Round19バレンシアGP
Moto3 予選
2018年11月17日(土)
会場:バレンシア・サーキット・リカルド・トルモ
天候:曇り時々雨
コースコンディション:ウエット/ドライ
気温:18℃
Moto3クラスは、トニ・アルボリーノ(Marinelli Snipers Team)が今季2回目のポールポジション(PP)を獲得、決勝では、念願の初表彰台を目指します。2位にはアティラプワパ(Honda Team Asia)で初のフロントローを獲得、3番手にジョン・マクフィー(KTM)と続きました。
Moto3クラスは、ウエットからドライへと路面コンディションが変化する難しい予選となり、セッション終盤にスリックタイヤを装着した選手が上位を独占しました。
以下、ホームGPに気合のアーロン・カネット(Estrella Galicia 0,0)が5番手、チームメートで初日トップタイムのアロンソ・ロペスが11番手、前戦マレーシアGPでチャンピオンに輝いたホルヘ・マルティン(Del Conca Gresini Moto3)は、Moto3クラスのラストレースでPPを狙いましたが、路面の変化の中で13番手、エネア・バスティアニーニ(Leopard Racing)が14番手、総合3位につけるファビオ・ディ・ジャンアントニオ(Del Conca Gresini Moto3)が15番手でした。
ウエットコンディションで好調だった鈴木竜生(SIC58 Squadra Corse)は、レインタイヤで走り続けたことで18番手、ロレンソ・ダラ・ポルタ(Leopard Racing)が20番手、鳥羽海渡(Honda Team Asia)が21番手、佐々木歩夢(Petronas Sprinta Racing)は25番手、ニッコロ・アントネッリ(SIC58 Squadra Corse)も26番手と不安定な天候の中で下位に沈みましたが、決勝では追い上げのレースに挑みます。
トニ・アルボリーノ(Moto3 ポールポジション)
「今日はいい感触があり、ポールポジションを獲得できました。うれしいです。ドライではとても速く走ることができました。ウエットではとても危険でした。かなりリスクを負いましたが、最後にこの結果を達成することができました。ウォームアップになれば、いくつか改善する必要があります。レースへ向けて準備はできています」
ナカリン・アティラプワパ(Moto3 2番手)
「予選ではほかのライダーのことは心配していませんでした。ただ自分のライディングに集中していました。セッションの最後にドライのラインを見つけたので、ピットに戻ってスリックタイヤに変えました。路面コンディションを確かめるために数周走りました。最後のアタックで、後ろにいたライダーたちを前に行かせて、僕の前をクリアにしました。それからドライラインに沿って走りました。明日は表彰台争いをする自信があります」
アーロン・カネット(Moto3 5番手)
「週末を通して転倒に苦しみました。FP3ではグリップがかなり不安定でした。十分な確信がなく、12コーナーでは転倒しそうになって状況が悪化しました。予選ではあまり自信がありませんでしたが、最後にかなり路面が乾き、力強いアタックができました。ポールポジション争いをしましたが、結局5番手になりました。それでも日曜日のレースでは前に出られると思います。また雨が降りそうなので、自信を持ってがんばります」
アロンソ・ロペス(Moto3 11番手)
「レースウイークを通して無敵な感触がありました。とても速いペースがあり、転倒はありましたが自信は維持しています。予選は少し混乱していました。路面はとても快適でしたが、二度目のスタートで転倒してしまいました。レースへ向けてとてもいい形になっています。また雨が降りそうです。目標は引き続き学んで、行きすぎないことが大事になります」
鈴木竜生(Moto3 18番手)
「今日はウエットコンディションですごくいい走りができていたので、セッション終盤、路面が乾き始めたときにスリックにチェンジすることができませんでした。完全に自分とチームのミスです。レインでは、どの時間帯もトップ10内で走っていたし、決勝もウエットになればいい走りができる自信があります。正直、最後のアタックでスリックを入れた選手たちのようなギャンブルはできませんでした。結果的に18番グリッドになってしまったので、もしウエットなら、序盤にしっかりいいポジションにつけていきたいです」
鳥羽海渡(Moto3 21番手)
「難しいコンディションでした。セッション終盤はスリックでいける可能性はありましたが、自分としては自信を持ってスリックは選択できませんでした。もし、スリックで行ったとしても、いい走りができなかったと思います。しかし、ウエットコンディションではいい走りができているので、もし、明日のレースがウエットだったら、追い上げることができると思います。昨日はセクター2で遅かったのですが、今日はだいぶ改善できたと思います。シーズン最後のレースなので、来年につながるレースにしたいです」
佐々木歩夢(Moto3 25番手)
「今日はウエットコンディションのFP3で転び、左腕のヒジを痛めました。それもあって万全の状態ではありませんでした。セッション終盤、スリックを入れようかなと迷ったのですが、残り時間が5、6分になっていたので、レインタイヤのまま走り続けようと決めました。それが結果的に後方グリッドになってしまったのですが、とても残念でした。厳しいグリッドになりましたが、ウエットコンディションではそれほど悪くありません。もし明日の決勝がウエットなら、ウォームアップでしっかり調整して決勝に挑みたいです」
順位 | No. | ライダー | マシン | タイム/差 |
---|---|---|---|---|
1 | 14 | トニ・アルボリーノ | ![]() | 1'46.773 |
2 | 41 | ナカリン・アティラプワパ | ![]() | +0.244 |
3 | 17 | J.マクフィー | KTM | +0.343 |
4 | 61 | C.オンジュ | KTM | +0.563 |
5 | 44 | アーロン・カネット | ![]() | +0.658 |
6 | 12 | M.ベツェッキ | KTM | +1.003 |
7 | 42 | M.ラミレス | KTM | +1.010 |
8 | 84 | J.コーンフェール | KTM | +1.023 |
9 | 75 | A.アレナス | KTM | +1.053 |
10 | 25 | R.フェルナンデス | KTM | +1.107 |
11 | 72 | アロンソ・ロペス | ![]() | +1.123 |
12 | 77 | V.ペレス | KTM | +1.296 |
13 | 88 | ホルヘ・マルティン | ![]() | +1.351 |
14 | 33 | エネア・バスティアニーニ | ![]() | +1.443 |
15 | 21 | ファビオ・ディ・ジャンアントニオ | ![]() | +1.584 |
16 | 5 | J.マシア | KTM | +1.662 |
17 | 10 | D.フォッジャ | KTM | +1.770 |
18 | 24 | 鈴木竜生 | ![]() | +1.841 |
19 | 40 | D.ビンダー | KTM | +1.999 |
20 | 48 | ロレンソ・ダラ・ポルタ | ![]() | +2.121 |
21 | 27 | 鳥羽海渡 | ![]() | +2.254 |
22 | 22 | 真崎一輝 | KTM | +2.696 |
23 | 19 | G.ロドリゴ | KTM | +2.923 |
24 | 31 | C.ヴィエッティ | KTM | +3.029 |
25 | 71 | 佐々木歩夢 | ![]() | +3.207 |
26 | 23 | ニッコロ・アントネッリ | ![]() | +3.238 |
27 | 65 | P.エッテル | KTM | +3.372 |
28 | 16 | A.ミニョ | KTM | +5.097 |
29 | 81 | S.ネパ | KTM | +5.346 |
30 | 26 | イザム・イクマル | ![]() | +6.320 |