Round19バレンシアバレンシアGP

Moto3 決勝

2018年11月18日(日)

会場:バレンシア・サーキット・リカルド・トルモ

天候:雨

気温:13℃

コースコンディション:ウエット

観客:9万7201人(3日間:17万708人)

マルティンが2位で今季10回目の表彰台。ディ・ジャンアントニオは4位に入り総合2位でシーズンを終える

Moto3クラスは30台が出場、完走20台という、ほかのクラスと同様の厳しい戦いとなりました。その中で、前戦マレーシアGPでチャンピオンを獲得したホルヘ・マルティン(Del Conca Gresini Moto3)が、レース終盤に追い上げて2位でフィニッシュ。Moto3クラスでの最後のレースを表彰台で締めくくりました。

チームメートのファビオ・ディ・ジャンアントニオは4位でフィニッシュ。前戦マレーシアGP終了時点で総合2位につけていたマルコ・ベツェッキ(KTM)がノーポイントに終わったことで、総合2位に浮上しました。この結果、Del Conca Gresini Moto3のライダー2人が総合1位、2位というすばらしい結果でシーズンを締めくくりました。

エネア・バスティアニーニ(Leopard Racing)が5位。ニッコロ・アントネッリ(SIC58 Squadra Corse)は25番グリッドから7位でフィニッシュしました。ベストグリッドとなる予選2番手から決勝に挑んだナカリン・アティラプワパ(Honda Team Asia)が今季ベストリザルトの8位、佐々木歩夢(Petronas Sprinta Racing)は11位でフィニッシュしました。

フリー走行、予選でまずまずの走りを見せたアーロン・カネット(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)、アロンソ・ロペス(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)、鈴木竜生(SIC58 Squadra Corse)はオープニングラップに転倒し、無念のリタイア。予選21番手から14位まで浮上した鳥羽海渡(Honda Team Asia)は、5周目に転倒し、リタイアとなりました。ポールポジションからレースに臨んだトニ・アルボリーノ(Marinelli Snipers Team)は、序盤トップを快走するも、12周目に転倒リタイアと残念な結果に終わりました。

コメント

ホルヘ・マルティン(Moto3 2位)ホルヘ・マルティン
「目標は表彰台に立つことでした。僕のスターティンググリッドからは簡単ではありませんでしたが、あまりリスクを負わずに、トップグループを目指して全力でがんばりました。(ファビオ)ディ・ジャンアントニオと僕はいいペースがあり、彼のミスを有効に活用して引き離し、2位を獲得しました。チームのために、とてもうれしく思います。この先もチームが勝ち続けることを願っています。本当にありがとうございました」

ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(Moto3 4位)ファビオ・ディ・ジャンアントニオ
「とてもうれしいです。最初はたくさんのライダーをパスしようとがんばりましたが、レースは厳しかったです。(マルコ)ベツェッキが転倒するのが見えてからは、成り行きをコントロールするようにがんばりました。コーナー出口で危ない瞬間があったので、必要なポイントを獲得するためだけにがんばることにしました。4位に入れば十分だということが分かってからは、そのことしか考えませんでした。総合2位になりました。この最高の一年に対して、チームに感謝したいと思います」

エネア・バスティアニーニ(Moto3 5位)エネア・バスティアニーニ
「序盤に多くの転倒があり、とても難しいレースでした。オーバーテイクしようと思うたびに僕の前で転倒があり、集中しなくてなりませんでした。トップグループはすぐに逃げていき、彼らに追いつくのに手間取りました。でも最後までいいペースをキープできましたし、かなり追い上げて5位でフィニッシュラインを通過しました。今シーズン、そして僕のMoto3の経験をいい形で終わらせることができました」

佐々木歩夢(Moto3 11位)
「昨日のフリー走行で転倒し、今日もウォームアップで転倒と、今大会、ウエットコンディションで思うような走りができませんでした。その中で今日は最後まで走りきって、11位でフィニッシュすることができました。満足のいく結果ではありませんが、現状では自分の力をしっかり出せたと思います。来年に向けてウエットコンディションでの課題を残すレースでしたが、来年につながる走りができました。今年は、後半に入って自分の走りができるようになりました。来年は初表彰台を最初の目標に、シーズンオフにしっかり準備を進めたいです」

