で8番手、初日15番手の佐々木歩夢(Petronas Sprinta Racing)が9番手へとポジションを上げました。
フリー走行でトップタイムをマークしたマクフィーは、大接戦の中で11番手、開幕戦カタールGPで4番手のマルコス・ラミレス(Leopard Racing)が12番手、ガブリエル・ロドリゴ(Kommerling Gresini Moto3)が13番手、フリー走行で総合7番手と好調な走りをみせた鈴木竜生(SIC58 Squadra Corse)はアタックのタイミングを逃し14番手、ルーキーの小椋藍(Honda Team Asia)は、初日から2秒以上タイムを短縮して15番手へと浮上しました。
アルゼンチンGP決勝は、毎年、大接戦となります。今年もトップグループが大集団になることが予想されますが、Honda勢の開幕2連勝が期待されます。
トニ・アルボリーノ(Moto3 3番手)
「1列目を獲得できてとてもうれしいです。予選セッションが始まったときは、マシンの状態はまだ100%ではありませんでした。マシンを調整してセッション終盤に戻ったとき、すぐにその選択がよかったことが分かりました。すでに速いタイムを出していたのですが、もっといいタイムを出せると思い、最後にベストを尽くしてアタックしました。すばらしいタイムを出せました」
ロレンソ・ダラ・ポルタ(Moto3 4番手)
「今日は4番手になれてとてもうれしいです。ポジティブな日でした。このサーキットは、ほかのライダーのスリップストリームを使うことがとても難しいので、このポジションに文句は言えません。Q2セッションはだれもコースに出ようとしなかったのでトリッキーでした。最後にようやくタイムアタックすることができました。2列目グリッドを獲得できたことはポジティブです。明日の天気がどうなるかは分かりませんが、明日も一歩前進したいです。準備は整っています」
ニッコロ・アントネッリ(Moto3 5番手)
「今日の結果には満足しています。5番グリッドから決勝に挑みます。明日はタイヤをいかに温存するかにかかっていると思います。いいスタートを切って、終盤の勝負どころでしっかり走れるようにしたいです。戦略を間違えないようにしなければいけません」
ロマーノ・フェナティ(Moto3 7番手)
「予選セッションには満足しています。昨日から抱えていたブレーキングの問題を解決できました。明日はいい走行ができると思います。明日はウエットのレースになりそうなので、しっかりコンディションに合わせていく必要があります」
鳥羽海渡(Moto3 8番手)
「正直フロントローを狙っていたのでとても残念です。3列目は、それほど悪くはないのですが、このサーキットは、1コーナーが混雑するので、なるべく前からスタートするというのが目標でした。3列目からのスタートですが、1周目にしっかりいいポジションで走り切れれば、いいレースができると思います。おそらく、大きなグループになると思うので、その中でいい位置取りをしたいです。バイクの状態はすごくいいです。あとはしっかり走って結果につなげるだけです」
佐々木歩夢(Moto3 9番手)
「Q2にいけてよかったです。今日はスピードもあったし、9番グリッドを獲得することができました。もう少しセッティングを見直したいところ、納得のいかないところもありますが、明日のウォームアップでしっかりセットアップをまとめたいです。昨日も今日もミディアムタイヤでタイムを更新できなかったのが残念でした。ハードで行けばよかったと思うくらいタイムがでませんでした。それを思えば、9番手は悪くないと思います。決勝はハードでいくので、決勝のタイヤに関しては心配していません」
鈴木竜生(Moto3 14番手)
「予選の作戦を完全に失敗しました。今大会は一人でもタイムを出せていたので、フリー走行と同じように行けばよかったのかなと思います。スリップを使うために、待ってしまったことで、一周しかアタックできませんでした。完全に不完全燃焼の予選になりましたが、カタールに比べるとかなりよかったと思います。決勝は天候がどうなるか分かりませんが、しっかり追い上げていきたいです」
小椋藍(Moto3 15番手)
「昨日から2秒以上タイムを短縮することができました。どのセクターもタイムが上がっているので、大幅なタイム短縮につながりました。フリーではセッションごとによくなりました。Q2でもう少し伸ばせたらよかったと思います。15番手というグリッドは残念ですが、全体的によくなっていますので、カタールのように全力で追い上げていきたいです」
順位 | No. | ライダー | マシン | タイム |
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1 | 5 | J.マシア | KTM | 1'48.775 |
2 | 44 | A.カネット | KTM | 1'49.094 |
3 | 14 | トニ・アルボリーノ | ![]() | 1'49.122 |
4 | 48 | ロレンソ・ダラ・ポルタ | ![]() | 1'49.128 |
5 | 23 | ニッコロ・アントネッリ | ![]() | 1'49.160 |
6 | 16 | A.ミニョ | KTM | 1'49.226 |
7 | 55 | ロマーノ・フェナティ | ![]() | 1'49.255 |
8 | 27 | 鳥羽海渡 | ![]() | 1'49.301 |
9 | 71 | 佐々木歩夢 | ![]() | 1'49.309 |
10 | 25 | R.フェルナンデス | KTM | 1'49.327 |
11 | 17 | ジョン・マクフィー | ![]() | 1'49.459 |
12 | 42 | マルコス・ラミレス | ![]() | 1'49.473 |
13 | 19 | ガブリエル・ロドリゴ | ![]() | 1'49.550 |
14 | 24 | 鈴木竜生 | ![]() | 1'49.622 |
15 | 79 | 小椋藍 | ![]() | 1'49.746 |
16 | 84 | J.コーンフェール | KTM | 1'49.974 |
17 | 21 | アロンソ・ロペス | ![]() | 1'49.975 |
18 | 77 | V.ペレス | KTM | 1'50.340 |
以下Q1 | ||||
19 | 22 | 真崎一輝 | KTM | 1'49.868 |
20 | 40 | D.ビンダー | KTM | 1'50.013 |
21 | 13 | C.ヴィエッティ | KTM | 1'50.015 |
22 | 7 | D.フォッジャ | KTM | 1'50.119 |
23 | 61 | C.オンジュ | KTM | 1'50.234 |
24 | 12 | F.サラク | KTM | 1'50.235 |
25 | 81 | A.ヴィウ | KTM | 1'50.239 |
26 | 54 | リカルド・ロッシ | ![]() | 1'50.314 |
27 | 69 | T.ブース・アモス | KTM | 1'50.943 |
28 | 11 | セルジオ・ガルシア | ![]() | 1'51.210 |
29 | 76 | M.ユルチェンコ | KTM | 1'51.564 |