Round19バレンシアバレンシアGP

Moto2 プレビュー

会場:バレンシア・サーキット・リカルド・トルモ

来季からMotoGPに昇格するバグナイアとオリベイラが、それぞれのチームでのラストランへ

Moto2クラスは、前戦マレーシアGPをタイトル王手で迎えたフランセスコ・バグナイア(SKY Racing Team VR46)が3位でフィニッシュし、チャンピオンを決めました。バグナイアは大接戦のMoto2クラスで、17戦中6回のポールポジションを獲得、レースでは8勝を挙げる圧倒的な強さを見せました。来季、MotoGPクラスへのチャレンジが決まっているバグナイアは、今大会、すべてのプレッシャーから解放され、伸び伸びとした走りで今季9勝目を目指します。

前戦マレーシアGPでバグナイアに先着するも、惜しくも総合2位となったミゲル・オリベイラ(Red Bull KTM Ajo)が、大会連覇と今季3勝目を目指します。オリベイラも来季はMotoGPクラスへの昇格が決まっており、これがMoto2クラスでの最後のレースとなります。タイトルは逃しましたが、シーズン最終戦を優勝で締めくくる意気込みです。

前戦マレーシアGPで8位のブラッド・ビンダー(Red Bull KTM Ajo)は、最終戦を待たずに総合3位が確定。今年はこれまでに3勝を挙げ、成長をアピールしました。来季はランキング上位の2選手がMotoGPクラスにスイッチするため、チャンピオン候補の筆頭となります。最終戦は、今季4勝目に挑みます。

以下、総合4位にロレンソ・バルダッサーリ(Pons HP40)、総合5位にはホームグランプリで今季初優勝を目指すアレックス・マルケス(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)、来季はMotoGPクラスにスイッチする総合6位のホアン・ミル(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は、Moto2クラス最後のレースで初優勝に挑みます。

総合7位のルカ・マリーニ(SKY Racing Team VR46)は、前戦マレーシアGPで初優勝を達成、その勢いで今季2勝目を目指します。総合8位のマルセル・シュローター(Dynavolt Intact GP)は、今年は初表彰台を獲得するなど、大きな成長を見せました。総合9位につけるチームメートのチャビ・ビエルゲは2度の表彰台を獲得し、シュローター同様、大きな成長をアピールしました。今大会は自身にとってのホームグランプリとなるだけに、シュローターとともに初優勝を目指します。

総合10位のファビオ・クアルタラロ(HDR Heidrun - Speed Up)も来季はMotoGPクラスへスイッチします。今年は第7戦カタルニアGPで初優勝を達成しており、Moto2クラスのラストランで今季2勝目を目指します。

長島哲太は、今季ベストリザルトを目指します。バレンシアはFIM CEVレプソルインターナショナル選手権時代に何度か走っており、自身にとって経験値の高いサーキットの一つ。来季はスペインのチームに移籍することが決まっており、これがIDEMITSU Honda Team Asiaでのラストランとなるだけに、初表彰台獲得に向けて闘志を燃やしています。長島同様、来季から他チームに移籍するチームメートのカイルール・イダム・パウィも、チームのラストランでベストリザルトを目指します。

コメント

フランセスコ・バグナイア(Moto2 チャンピオン)
「バレンシアのレースは特別です。Moto2クラスで最後のレース、そして、Sky Racing Team VR46でも最後のレースとなるからです。そして、ルカ(マリーニ)やチームのみんなと達成したい目標がまだあります。短くてテクニカルなこのサーキットで、チームタイトルを獲得できるよう、全力を尽くします。運を天に任せるようなことはせず、100%の力でがんばります」

ミゲル・オリベイラ(Moto2 総合2位)
「バグナイアがマレーシアでライダーズタイトルを獲得しました。タイトルを獲れなかった僕たちの目標は、チームタイトルを獲得することです。この重要な仕事を、なんとか達成したいです。来週はKTMとMotoGPのテストが始まりますし、今いるチームとの最後のレースになるので、全力を尽くします。本当に大事な週末になります」

ブラッド・ビンダー(Moto2 総合3位)
「今週末はチームタイトルに集中して取り組みます。ミゲルと力を合わせて、それを達成できるようにがんばります。バレンシアはユニークなサーキットです。ここでは、KTMマシンとの相性がいいことが分かっています。なぜなら昨年、僕たちは2人とも表彰台に上がっているからです。今年のウインターテストでもいい走りができています。シーズンをできるかぎりいいかたちで終え、オフシーズンのテストに入れるように全力でがんばります」

長島哲太(Moto2 総合20位)
「前戦マレーシアGPは今季ベストを狙いましたが、転倒リタイアに終わりました。とても残念でした。しかし、日本、オーストラリア、マレーシアと続いた3連戦は、自分の成長を感じることができたレースでした。それが結果につながらない歯がゆさを、今回はしっかり結果につなげたいです。IDEMITSU Honda Team Asiaで走る最後のレース。みんなに喜んでもらえる結果を残し、シーズンを終わりたいです」

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