Round19バレンシアバレンシアGP

Moto3 プレビュー

会場:バレンシア・サーキット・リカルド・トルモ

前戦でチャンピオンを決めたマルティンが今季8勝目、ディ・ジャンアントニオが総合2位の座を狙う

Moto3クラスは、前戦マレーシアGPでホルヘ・マルティン(Del Conca Gresini Moto3)がシーズン7勝目を挙げ、見事タイトルを獲得しました。今年は18戦を終えて11回のポールポジション獲得と、圧倒的なスピードを見せました。不運の転倒やケガのためにタイトル争いは終盤戦へともつれ込みましたが、地力に優るマルティンが最終的にチャンピオンに輝きました。来季はMoto2クラスにチャレンジします。

この結果、Hondaはライダーズ、コンストラクターズの両方でクラス最多となる18回目のタイトル獲得を達成しました。

前戦マレーシアGPで6位でフィニッシュ、最終戦バレンシアGPで総合2位を目指すファビオ・ディ・ジャンアントニオ(Del Conca Gresini Moto3)は、今季3勝目に気合を入れています。ディ・ジャンアントニオも来季はMoto2クラスへのスイッチが決まっており、Moto3でのラストランを優勝で飾る意気込みです。

エネア・バスティアニーニ(Leopard Racing)は総合4位。来季はMoto2クラスへのスイッチが決まっています。最終戦バレンシアGPでは今季2勝目を目指します。シーズン後半戦に入ってからは初優勝を含む4度の表彰台(今季通算では5回)に立ち、調子を上げているロレンソ・ダラ・ポルタ(Leopard Racing)は、今季2勝目に挑みます。

総合6位のアーロン・カネット(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は、ホームグランプリで今季初優勝を目指します。日本、オーストラリア、マレーシアと調子を上げている鈴木竜生(SIC58 Squadra Corse)は、最終戦バレンシアGPで念願の初表彰台獲得に挑みます。前戦マレーシアGPでは、決勝日朝のウォームアップ走行で転倒。右手を痛めてしまったことで厳しい戦いを強いられましたが、9位でフィニッシュしました。今大会は万全の体調で決勝を迎え、持てる力を存分に発揮する意気込みです。

後半戦に入って調子を上げている佐々木歩夢(Petronas Sprinta Racing)は、今季3回目のフロントロー獲得と初表彰台を目指します。今年はトップグループで走れる力をつけてきており、特に後半戦での走りは大きな注目を集めました。最終戦で今季ベストに挑む佐々木の走りに期待です。

鳥羽海渡(Honda Team Asia)も今季ベストに挑みます。今年の課題は予選でいいグリッドを獲得することでしたが、後半戦は後方グリッドから追い上げのレースが続いています。好グリッドから決勝に挑めば十分に表彰台に立てる走りをしている、鳥羽の最終戦の走りに注目です。

コメント

ホルヘ・マルティン(Moto3 チャンピオン)
「ワールドチャンピオンとしてシーズンを終えることができてうれしいです。だからといって、リラックスできるわけではありません。感動的なシーズンを優勝で終えたいと思います。バレンシアの最高の観客の前で、優勝することしか考えていません」

ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(Moto3 総合3位)
「今年最後のレースであり、同時にMoto3クラスやTeam Gresiniでも最後のレースとなります。チャンピオンシップ2位を獲得するためには、いい結果が必要です。最後のレースなので、できる限りいい結果で終えたいです。最終戦に向けて一生懸命トレーニングをして、準備してきました。セパンでの6位という残念な結果を忘れられるような結果を願っています」

エネア・バスティアニーニ(Moto3 総合4位)
「もちろん優勝で一年を終えたいと思います。しかし、バレンシアではあまりいい結果を残したことがありません。でも、今年学んできたことをすべて発揮して最高の結果を持ち帰り、完ぺきなかたちでシーズンを終えたいです」

鈴木竜生(Moto3 総合12位)
「前戦マレーシアGPではいい走りができていたのですが、決勝日朝のウォームアップでミスをして転倒し、その影響で100%の走りができませんでした。今回はシーズン最後のレース。そして走り慣れているコースなので、今季ベストとなる初表彰台の獲得を目指します。初日からしっかり走り込んで、いいグリッドから決勝に挑めるようにしたいです」

佐々木歩夢(Moto3 総合21位)
「今週末のバレンシアGPはシーズン最後のレースなので、今年学んだことをすべて出しきりたいです。この数戦、運のないレースが続いていますが、がんばり続ければ、運もついてくると信じています。マレーシアGPを終えてから1週間、できることはすべてやりました。バレンシアは好きなサーキットなので、今季ベストで終わりたいです」

鳥羽海渡(Moto3 総合22位)
「今年最後のレースなので、最高の結果で追われるようにがんばります。バレンシアはジュニア世界選手権で初優勝したサーキットです。好きなレイアウトなので、初日のフリー走行から決勝のつもりで走り、いいグリッドから決勝に挑みたいです」

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