鳥羽海渡(Moto3 リタイア)
「スタートはそこそこうまくいったのですが、1周目に順位を落としてしまいました。それを取り戻そうとがんばったことが転倒につながりました。結構いいポジションまで追い上げたのですが、10コーナーの進入でハイサイドになり、転びました。すごくいい感じで走れていましたし、ポジションも上げていたので、もったいない気持ちです。苦手なウエットコンディションで、次につながるレースができたと思います。一年を振り返ると、全然結果を残せないシーズンでしたが、ライダーとしては成長できたと思います。来年の2月に始まるテストに向けて、しっかりトレーニングして準備を整えたいです」

鈴木竜生(Moto3 リタイア)鈴木竜生
「朝のウォームアップで転倒し、決勝でも1周目に転んでしまいました。どちらの転倒も同じ4コーナーで、完全に自分のミスでした。チームには申し訳ない気持ちです。今年はシーズン序盤にうまくいかず、その後、右肩上がりでリザルトを上げていくことができました。中盤はうまくいかないレースが続きましたが、後半戦に入って、いい走りができるようになりました。しかし、結果につなげられずフラストレーションがたまりました。今年の目標だった表彰台に立てずとても残念ですが、来年こそ、目標達成に向けてがんばりたいです」

Moto3 リザルト

順位 No. ライダー マシン タイム/差
161C.オンジュKTM43'06.370
288ホルヘ・マルティンHonda+4.071
317J.マクフィーKTM+6.130
421ファビオ・ディ・ジャンアントニオHonda+12.897
533エネア・バスティアニーニHonda+14.735
65J.マシアKTM+21.984
723ニッコロ・アントネッリHonda+26.641
841ナカリン・アティラプワパHonda+30.758
942M.ラミレスKTM+33.411
1031C.ヴィエッティKTM+39.008
1171佐々木歩夢Honda+42.332
1281S.ネパKTM+48.931
1325R.フェルナンデスKTM+54.434
1416A.ミニョKTM+54.585
1584J.コーンフェールKTM+56.424
1622真崎一輝KTM+57.222
1719G.ロドリゴKTM+1'00.541
1848ロレンソ・ダラ・ポルタHonda+1'35.093
1940D.ビンダーKTM+1Lap
2012M.ベツェッキKTM+1Lap
RT77V.ペレスKTM+2Laps
RT65P.エッテルKTM+8Laps
RT14トニ・アルボリーノHonda+12Laps
RT26イザム・イクマルHonda+16Laps
RT75A.アレナスKTM+17Laps
RT27鳥羽海渡Honda+19Laps
RT10D.フォッジャKTM+22Laps
RT44アーロン・カネットHonda-
RT72アロンソ・ロペスHonda-
RT24鈴木竜生Honda-

Moto3 ポイントランキング

ライダー

順位 No. ライダー マシン 総合ポイント
188ホルヘ・マルティンHonda260
221ファビオ・ディ・ジャンアントニオHonda218
312M.ベツェッキKTM214
433エネア・バスティアニーニHonda177
548ロレンソ・ダラ・ポルタHonda151
644アーロン・カネットHonda128
719G.ロドリゴKTM116
884J.コーンフェールKTM116
975A.アレナスKTM107
1042M.ラミレスKTM102
1116A.ミニョKTM84
1217J.マクフィーKTM78
135J.マシアKTM76
1424鈴木竜生Honda71
1523ニッコロ・アントネッリHonda71
1665P.エッテルKTM58
1740D.ビンダーKTM57
1814トニ・アルボリーノHonda57
1910D.フォッジャKTM55
2071佐々木歩夢Honda50
217アダム・ノロディンHonda46
2227鳥羽海渡Honda37
2372アロンソ・ロペスHonda36
2461C.オンジュKTM25
2531C.ヴィエッティKTM24
268N.ブレガKTM18
2777V.ペレスKTM16
2825R.フェルナンデスKTM16
2941ナカリン・アティラプワパHonda12
3076マカール・ユルチェンコHonda9
3122真崎一輝KTM9
3211L.ロイKTM8
3335ソムキアト・チャントラHonda7
3496マヌエル・パリャーニHonda6
3581S.ネパKTM4
3632小椋藍Honda1
3755ヤリ・モンテラHonda0
389A.ウォンサナノKTM0
3952ジェレミー・アルコバHonda0
403K.ザノーニTM RACING0
4143L.グルンワルドKTM0
4213岡崎静夏Honda0
4336福嶋佑斗Honda0
4415F.サラクKTM0
4518R.ファン・デ・ラグマットKTM0
4673M.コフラーKTM0

コンストラクター

順位 コンストラクター 総合ポイント
1Honda401
2KTM353

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